お嬢様には幸せになって欲しい

✳︎注 ネタバレあり  18話までのレビュー

一般庶民との感覚ギャップが、この小説の魅力をアップしているので要注目。

とくにお昼ごはん、一人暮らしの描写は、ある意味ぶっ飛んでいて噴き出しそうになった。

主人公が偽装の恋愛を提案して、お互いのメリットを説明し付き合いをスタート。

しかしヒロインのお嬢様は、本物の恋愛にしたいと動き続ける。主人公へのまっすぐな片想いがいじらしい。

お嬢様を応援したい!

一方の主人公は貧しい家庭環境で育ったため、性格が少し歪んでいるように見える。

常に利害だけで動くのは好きになれない。珍しいタイプの主人公。普通はライバルキャラの設定に多い感じ。

とはい悪人ではない。あくまでも理想だけでは幸せになれない。利を基準に動くので、ちょっと味気ない感じ。それを見透かされる。

おそらくこの先、お嬢様にベタ惚れ展開からのイチャラブに向かうとは思われるが、途中嫌な展開も予想されるので(筆者の他の作品からの想像)、安心せず覚悟して読みたい。

いま注目の小説だと思う。