第2話
僕は教室から逃げるように出てきた。
座っているとチラチラ見られた。
話しかけてこいよおおお。
みんなかわいかった。
でも青い髪のこがいたりむっすりしてるこがいたりしてこわかった。
こんなぐらいしか振り替えることがない。
そうだサークル紹介があるじゃないか。
うちの学部以外は男女比率は半々ぐらいだったはずだ。男に会いに行こう。
そんな僕の足取りは大学にくるときのようなふわふわしているものではなく、一歩一歩大地を踏みしめて確実に歩いていた。
「どもー、テニサーどうですかー」
「ダンスしない!」
サークル紹介の場所は想像以上に盛り上がっていた。
おお男がいっぱいいる。オアシスか。ここはオアシスなのか?
「君、歌とか興味ない?」
!
話しかけられた
大学に来てから何時間たっただろうかようやくしゃべれる。
「
「あ!そこの君はー」
しゃべれなかった。忙しそうだ。
まーいいさ僕は決めてるんだ。バドミントンサークルに入るってね。
体育でやってめっちゃ楽しかったから。
少し歩いてすぐに見つけた。
「お!君バドサー入るの!いいね!ちょっとそこで待っててよ!」
よい。男がサー長っぽい。知らんけど。気軽に話せそうだし当たりなのでは。
指示されたとおり少し端によけて待機する。
「ねえ、君バドサー入るの?」
後ろから声をかけられた。
同じ一年だろうか。イケメンである。背も高い。
もちろんバドサーには入るので頷いておく。
「まじ!俺もなんよ!田沼っていうんだ!よろしくな」
きた。友達ゲットだぜです!こういうのを求めてました!
僕も軽く自己紹介をした。やっとしゃべれた。
田沼と一緒に木陰にはいって座ってしゃべった。
「え!まじ?男子校から来て男子一人になったん?面白」
爆笑している田沼。
なんだこいつ。初対面だぞ。とりあえず睨んどこ。
「いや、ごめんごめん。特殊すぎて笑っちゃったよ。じゃあ、あれだお前は物理的ぼっちだ。」
物理的ぼっち?なんだそれは。でもたしかに今田沼と友達になったわけだからぼっちではない。そう思いたいだけか?いや、ぼっちではない。
そうなるとあの状況を説明する言葉って難しいな。
物理的ぼっちか。
悪くない言い方な気がしてきた。
このあとも少ししゃべった。そのあとバドサーについて説明を受けてから今日のところは家に帰った。
なんか疲れた。よく眠れた。
物理的ぼっち @yatoron
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