“夏”という事象に対するアプローチとして、この切り口があったかと雷に打たれた思いでした。
一貫して驚異として居続ける夏に対し、こちらは冬である対比も夏の異常さを感じることができ、ただただ脱帽です。
オーソドックスなイメージとして浮かばれる夏の情景を、それを浮かべてしまうこと自体がすでに夏に呑まれた異常な状態と捉えたストーリーは固定概念しか思い浮かばない私の発想に喝を入れられたようでもありました。
読み進める手が止まらない、なんとも危険な作品でした。
楽しませていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
こちらこそ、丁寧な感想をありがとうございました。ミームとして植え付けられる“正しい夏”概念を不気味に彩ってみようとした作品です。お楽しみ頂けたら、これ以上ない幸せです。
なにこれ……好き
得体の知れない夏に、ただただゾクゾクさせられっぱなしでした