普通の感性を失わない愛すべき主人公の物語

この物語は、所謂、異世界転移物ではありますが、今作の主人公は、何か目的があって召喚された訳ではありません。
 それ故に、良くある戦闘チート等は持てず、
ただ一つの自分に、とっての生きがいを望む事となります。
この辺りが、私の思う、現代日本人の普通であり、私が同じ立場なら、きっと同じような事を願うだろうなと、共感できる点です。
 とはいえ、その選択の結果、主人公の場合はある種のチートを授かる事になるのですが、その後も、回りの人々や、チートに振り回される事はあっても、自分を見失う事はなく、普通を貫いて生きています。
 これは中々に、凄い事だと思います。