Dark System Island
音澤 煙管
この国のシステムとは……
全ての視界に入るのは、
気に入らないものもあり。
それらを除けばまた、
暗闇に居ると同じなり。
全てを受け入れる様努めた、
多少のズレも直せただろう。
いつからか、
ズレどころか離れてしまい。
時間と共に視界に入らず、
ずっとあの日あの時から。
抜けられないトンネルへ、
光挿すも拘束衣。
踠いても踠いても、
独房の中からは出られずに。
ここは安堵の漂う病棟で、
自由とは別世界の闇の世界。
一言二言思い出す、
言葉の薬の効きは常にハイ。
鎮静剤は己の誓い、
信用は裏切られまたハイに。
このまま一生ホルマリン、
ダメな人間の標本に。
元々ダメな人間世界、
歴史の為のサンプルに。
ある種のテスト人体実験、
戦時中と同じに、
無法行為は続いてゆく。
どうせ失敗この世には、
間違って生まれてきた。
今の世の中象徴する、
嫌いな言葉が頭の中で。
連呼続ける眠れぬ夜、
矛盾、理不尽、不透明。
繰り返し続いて終わらない、
お仕舞い来るは死を待つのみ。
こうしてこの国の人口調整、
見えぬ所で隠して行われ。
何年先はぼくの番、
医療のシステム学んだ最期……
Dark System Island 音澤 煙管 @vrymtl
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます