247 「Web読み物」の現在:じゃあ、「短編小説」はどうよ。①

前回につづき、じゃあ、「短編小説」はどうよ。ということで、よろしくお願いいたします。


とりあえずカクヨムで短編ってどんな扱いかざっくり。


①自主企画では、「あんまり短編の自主企画ないですよねー」という雰囲気で募集されている。


自主企画をながめていると、ジャンルの今の立ち位置がなんとなく見えます。短編、長くないから読み合いしやすそうなのに、あんまり自主企画ない(笑) 

でも自主企画に参加している短編はみんなそれぞれ読んでよかった、と思うくらい面白いことも多い。


Web読み物は、隙間時間にストレスなく読める、なんだろなあと、一話あたりの文字数を工夫して、というのは本稿の最初のほうの私ですよ(笑)


でも、それにぴったりのはずの短編は、書籍デビューで大穴、がないからか、Web小説長編のようなカタルシス(無双とか)がないからか、地味だけどいい子、みたいなところにいるなあ。


②コンテストで入賞したら。


書籍化! も、あるけれど、アンソロジーみたいな形が多いかな。


あんまり書籍化デビュー! という華々しい雰囲気でもなかったり。素敵な記念みたいなかんじ。


公式からの見方は、本稿でも取り上げたこちらから伺えます。


●233 なぜだろう。そして、がんばろう。

綴りかた日記https://kakuyomu.jp/works/16816452221508425967/episodes/16817330658121395481


〉株式会社KADOKAWAが主催となるカクヨムWeb小説コンテストという場は、第一義に様々な長編作品を書籍化し、商業作品として世に問うことを目的としています。


〉短編作品はそれ自体を書籍化して商業流通にのせることは難しいのが現状です。


〉ですが、それゆえカクヨムWeb小説短編賞は、市場の論理にとらわれず、作品の面白さ、新しさ、Web小説ならではの表現を評価できる場でもあります。(短編賞のコメント)


評価はされるけど、そのあとが。


ジレンマだなあ。


数年前から学校現場の朝読で、読まない子の興味をひく短い読みもの本が注目されて、『五分で~』みたいな本が各社から出てますけれども。


そこにWeb小説サイトのコンテストを絡めているのはカクヨムくらいなんじゃないかと思うので(ほかにもあったらおしえて!)、短編をどうにかしたいというのはKADOKAWAさんも考えてらっしゃるとは思うのです。


長くなったので次回へ。


明日以降になるかも。よろしくお願いいたします。

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