現実に起こってしまった…

 先日読み終わりましたが、あまりにも自分の送ってた日常からはかけ離れており、こんな世界が本当にあるのか?と半信半疑でした。しかしつい3日ほど前ですが、20年来の友人に500万の保証人になってくれと頼まれました。その頼み方というのが、まさにこの物語での登場人物そのままの頼み方でした。最初は頼まれた事に戸惑いましたが、冷静に考えてみるとこの作品にあったように、保証人が必要なのは本人に信用が無いのだという考えに至り、必死に頼んでくる友人には悪いと思いつつも断りました。が、その後の態度も土下座をしたり、媚びを売ってきたり、友人関係を殊更強調してきたりと、まさにこの作品の登場人物と同じ言動をとり、最終的には怒って帰っていきました。

 まさか自分の身に同じ事が起きるとはと驚きました。と同時に、この作品を読んでいた幸運に感謝しております。もしこの作品を読んでいなかったら、おそらく何も考えず保証人になってた事でしょう。そう考えるとゾッとします。

 若ければ少々の失敗は取り返す事も出来るとは思います。しかし、結婚して守るべき家族が出来るとそうもいかなくなります。自分の破滅は即家族の破滅に繋がります。自分の為にも家族の為にも、特に失敗する事が許されない中高年の方には、是非この作品を読んで頂きたい。現実問題として、こういった事は起きうるのです。

 作者様におかれましては、凄まじい経験を元に作品を書かれている事に敬意を表し、今後の活躍を祈っております。

 次の作品も読ませて頂きます。