5カ所目 海底



 海底に辿り着いた俺は、暗い海の底で肉を焼いている。海の中で燃える炎は空気中で燃える普通の炎と変わらない。暗い海底で火を燃やすと明るくなるので深海生物が寄ってこないかと心配になると思うが、そこは著者である挫刹のご都合主義なので描く場合と描かない場合がある。今回は後者だ。どうやら隣にいる挫刹は、そんな細かい所までイチイチ考えたくないらしい。それでもこの世界は回るのだから恐ろしいものだ。

 俺はとにかく肉を焼く。食べる予定はない。腹も空いていない。それでもひたすら、ぐるぐる回す。

 ちなみに読者諸君は、骨付きマンガ肉を火の上でどうやって焼いているのか気になってると思うが、ただ単に燃え盛る炎の上に骨付きマンガ肉を空中に浮かべているだけである。そして人差し指を肉に向けてクルクル回し始めると骨付きマンガ肉もクルクル回り出してジュワジュワ焼かれていく。うむ、全然ヨダレが出てこない。美味そうではある。匂いも好い。大根おろしステーキソースでもあれば美味しそうだろうか。それでも生憎、俺は全然腹が減っていない。食わない。そして肉はやはり生肉のままだ。深海で。ふやけてもいない。あ、煙は出ている。黒い。


 深海の海底で肉を焼きながら、前回のエピソードの終わりで伝えきれなかったことを語ろうと思う。


 人間が子供を産むときはに大変な大激痛を伴うし周囲にも発生させる。父親となる男などは離れた場所で妊婦と同時に勝手に痙攣して電撃のように暴れ回り絶叫している。ざまぁ。更に子作りする時も男女問わずに快楽の代わりに大激痛が走る体の仕組みとなっている。恐ろしい。挫刹はお怒りのようだ。下品な話、激痛しか起こらない子作りなど真剣に子供が欲しい夫婦以外に行う事はない。それ故に現在まで確実に少子化まっしぐらである。ちなみに子作りや出産時に激痛が発生する症状が出始めたのは団塊の世代以降からのようだ。それまでは地球と同じ様に女性の出産だけが大変だったようだが、徐々に子作り時にも激痛を伴う男女が増加していき今では本当に少子化である。特に魔法があまり使えない氷河期世代の男女ではこの激痛が更にヒドイらしい。挫刹よ。それでいいのか? いいらしい。


 出産や子作りのときになぜ激痛を発生させるのかについては、当然、この作品がカクヨムの利用規約に違反しない為だ。それだけの為に創造主である挫刹は人間の出産や子作りの時に激痛を発生させる体質へと徐々に作り変えた。全自動オートで。全くもって迷惑な話だ。

 

 それ以外は至って普通の異世界ファンタジー世界だ。

 モンスターがいて。魔王がいて。聖女がいて。精霊がいて悪魔がいる。現在の聖女や魔王は15歳の少女らしいが、55歳の氷河期世代おっさんである俺との接点は無いはずだ。カクヨムの利用規約違反になるからだと挫刹は言っている。55歳のおっさんが15歳の少女たちと顔を合わせるだけで利用規約違反になるのか。スゴいサイトだ。ここは。

また、この世界には洞窟ダンジョンもあるが内部に宝箱はない。代わりに壁を掘れば素材になる鉱物が手に入る。しかし単純に鉱物が欲しいだけだったら情緒も無く上から洞窟ごと破壊して露天掘りにするのがこの世界でも常套手段だ。それは地球でも同じだろう。その時には猛り狂った地球の日本でいう東日本大震災級のM9級以上のモンスターも高確率で出現して襲ってくるが。

 そう言えば、ここで付け加えておくが神族や魔族の中には当然、人間に対して害意を持っ

ている者も存在する。そういった輩は塔や洞や山道や、善良な魔族や神族と協力して指定されたクエストマップなどで、

 あと何気に






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55歳のオッサンが異世界で肉を焼くだけ。のボツ展開集兼設定資料集 ※つまり上手に焼くことができなかった真っ黒焦げ肉 挫刹 @wie

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