第19話 すばらしき戦争⑦ ファルマリア港攻略戦 下編

 ファルマリア港攻略戦は、意外な推移を辿る。

 ―――エルフィンド軍主力の逃亡である。

 原因は、彼女たちの余りにも非近代的な軍組織、なかでも指揮命令系統の不明瞭さにあった。

 オルクセン軍侵攻の混乱のなか、ファルマリア港に同方面の残存部隊が集結したとき、同地には同じ階級にあたる二等少将が四名も出た。

 そしてこのなかから軍上層部が電信により現地指揮官と定めたのが、最古参にあたるハルファン少将だったわけだが。

 このハルファン少将、元々は国境警備隊の指揮官だった。

 アンファウグリア旅団により、壊滅、壊走させられた兵たちの親玉であったわけだ。

 その配下の兵たちが、負傷し、戦塵にまみれた姿で逃げ込んできたことが、まず同港将兵たちの動揺を誘った。

 世に、「敗軍の将、兵を語らず」という。

 これは遠く道洋の兵諺だったが、星洋においてもその感覚はある。

 他の三名の少将は、なにゆえ敗将を指揮官に据えるのかと、この人事に不満を持った。

 どうにか変えてくれと軍最高司令部に打電した者までいる。

 そうして、その返事が戻ってくる前に、アンファウグリア旅団が北方街道及び鉄道線とともに、電信線を遮断してしまった。

 降伏勧告が送られる前日、彼女たちには膨大な軍勢に思えた第一軍団が展開を始める様子が望見されると、またこれが動揺となった。

 元々彼女たちは、沖合に居座り続けるオルクセン海軍艦艇の姿に心理的圧迫を感じ続けていた。

 堅艦巨砲を誇ったはずの、エルフィンド海軍主力をたった一晩で壊滅させた敵艦隊。

 そこへ第一軍団が迫ってきた。

 陸海から挟み撃ちにされると思うのは当然である。

 陸上への備えを主とした要塞防禦線に対して、すでに内港も外港も無防備になってしまっている(ベラファラス湾海戦の終盤、オルクセン海軍荒海艦隊は、外港背後で海に向けられていた沿岸砲台一個所も砲撃により破壊してしまっていた)。

 また、彼女たちはオルクセン軍が港湾を無傷で手に入れたがっているとは、夢にも思っていなかった。

 そこへ、降伏勧告が来た。

 動揺の極地に達していた三少将のうち二名が、徹底抗戦を主張したハルファン少将をその夜のうちに部下の兵を使って殺害。

 ついでその二名のうち一名が、口実を設け、わずかな側近だけを連れて市外へ逃亡。二度と戻ってこなかった。彼女はこの戦争が終わったあとでさえ、未だ行方は分かっていない。

 残る二少将のうち、一名はファルマリア海兵連隊の指揮官だった。

 彼女は徹底抗戦派だったし、要塞線に配されていた部下将兵たちと残っていた。その背後で、まさかの動きが起きた。

 もう一名の陸軍少将が、八〇〇〇の兵のうち配下にあった約四〇〇〇のほとんどを引き連れ、夜のうちに北方街道から撤退を始めてしまったのだ。

 正確な数はよくわからない。

 他の将配下の隊や兵が我も我もと加わり、最終的には五〇〇〇ほどにはなっていたらしい。

「こんな・・・こんな馬鹿なことがあるか!」

 憤慨し、ファルマリアを枕と討ち死にの覚悟を固めたのは、ファルマリア海兵連隊の指揮官だけとなってしまった。

 運命とは、皮肉なものである。

 ファルマリア要塞攻略戦が一一月二日夕刻に終結したとき、四少将のうち、明確に生き残ったのは彼女だけである。

 では、もう一名と、その下で逃亡した五〇〇〇の兵はどうなったのか。

 ―――アンファウグリア旅団に、徹底的に、執拗に、過酷なまでに追撃されたのである。



 アンファウグリア旅団による、ファルマリア要塞からの逃亡将兵追撃戦は、つまりファルマリア要塞線のそとで起きた。

 ここに、この一連の戦いの特徴がある。

 一一月二日未明、まずアンファウグリア旅団のなかでファルマリア要塞側を向いて警戒線を敷いていた、騎兵第三連隊を中心としたエラノール・フィンドル中佐の支隊が逃亡部隊を魔術探知波で発見した。

 最初は、ファルマリア方向の低高地帯を越えてきた、歩兵約二〇〇、騎兵約五〇という姿だった。

「なんだ、ありゃあ・・・」

 驚くのも無理はない。

 まさかファルマリアの主力基幹部隊が丸ごと逃亡を図っているとは、いかなアンファウグリアだとしても夢にも思わなかった。

 また、このとき大鷲軍団の、あの夜間空中偵察中隊は飛行していなかった。

 エラノールは、これをファルマリア港からの斥候部隊だと推定した。

「叩き潰せ!」

 敵を寡兵とみて、火力で押し返してしまおうとした。同時に、ここより北側で警戒についているディネルースら旅団本部のもとへ事態を知らせる伝令を送っている。

 宿営地の村落を中心支点にして下馬戦闘態勢を取っていた三連隊将兵、これに山岳猟兵一個大隊、五七ミリ山砲二門、グラックストン機関砲二門、七五ミリ野山砲六門で戦闘を開始した。

 もっとも猛威を振るったのは、グラックストン機関砲である。

 まだその運用法は試行錯誤段階だったが、最初に出くわした「斥候隊」へと銃弾の雨を降らせ、壊乱させた。

「あのぱんぱん鳴るのは何だ!」

 グラックストンを知る者が殆どいないエルフィンド兵たちは、驚愕し、打ち倒され、薙ぎ倒された。

 用いているアンファウグリア側では、どうもこいつは一点に集中して射撃しないほうが良さそうだ、左右に振って薙ぐような動きをさせたほうがいいのではないか、もしくは固定を緩くして縦射すると弾が散らばり、まるで野山砲が榴霰弾を放ったときのように、面白いように敵兵が斃れる、という戦訓になった。

 だが――― 

 続々と後続部隊がやってくる様子が感知、偵知されて、エラノールは困惑した。壊乱させた一隊にの背後から、歩兵約五〇〇、騎兵約五〇が現れる。

 規模やその行動からして、小中規模の斥候などでは到底あり得なかった。威力偵察というにも妙である。

 彼女はこれを、ファルマリア要塞側エルフィンド軍による包囲線の解囲運動だと取った。

 ともかくも増援を呼ばねばならない。

 彼女の上官、ディネルース・アンダリエルは有能だった。

 北方警戒の支隊一個を残して、手元にあった旅団主力の全てを引きつれ、急行してくれたのだ。

 夜が明けはじめるころ、旅団主力は到着、兵力展開を始める。

 そうしてディネルースとその幕僚たちは、エラノールが指揮所を置いていた丘の上に騎乗のまま登り、双眼鏡を敵方へ向けた。

「・・・・・・」

 戦闘を始めた主力と彼女たちは、敵の妙な動きに気づく。

 解囲運動というには、及び腰なのだ。

 遭遇戦となったこの戦闘に、五月雨式に兵力展開しつつも、背後の主力は東へ東へ、北へ北へと向かおうとしている。

「エラノール。これはどうも、敵は北へ逃亡したいらしいな」

「まさか。要塞も港も捨ててですか?」

「そのまさかだろう」

 ディネルースは敵の動きをほぼ看破した。まさかそれが五〇〇〇もの数だとは思ってもみていなかったが。

 ―――どうしたものかな。

 腰からオーク族兵用の二リッター水筒を取り出し、口から直接火酒を煽った彼女は判断に迷うところがあった。

 このころ。

 ディネルースは、それまで用いていた小さな金属水筒に火酒を入れて、慎ましく―――彼女にしてみれば慎ましく持ち運ぶという真似が面倒になっていた。オーク族兵用の水筒を手にいれて、それにあの「電撃」の陶器瓶の一本丸ごとぶん入ることがわかると、そちらを使うようになっていた。

 色々と。

 それはもう己と己が種族の身に色々とあったので、自己認識としても酒量が増えていた。

 よろしくないことだとも自覚していたが、どうにもならなかった。

 ―――さてさて。

 かのアルベール・デュートネ、あの戦争の天才デュートネは「敵が失態をやらかしているときには、そっとしておいてやれ」と曰ったという。その方が敵はを重ねるからだ。

 だが、同意できない。

 まったく同意できない。

 少なくとも、いまはそんな気分だ。

 ディネルースはもう一杯飲んだ。かなりぐっと飲んだ。そうしてから告げた。

「ヴァスリー、エラノール、ラエルノア」

「はい」

「白エルフどもは夜逃げをしたいそうだ。手伝ってやろう」



 第一軍団司令部へ事態を伝える詳報を送らせつつ、ディネルースは、非常に狡猾な配兵をした。

 まず北方に残置していたアーウェン・カリナリエン中佐の騎兵第一連隊を中心とした支隊に、北方街道を西側側面から管制射撃できるよう、適所の高地を選んで布陣させた。

 そうしてから、本隊とエラノールの隊とで徐々に西側へ兵力展開を縮小し、だんだんと敵軍に道を開いてやった。

 逃亡部隊は、これに乗って北方への移動を始める。

 それを受け流し、見送りながら。

 騎兵と山砲、グラックストン機関砲を中心にして背後から襲い掛かった。

 敵の背面後衛の一隊、また一隊と壊乱、壊走させる運動を執拗に繰り返した。その前集団が後衛展開を始めようとすると、引く。

 こんなことになってしまったのは、五〇〇〇の逃亡集団が、行軍において、とくに戦備行軍ではまずやってはならないとされている真似をしでかしていた為だ。

 ―――縦列行軍部隊と行軍部隊の間に、間隙を作ってしまうこと。

 これをしでかすと、前後の連携がとれなくなる。

 この戦闘の場合、後ろから噛みつかれた隊はずるずると前との距離が開き続け、ついには孤立し、各個に撃破されてしまう。

 そんな襲撃を繰り返された挙句―――

 今度はアーウェン・カリナリエン中佐の支隊が、逃亡兵力本隊側面から襲い掛かった。

 このとき、エルフィンド軍側は決して成されるがままだったわけではない。

 魔術通信波探知で、カリナリエン支隊をかなり早く発見してもいた。

 だから、対応するように横隊展開できたが。

 火力が違い過ぎた。

 原因は、エルフィンド側が装備していた火器のなかで最大の火力を発揮しえたはずの、キャメロット製七ポンド山砲にある。

 前装砲だったのだ。

 ヴィッセルのような後装砲ではなく、砲口から弾を込める。

 まるで射撃速度が違ってしまった。

 こんな時代遅れにも思える火砲をキャメロットが当時採用、エルフィンドなど各国に輸出していたのには、彼らの名誉のために記せば、彼らなりのちゃんとした理由がある。

 実はキャメロット軍は、世界で最初に後装砲を実用化した軍隊だった。

 ここから二〇年ほど前に、それを成した。

 ルイ・サッチモ社という優秀な重工業社が、その先進的な錬鉄砲身製火砲を作った。これは素晴らしいと、陸軍も採用したし、海軍も艦砲として一挙に採用した。

 ところが。

 これは、早すぎた。

 技術的な熟成がまだなされていなかった。

 当時の技術では、火薬の燃焼エネルギーの全てを抑え込むことは出来なかったのだ。

 結果として、誘爆事故が随分と起きた。とくに大口径である海軍艦砲のものでは多発して、周囲の者まで薙ぎ倒してしまった例まで出た。

 ―――使い物にならない。

 一気に使用禁止令が出され、キャメロットの軍隊は、例え性能は後装砲より劣っても、技術的にはもう確立されていたため堅実性のあった前装式砲に戻した。

 このため、当時のキャメロット軍は、とてつもなく精緻で技巧に凝った前装式砲などという、妙な代物を装備するに至っていた。

 例えばこのころ、山砲には分解駄載と呼ばれる運用法が各国で考案されつつあった。

 軽量で運動性を持たさなければならない山砲は、ものが小さくなりがちである。この運動性を保ちつつ、ちょっとでも口径を大きくしようと、戦場で分解、組み立て出来る山砲の構想が各国で出来上がりかけていた。

 そのような思想の直前に採用されたオルクセン軍の五七ミリ山砲は言ってみればこの反対で、精緻で、曲射までやれたぶん、ほぼ分解輸送はやれなかった。最悪の場合、一頭の馬で曳けるほど小さく造ったからそれで良しとしていたのだ。

 キャメロットの山砲の一部は、その最新の考え方、分解輸送がやれた。ただし前装砲で。

 砲身外側に螺旋を切って、繋ぎあわせることまでできる騎砲まで作った。ただし前装砲で。

 おそらく、構造の精緻さでいえば、当時世界一の前装砲であっただろう。

 そんな、如何にも技術的な時代の狭間に生まれたものらしさに溢れた、なんとも奇妙な代物だったのだ。

 この追撃戦の戦闘時は、互いに射撃し合ったために砲撃性能同士がぶつかり合った。結果は火を見るよりも明らかだった。

 ヴィッセル製後装砲の圧勝である。

 小銃射撃戦においても両者の差が出た。

 エルフィンド軍の装備していた、メイフィールド・マルティニ小銃の欠点が出ていた。

 この小銃、やはりキャメロットの名誉のために付け加えるなら、威力や性能はかなりある。

 ところが例のレバーアクション式による伏射のやりにくさが、この戦場でもエルフィンド軍側の膝射や、下手すると立射を招いた。伏せて撃つことがやりにくいから、片膝をついての射撃や立ったままの射撃をやった、という意味だ。

 結果的に、地形なども利用して伏射を行ったアンファウグリア旅団側に対し、エルフィンド軍は自らをひどく暴露した状態で撃ち合うことになってしまった。

 エルフィンド軍史上、最悪とも称される大壊走がここで起きた。

 軍隊は一度壊走をし、これが将兵の個々の精神にまで達してしまうと、奇妙なことが起こり得る。

 少しでも身軽になり、僅かでも生き残る可能性を上げようと、何もかも捨て始めるのだ。

 兵としての理詰めからの生存危急ではなく、生物としての本能行動が剥き出しになっていく。

 まず、砲を捨ててしまう。

 重くて引っ張っていけなくなるからだ。このあたりまでは、まだ理性的だ。

 次いで、戦友だったはずの死傷者を放置する。このあたりから怪しい。

 そして、弾薬嚢や雑嚢、背嚢といったものも打ち捨ててしまう。次に軍帽を放り投げ、軍服を脱いで、走りやすくなるはずの靴まで脱ぎ捨て、最悪の場合ついには小銃をも、己が命を助け周囲の命も助けるかもしれない、銃火器をも投棄する。

 ―――ほぼ、全裸での壊走。

 この冬空に。

 低気温に。

 そんなことを考える余裕すら捨てる。捨てるというより、消え失せる。

 白エルフ族の場合、なまじ魔術通信が使えるだけに、これが崩壊を加速させもした。この戦場は、魔術上まで阿鼻叫喚が満ち、それが相互に影響を及ぼして壊乱を更にひどいものとした。

 これほどの事態に陥ってしまった新戦場跡には、まだ生存している兵馬すら打ち捨てられた、実に様々なものが散り広がる、名状しがたい光景となる。

「・・・・・・・」

 そして、この戦場でもっとも凄惨な光景は、始まった。

 都合六キロに渡って敵を追撃した、アンファウグリア旅団は―――

 残敵掃討を始めた。

 だが果たしてそれが、そのような戦術的行動であったと呼べるかどうかはかなり怪しい。

 残置された、明らかに抵抗意思や能力のない敵将兵負傷者へも拳銃を撃ち、小銃を放ち、銃剣で刺突し、あの山刀で首を斬った。

 誰もそれを止めなかった。

 とくに第三騎兵連隊―――あのレーラズの森の惨状を発見した部隊の管轄で、これが大量に起きた。

 そもそも彼女たちの追撃戦は、あまりにも執拗で、粘着的であり、どこか最初から狂気じみていた。

 五〇〇〇の逃亡集団のなかには、便乗しようとした民間住民も含まれていたという説が存在するが、オルクセン国軍公式見解はこれを否定しており、また公刊戦史はこの点について触れていない。

 ただし、総軍作戦参謀エーリッヒ・グレーベン少将が、総軍総参謀長カール・ヘルムート・ゼーベック上級大将に送った書簡は残っている。

「陛下とアンファウグリア旅団の関係特殊性も考慮する必要もあり、旅団の戦果として処理する他なし。やむなし」 

 エルフィンド軍死傷約三〇〇〇。捕虜ほぼ皆無。

 エルフィンド軍側の指揮官だった少将は、この場では生き残ったものの、後日銃殺されている。

 アンファウグリア旅団、戦死一一名、負傷者三七。

 ―――彼女たちは、開戦以来初めてとなる戦死傷者を出した。


 

 降伏勧告に対する返答無しと判断した第一軍団は、一一月二日午前六時五〇分、第一野戦重砲旅団及び独立第一三野戦重砲旅団、並びに師団砲兵火力による砲撃を開始した。

 オルクセン軍は、例え敵兵の基幹兵力が逃亡しようと何だろうと、一切手を抜かなかった。

 ファルマリア港要塞線の一部砲台に対する集中砲撃である。

 第三軍からの報告書により有効性が認められ、実施が試みられた大鷲軍団による弾着観測射撃をも投入したこの砲撃は極めて有力であり、野砲、山砲その他も投入、最終的には砲弾三五二六発、小銃弾一七万九五六二発を撃ち込んだ。午後三時には、第一七山岳猟兵師団が市街地に突入。

 同日夕刻、もはや戦意を喪失した同港守備隊はファルマリア海兵隊指揮官名で降伏を受諾した。

 同指揮官は翌三日朝、降伏文書に調印したあと、オルクセン軍第一軍団司令官の入城を迎える前に自らの護符を焼き捨て、拳銃自決。

 オルクセン軍はホルツ大将名によりこの少将へ弔銃を捧げ、埋葬した。

 ―――ファルマリア港は、僅か一日で陥落した。

 このとき、グスタフ・ファルケンハインの手元には、まだレーラズの森事件の詳報も、アンファウグリア旅団の最新戦闘経過も届いていない。



(続)

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