第10話
それからの彼女の回復ぶりはすこぶる快調だった。
俺は俺で応援を怠ることもなく、暇さえあれば彼女の病室に足を運んだ。
病院にいる看護士、医師、職員全員から顔を認知され、アツアツのカップルだともてはやされるようになっても俺は通い続けた。
そして俺は彼女の前に座ると、必ずリンゴを剥いた。
これは健康のためもあるが、第一に彼女がリンゴを好んでいたからである。
最初はそれこそ歪なリンゴになってしまったが、いつしか主婦の看護師も目を見張るほどの腕になった。
その結果と言っていいのかは分からないが、余命が大幅に伸びたらしい。
もちろんそんな知らせを聞いたときは俺もものすごく喜んだ。
その後も彼女は高校卒業、大学、大学卒業と順調に年を重ね(レディに対してこんなことを言うのは失礼かもしれないがこれ以外の表現が思いつかなかったのである)今や三児の母となっている。
では父親は誰か。
もちろん俺だ。
そんな、彼女の夫である俺は今会社から帰っている最中である。
なんでこんな話をしたかと言うと、今、目の前の電線に烏が二羽止まっているからである。
そいつは夕暮れの中まるで俺を待っていたかのように佇むと、二匹同時にバサバサと飛び去って行った。
——どうやら俺たちの未来は安泰らしい。
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後書きです。
っぶねぇ、応募要項のところにパロディはダメって書いてあるじゃねぇか。
まあそんなことはさておき、新しいパソコンがかえるぐらいのお金が欲しいです。
カクヨムさんがこの作品を対象に選んでくれることを期待しています。
いえ、別に大賞に選ばれなくってもお金さえもらえれば何でもいいです。
ていうか、別にカクヨムさんからもらわなくってもいいです。
誰かお金をください。
100円や1,000円は端数ですのでお金だと思っていません。
50,000円くらいだったらまだ許せます。
誰かお金をください。
嗚呼、素晴らしき世界 Black History @jhfjerfiphsihjkvklhsdfar
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