遺書
@Yuto__nk
醜
私はいま、一人机に向かい遺書を書いています。
この世界に疲れました。
会社では、周りから嫌われないように と媚びへつらい、家では家族からの冷たい視線、無理に明るく過ごすのも疲れた。
私の顔がだめなのだろうか?
話し方がだめなのだろうか?
存在がダメなのだろうか。
どんな生き方をしてくれば、私は今こうやって遺書なんてものを書かずに、生きるのを諦めないでいられたのだろうか。
そんな思いが、頭の中で堂々巡りして適わない。
でもそれも今日で終わりだ。
やっと死ねるんだ。私は死を見るのが大好きだった。
感動的な死、悲惨な死、死に方は色々ある。
芸術と言っても過言ではない。
生物が死ぬ時、物語は美化されがちだ。
人は、死を目の前にした時、1番美しく生きれる。
今の私は美しいのだろうか。
いや、美しくない。最高に醜い。
どうせ死ぬなら美しく死んでやりたい。挑戦してないことに挑戦してみたい、諦めた夢を最後まで遂行してから死にたい。
今までの自分は死んだ。
今から私は、美しく死ぬために生きる。
これはたった今死んだ、今までの自分に対する遺書だ。
遺書 @Yuto__nk
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