【幻聴詩】絶対的に安全な所で笑っている

 絶対的に安全だからといって

 絶対とは限らない


 今におまえを飲み込むぞ

 何のためにこの二十年間を戦ってきたと思っている

 今におまえを食い殺すぞ

 呑気に海沿いを進むおまえを

 おれは芸術的ともいえる跳躍で踊り出し、

 おまえを飲み込んで奥歯でガリガリとしっかり噛んでから嚥下してやる


 人間として死ぬ方がまだマシだとおまえが泣くまで

 おれがおまえの飲み込んでやる

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