第3話

と、とりあえず落ち着こう。

俺は大きな岩の物陰に隠れて考えた。

どうやれば勝てる?どうしたら攻略できるかを。

考えに考え抜いた結果。

何も変化は起こらなかった。


「あー、だめだ。ここで何をしてても埒があかない。あ!そうだ。とりあえず相手の情報を調べないと!よし!やるぞ!【鑑定】!」


——————————————

種族名:キングオーガ

LV:80

体力:350

魔力:30

攻撃:285

防御:50

スキル一覧

〈攻撃スキル〉

【怪力】ランクD

熟練度:C

———————————————


あ、コレ無理だわ。


「「グォォォォォォォォォ!!」」

「ひぇぇ!!こっちきたぁ!!」


また、俺は逃げた。

逃げた先には人影が見えた。


「おーい!そこのあんた!助けてくれぇ!」


声をかけて俺はその人影に近づいた。


「ヒィ!」


そいつはもう、死んでいた。


「なんだよもう!白骨化してんじゃねぇか!」


ダメだ。早く何か手を打たないと!

もう、あの方法しかないのか!?


「ちくしょう!誰だか知らないがあんたの骨借りるぜ!」


「【傀儡術】『戦士の骨』」


俺はスキルを使った。

【傀儡術】のスキルを使うと指先から後のようなものが出てきて、骨にくっついた。

でも、操作方法がわからない!!


「あー、もう!とりあえず行ってこーい!!」


俺は糸を投げる感覚で両腕を振り下ろした。


「「グッガガッ!」」


白骨化した死体には錆びた剣があった。

それが運良くキングオーガの頭に突き刺さった。


《キングオーガを討伐しました。経験値が大幅に上がります。》

《LVが1→40になりました。》

《スキル【傀儡術】の熟練度が上がります。熟練度F→Bになります。》

《LVが上がったことによりSPスキルポイントが付与されます》


「うひょー!俺キングオーガ倒しちゃったよ!俺強くね?」


運が良かったとはいえキングオーガを倒せたのはラッキーだった。

そして俺はキングオーガの収納場所に困っていた。


「どうしよう。今まで見たラノベだと胸の辺りに…あった!」


おそらくコレは魔石だ。

コレは高く売れる!!

地上に出たらギルドかなんかで売って金にしよう。

とりあえず俺は地上に出ることにした。

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誤認転生 古嶋要太 @Kojimayouta

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