ドラマに反射される過去の自分

ある再放送のミステリードラマを見ていて、子どもの頃の自分を思い出す……。その設定に引き込まれます。

『どうしてそんなにも蒼いの?』というフレーズを作中に入れるという自主企画参加の作品なのですが、その問いへの答えがドラマのミステリーを解くカギに。また、そのミステリードラマの核となるものが小説の主人公の現在と過去を結ぶ何かと、まるで鏡のように反射しています。
切なさ、暗さを盛り込みつつ、読み終えた後、優しい気持ちになれる作品でした。

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