「こんばんわ、レーサーさん。遅刻ですが」


「ちょっと、正義の味方と鬼ごっこをしてました」


「なにそれ」


「まあ、どうぞ」


「では失礼しますわ」


 彼女がドアを開けて。

 閉める。


「グローブボックスに指輪があるんでしょ?」


「えっ」


「よいしょ。これか。はい。たしかに受けとりました」

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グローブボックス (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

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