十種:抱擁力のある聖母キャラ
「概要」
十種の特徴はとにかく面倒見がよいということです。いや、面倒を見ないとその人の体にとって毒だとすらいえます。五種が損得に縛られ、七種八種が勝ち負けに縛られるように、十種は面倒に縛られているのです。
「身体的な特徴」
十種の一番わかりやすい特徴というのは、後ろから見てお尻が扁平で広いというものです。とにかく広くて、それゆえか重心が後ろと外側に向かっています。だから九種のように和式便所の座り方ができません。また、大体がふっくら太り気味で、あるいは若いころはやせていても年を取るにつれて骨盤が広がって、太ってきます。
「心理的な特徴」
もうとにかく十種は母性的なのです。開閉型の軸である「愛憎」の愛をたくさんの人に振りまき、世話をします。逆に自分のこととなると全然で、例えば弱い者が理不尽に責められたら全力で庇いますが、自分が責められては手も足も出ません。ですから十種に六種的な性質(鬱屈した感情を溜め込みがち)が混ざると精神病にかかってしまう危険が高いかもしれません。一応体がその危険を察知しているのか、十種は打たれ強くて立ち直る力も人一倍ではありますけど、ちょっと心配な面もありますね。
でも大丈夫。それを防ぐにはやはり世話をさせるのです。十種は子を育てるとか、人間を守って頼られるということが一番の生き方として神に設定されているような体癖で、そうやって人を世話しているとたちまち悪いところも気で吹き飛ばし、どんどん快調になります。逆にその頼ってくれる人が頼らなくなったり、離れてしまった場合は絶望に苛まれてしまうのですが……。ただ無作為に人を抱擁するのではなくて、やっぱり見定めはします。駆け込んだ人を一度受け止めて、それから裏切る可能性とかを調べて、大丈夫だと認めれば取り込んでしまうのです。
でも、十種とて世話をするだけが得意なのかと言われれば当然そうでもありません。彼らは計算能力にも優れていて、だからこそ取り込む人の「裏切る可能性」なんかがわかるのです。その点九種は計算よりも勘が鋭くて、たとえぼけたとしても勘だけで普通の生活を送れてしまうほどです。
そんなおおらかな印象の十種ですがやはり骨盤の能力が高く、十種の骨盤も下部が縮めば非常に持続性のある集中力を発揮してくれます。ですから集中力と計算高さを兼ね備えた十種は、意外と策士でもあるのです。
十種のおおらかさというのは性格だけではなく、その行動にも表れています。ちょうど九種がテキパキ動くのと反対に、十種はゆったりと鷹揚です。例えばお願いをするときに、九種なら単刀直入に「結論」を言いますが、十種は前置きをゆったり話していくことになります。
「キャラ造形」
愛が強い開閉型の中でもとことん他人に愛を与える存在である十種は、まさに母性の塊。集団の親分キャラにもなり得ますし、また計算もできるので孤児院とかの経営者にぴったりです。あるいは保育園の保育士とか、介護職員とか、とにかく人に世話をさせたほうが十種のためにも、人のためにもなるのです。
またはその愛情を一人に注がせるのもいいですね。聖母キャラとでも言いましょうか。外ではかなり敏腕でカリスマチックなキャラも、あるいは一種のような非常に理論的で賢いキャラも、全て有無を言わさずうまく包み込みますから。そういうキャラが家に帰って来たところを「おかえりなさい。今日はどうだった?」と優しく聞いた返答に「なんだ、辛いし疲れたに決まってるだろうばか」なんて返ってきたら普通ならけんかになりますが、十種なら「あんなこと言ってるけど、私しか頼れないんだからかわいいもの」と、より満足感を得るのです。
ちょっと話がそれますが、最近私がハマっている人の中に、全国各地にいる友人を債権者として一千万円以上の借金をしている某お笑い芸人がいます。普通の一般人がそんなにお金を出せるかと思うでしょうが、私はその債権者さんたちこそ十種、あるいは八種であると確信しています。十種なら認めた人に手厚く世話しますし、八種は八種で、頼られたらその力関係を維持しようとしてお金を貸すでしょうから。
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