オークのグルメ④魔法と王妃と酒と酒

 グスタフ・ファルケンハインお抱えのコックたちには、モットーがある。

 ―――「卵から林アブ・オーウォー・ウ檎までスクェ・アド・マーラ

 これは、大昔の饗宴が「前菜の卵」に始まり「デザートの林檎」に終わったことに因む。

 意訳してやるなら、「最初から最後まで手を抜くな」といったところか。

 彼らはその精神で、実に繊細に、時に大胆に、常に技巧を凝らして調理した。

 食材は旬のもの、地の新鮮なもの。

 仕立ては最初からグスタフやディネルースの好みに合わせてある。

 量はたっぷりと。

 だからグスタフも、彼らのコースの組立に急に要望を差しはさむようなことは、滅多にやらなかった。

 前菜やメイン、デザートといったものが選択式になっている場合にそこから選ぶくらいで、彼らの準備を台無しにするようなことは避けたものである。

 では、何か食べたいものがあった場合どうするかと言うと、なるべく前日までに願い出るようにしていた。

「王族とは、我を通せるようで存外に不便なものなのだな?」

「わかってきたね、ディネルース」

 グスタフは、ころころと喉を鳴らしたものだった。

 今日の昼食は、夏アスパラガスのポタージュ、茹でて薄く切りオリーブオイルをあしらったジャガイモとトマトとチーズのサラダ、ロブスターのセンチュリースター風、グロワール風仔牛のロースト、たっぷりとした白パン、決して胃もたれしないデザートとしてヴァニラアイスのフルーツコンポート添え。

 ―――たしかに、余計な茶々など入れないほうが吉というものである。

 毎度毎度どうしてこれだけの量が入ってしまうのだろうと、ディネルースは何か魔法でも掛けられたように思った。

 ちかごろではアルベルトが―――あの有能な執事フィリクス・アルベルトが、すっかりディネルースの許容量を把握してくれた為もあるだろう。

 だが間違いなく、コースの船出から掉尾を飾るまで決して手を抜かない、コックたちの腕がそうさせている。

 魔法のような腕とモットーで。



 魔法といえば。

 ディネルース・アンダリエルは、ここヴァンデンバーデンの離宮で、初めてイスマイル式の蒸し風ハンマーム呂というものを知った。

 同じ蒸し風呂でも故郷ベレリアンド半島のサウナとは、ずいぶんと様子が違う。

 まず、造りがとても大きい。

 離宮の東館、その半地下部分の過半を占めるほどある。明かり取り窓が穿たれた天井は見上げる高さ。

 石材とタイルを使った内装は、異国風の装飾。ディネルースには想像もつかない、砂漠の国のものらしい。

 更衣室でもある控えの間で準備を整え、専属の牝オーク族セラピストに案内されるままに、大理石作りの寝台にうつ伏せになり、まずは汗を流す。

 浴室にはヴァンデンバーデンの湯により蒸気が満ちていて、天井あたりとなると朧気になっているほど。採光窓から、淡い光柱が降り注ぐようで美しい。

「眠ってしまっても構いませんよ」

 巨躯の牝オーク族が、悪魔のような囁きをする。

 実際、本場のイスマイルの蒸し風呂はどうか知らないが、ここでの流儀はそうだった。

 一度横になってしまえば、湯をかけてくれるのも、泡だらけにして身体を洗ってくれるのも、垢を摺ってくれるのも、全て望むまま、任せてしまえばいい。

 ディネルースの御付きになった牝オークは、技巧に溢れていた。

 最初は彼女の巨躯に圧し潰されるのではないかと内心で妙な心配をしたが、石鹸からたっぷりと泡を使い全身を洗ってくれ、丁寧に垢擦りと、そして按摩にかかる。

 初めてこの垢擦りを施してもらったとき、己でも吃驚するほどの、赤面したくなるほどの垢が出た。それまでも、ちゃんと入浴していたというのに。

「どなたでも最初はそうです」

 と、セラピストはくすくすと慎ましげに、朗らかに笑う。

 垢擦りをやるだけで、そのための布は三種類もあった。

 まず、ごわごわとした麻製。これは腕や足、尻や足裏を擦る。綿布のように少しばかり柔らかい布は、脇など。いちばん繊細なものは医療用の綿紗のようで、これは股や腋といった敏感で気を使う場所に用いる。

 按摩もよかった。

 首、肩、腰、腕、脚。なんと掌や足裏、それぞれの指まで。

 思わず、呻いてしまうほど。

 オーク族セラピストの太く逞しい手指は、ただ力強いというわけではなく、たちまちのうちに勘所を把握してくれ、例えば肩なら肩、腰なら腰の、自覚すらしていなかった深い部分に存在した凝りを見つけ出し、解すという、変幻自在であった。

 苦痛と愉悦の狭間にあるような当初から、気づけばとろとろと本当に眠りに落ちるようで、身も心も弛緩してしまううちに仕上げの湯かけを迎える。

 最後は肌触りも柔らかなバスガウンを着せてもらい、控えの間へ戻る。

「・・・・・・」

 なんだこれは。

 なんだこれは。

 何なのだ、これは。

 唖然とし、茫然とし、言葉もなく弛緩していると、あのセラピストの仲間たちがすかさずやってきて、茶でも、コーヒーでも、あるいはもっと強い飲み物でも、フルーツや、そのフレッシュジュースも何でもお望みのままにしてくれる。

 グスタフの気遣いなのか、驚いたことに故郷ベレリアンド半島で体によいとされているキャラウェイ、アニス、フェンネルなどハーブを用いたジャガイモの蒸留酒まであるというので、喜び勇んでそれを頼もうかと思った。樽で熟成してから瓶詰されたもので、琥珀色をしている。

 だが少しばかり気分を変えて、ミネラルウォーターを頼んだ。

 刻印式魔術板を使ったらしく、よく冷えていて、清涼だった。

 頬が緩む。

 まるで身も心も生まれ変わったかのようであった。

 いまの気分には酒には相応しくなく、無垢な水分を補給したかったのだ。

 肌など、赤子そのものに思えた。

 蒸し風呂も、あのセラピストも魔術使いの如くであるなら、ここの湯そのものが魔法のようであった。



「ああ、それはそうかもしれない―――」

 グスタフは頷いて「種明かし」をしてくれた。

「ここは湯も水も、軟らかいんだ」

「・・・軟らかい?」

 水に硬いも軟らかいもあるのか。

「あるんだ。星欧の水は、おおむね硬い。長い時間を掛けて地中の石灰岩を通り抜けてくるので、そのミネラルをたっぷり含んでいる一方、飲料には向かないほどのものもある」

「ふむ?」

「ところがここの水は違う。毎日湯に入っても石鹸滓は残らないし、髪もごわつかないだろう?」

「たしかに」

 ヴァンデンバーデンの湯は、きめ細かく、ちょっと化粧水のようなとろみがある。

 匂いはなく、わずかな潮味。

 温泉だけでなく源泉地を別にする鉱泉もあり、どちらも飲んでもよく、むしろ健康に良いとされていた。

 ここの水を指定採水地から瓶詰にして、売り出す商売をやっているところまであった。

「星欧屈指の温泉保養地を名乗るには、それなりの理由があるというわけだ」

 硬水にも良い点はあるんだよ、とグスタフは付け加えた。

 たとえば、肉類の煮込み料理。灰汁をしっかりと出して、柔らかくしてくれる効果がある。ジャガイモ類の煮崩れも起こしにくい。

 そんなグスタフは、地のものだという炭酸水をよく冷やさせて、得意のカルヴァドスに混ぜることもあった。

「“狩猟”だな」

 ディネルースは少しおかしみを覚えて言った。

「なんだい? それは」

「酒に炭酸水。故郷でもあった飲み方だ。一対四で“狩猟に出る”、一対三で“耕作に行く”、一対二で“炊きつけを拾いに行く”と言ったんだ、我らは。もっと細かく色々とあるが」

「面白いな。なるほど、なるほど」

 彼は、狩猟、耕作、炊きつけなどと言葉を舌先で転がすようにし、覚えてしまったようだった。

「じゃあ、生のまま、混ぜずに原酒のままなら?」

「“家で寝る”と呼ぶ」

 グスタフは目を丸くし、ついで破顔、哄笑した。

 ディネルース自身は、たまに「雪山の雫」という飲み方をした。

 蒸留酒にほんの一滴、僅か一滴の炭酸水を垂らす。

 香りが立って良かった。

 グスタフとディネルースは、酒の趣味が違った。

 グスタフは、基本的には甘い酒を、時間をかけて飲むことを好んだ。

 食後酒や、とろとろと酔いたい午後などに愛していたカルヴァドスもそうだったし、ブランデーや、食前酒にエトルリアのアマレットリキュールやアニス酒、たまに気分を変えてピルスナーやワイン、シャンパンを飲むくらい。

 ディネルースは、正反対。強く鋭い酒を好んだ。

 火酒、今回グスタフが手配もしてくれたアクアビット、そして戦中に覚えたウイスキー。喉を灼きながら流れ、胃の腑で一気に燃え上がって体の芯から焼いてくれるような酒。一度杯に注いだ酒は、一気に飲み干せなければ「ダークエルフの風上にもおけない」。

 ただ、今後は社交の場などもあるだろうし、何か好むところの食前酒を見つけようとは思っていた。

「気にすることはないよ。ちゃんと君は、そういった場では成すべき選択をするだろう。ふだんは飲みたい酒を、飲みたいように飲むといい」

 グスタフはそう言った。

 ―――また、私を甘やかす。

 ディネルースはそのように思う。

 成婚直後のことだが、ディネルースは今後どういった格好をしたものか、と悩んでいた。

 ドレスは想像するだけで足が痒くなるほどには苦手だったし、そんなものを着て部屋に閉じこもっているのも御免だった。

 しかし、もし彼が望むというなら、それでも―――

「いままで通りで良いんじゃないか」

 グスタフはあっさりそう告げた。

「私も普段は軍服だ。鹿爪らしいようで、実は楽なんだよ。中と外、公的な場の格だの何だの考えなくて済むし、あれこれ着替えなくて良いから」

 そこでディネルースは、彼と同じ、青灰色をした軍の新しい生地で騎兵科将校式の装飾のある上下を仕立ててもらい、鍔付き略帽とブーツ、それを着て過ごした。

 確かに楽であった。

 これなら朝食後に思うさま乗馬もやれたし、彼女は肩書のひとつとしてアンファウグリア旅団の名誉旅団長職を得ていたから、公的な場にも出られた。

 やがてその流れで、基調の色合いは柔らかくベージュなどにし、肋骨飾りのついた上着と、それに合わせたズボン、あるいは膨らみと丈の長さのごく自然なスカートを仕立てて、私的にはこれも用いるようになった。

 オルクセンの民衆や輿論は、彼女のことを王妃として迎える以前から「勇敢な軍の将軍」だと思っていたから、これを受け入れてくれたようだ。

 キャメロット辺りではズボン状のものを履く女性医師たちが、たいへんな偏見に晒されつつ日夜奮闘している噂もしきり、社会もそれで当たり前というような風潮だったから、ディネルースはグスタフとオルクセンの民に感謝したものだった。

「軍が高官会議をやっているような夫婦」

 などと密かに評する者も、これは外交筋などにいたが、グスタフは意に介さなかった。

「放っておけ。成婚式を見ろ、我が妻がドレスを着ても美しいのは分かりきったことだ。ありとあらゆる姿が似合うのだから、私ほどの果報者は星欧王室全てを見渡してもおらんぞ」



 休暇静養中といえども、グスタフが昼間のうち、とくに午前中は余り酔いたがらないのは、それなりに王としての政務を処理しなければならないからだった。

 だからディネルースも、彼が「狩猟へ行けるほど」しか飲まなくとも、決して馬鹿にしたりはしなかった。

 対グロワール情勢に関する電報。 

 ベレリアンド占領軍総司令部からの報告。

 内政、外交、安全保障のあれこれ。

 彼の臣下たちが、どうしても王との相談や打ち合わせを要すると判断したものはヴァンデンバーデンにも追いかけてきた。

 例えば、あのエーリッヒ・グレーベン。

 彼はゼーベック参謀総長の使いとなって、ヴァンデンバーデンを訪れ、短い報告をすることがあった。

 グレーベンはこのとき、さっと踵を鳴らし、見事な敬礼を王妃としてのディネルースにも捧げ、時候の挨拶なども流れるようにやったので、彼女は内心驚いたものだ。

 社交上のものだけでなく、本当に気遣うような色が瞳にあり、この牡、案外家庭では恐妻家なのではないかと思ったのである。

 グスタフ自身が呼び寄せたらしい来訪者たちがやってくることもあった。

 外務省の官吏たちで、彼らはグスタフとともにヴァンデンバーデンの離宮そのものを視察した。

「・・・充分・・・だろう?」

「ええ・・・ 最初から・・・・・・目的にも・・・設計・・・施設ですから」

「問題は・・・周辺か?」

「そうですな・・・だけでも・・・な数になり・・・から」

 そういったとき、ディネルースは自ら席を外した。

 王妃というものは、振舞いよう、扱われようで国にとって害悪にもなる。

 ―――まつりごとには、関わらぬことだ。

 ディネルースは、それをちゃんと心得ていた。

 彼女の夫グスタフは、そんな風に離れているときにも、あのエンターティナーとしての才を発揮した。

 まず乗馬。

 流石に愛馬シーリではなかったが、設備も仕える者も優れた厩舎にメラアス種の見事な乗馬を用意してくれていて、これは毎朝の食後に楽しむことにした。

 そしてあの蒸し風呂や、温泉。

 ディネルースは、これを午前中の日課にした。

 ちょっと驚くような「催し」も用意してくれていた。

「奥様、如何です? きっとお気に召される品があるかと」

「これは・・・」

 執事アルベルトが案内してくれた一室には、大量の、実に様々な蒸留所の手によるウイスキーが届けられていた。まったく己でも嫌になったが、瓶や、ラベルの差異を眺めているだけでときめいてしまう。

 グスタフの手配に依るものだという。

 ディネルースは、自らの気に入った酒のうち、ウイスキーにだけは若干の不満を覚えてきた。

 臓腑を灼くような炎は確かにあり好みであるのは間違いなかったのだが、喉越しが良すぎた。香りも上品に過ぎる。

 キャメリッシュ・ブラックバーンはまさしくそのような銘柄で、アロイジウス・シュヴェーリン元帥の趣味にけちをつける気は毛頭ないが、これは好みというもので、いま少しキックが欲しかった。

 グスタフは、すっかりそれをお見通しだったらしい。

「御心の赴くままにお試し下さい。何か御所望の特徴があれば、幾らか絞り込むことも出来ます」

 そちらについても一家言あるらしいアルベルトに、

「ふむ―――」

 ディネルースは自らの求めるところを伝えた。

「なるほど、なるほど。それは、キャメロット・ウイスキャメリッシュキーからは選ばないほうがよろしいかもしれません。熟成年数も敢えて若いものがよろしいかと。例えばこちらなどは―――」

 アルベルトは、オーク族の近侍に頷いて一瓶取り出させた。

 惜しげもなく開封させ、試飲用のグラスに注がせる。

 胴の膨らんだ、香りの立つものだ。

「かつてロヴァルナの王はたいへん気に入ったという、エイラ島のものエイリッシュ、その最古を謳うものになりますが。如何でしょう、おそらく奥様には物足りぬかもしれません」

 ディネルースはラベルを眺めてみた。

 ブッシュマイルズ。

 色は、琥珀からはほんの少し薄い。

 転がしてみると、ハチミツのような香りが広がった。

 少し含んでみる。

「・・・とても飲みやすい。食前酒にはいいかもしれない」

「やはり」

 ちなみに、飲みやすくはあるが度数はかなりある。

 それを食前酒には良いかもしれぬというのは、つまりまるで物足りないと言っている。

 熱はあるが、香りは上品だし、喉越しもまろやかに過ぎた。

「では、こちらを」

 さきほどより琥珀が濃かった。

 とたんに好みに近づいた。

 ディネルースにとっては、よい香りがした。スモーキーだ。ひとによっては苦手さを覚えるほどの。

 味わいも豊か。灼熱もある。

「ふふふ、お気に召されましたね。ラフグレンと申します」

「素晴らしい。良い仕事をされていると思う・・・思うが・・・」

「もう少し?」

「うむ」

「では、とっておきのものを」

 注がれる段階で、素晴らしい予感がした。

 鮮烈な香り。おそらく、まるで受け付けない者もいるであろうほど、強烈な個性。そのなかに、フルーツを思わせる深み。

 含んでみる。

「ああ・・・・・・」

 灼熱。奔流。深層。

 炸裂。灼熱。余韻。

 余韻がよかった。本来なら彼女の好みではないはずの、甘味が出てくる。そこが意外にも、己でさえ知らなかった味蕾を開いてくれた。

「決まりましたな。奥様が、時間をかけて酔われたいときに御所望ください」

 それは、まだ創業からそうたっていない蒸留所の産で、アードリックといった。



「・・・魔法にかかったようだった」

「それほど?」

 午後、グスタフとディネルースは喫煙室兼談話室にいた。

 ふたりで、「時間をかけてとろとろと」酔っている。

 グスタフは明るい表情をしていた。

 もう、よほどのことが無ければ雑事も無いとも言った。

 ―――対グロワール情勢は、当面の懸念から外れたのだろう。

 ディネルースは察したが、口には出さなかった。

 おそらくだが、夫は意図的にこのヴァンデンバーデンを休暇地に選んだ。

 ここはアルビニーの国境に近い。そんな場所にオルクセン王がいれば、グロワールはアルビニー経由の侵攻を疑う。

 実際のところはそうやって気を引いておいて、西部国境辺りから雪崩込むのが参謀本部の対グロワール戦計画だったのであろう、とも。グレーベンはその備えのために来たに違いない。

 外務省官吏とグスタフの動きはどうやら別個のもので、なにか、他の理由もあるようだったが。そちらは残念ながら理解してやれなかった。

 むろん、彼自身と私を癒してくれるというのも、掛け値なしの本心だろう。

 一石二鳥はおろか、三鳥か。あるいはもっと潜ませているのか。

「魔法だな・・・本当に魔法のようだ」

「そうか。それほど気に入ったものが見つかったなら。何よりだ」

「・・・うん」 


 

(続)

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