子供のころからずっと主人公を監視し、あれこれと口出しする「毒親」である母。 家を出たら逃れられると思ったのに、行く先行く先に現れる母親が不気味で、主人公でなくとも逃げ出したくなります。 息の詰まる日々を送っていたら、耐えられなくなるのも当たり前。主人公の行動は至極真っ当だと思って読んでいたら、そこには意外な事実が待っていた。 主人公に裏切られたように感じるとともに、母の行動にも納得させられます。 本当に怖いのは……? 予想外の展開に戦慄がはしることでしょう。 短編だからこその見事なオチです。