第9話 𝐌の大小関係

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 ■ 大小関係で使う記号 ■

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 ■𝐌 : 集合𝐌の任意の要素


 ■0 : Pᵪ¹


 ■a : そのaが仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■b : そのbが仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■c : そのcが仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■d : そのdが仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■e : そのeが仮設されたコア数と同じ番地の数


 ■…𝙯 : 0個以上の、その…𝙯が仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■𝙨… : 0個以上の、その𝙨…が仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■𝙨₁… : 0個以上の、その𝙨₁…が仮設されたコア数と同じ番地の数

 ■𝙨₂… : 0個以上の、その𝙨₂…が仮設されたコア数と同じ番地の数


 ■0… : 𝙨…に対応する0個以上のPᵪ¹


 ■𝐏 : その𝐏が仮設されたコア数の番地よりひとつ大きな番地のPᵪ¹

 ■𝐑 : 𝐏以外の、その𝐑が仮設されたコア数の番地より大きな番地の数


 ■𝐀 : その𝐀が仮設されたコア数の番地より大きな番地の数

 ■𝐁 : その𝐁が仮設されたコア数の番地より大きな番地の数


 ■𝐆 : 𝐀より大きな数


 ■𝐄 : 𝐀よりひとつ大きな数

 ■𝐅 : 𝐀よりふたつ以上大きな数


 ■𝐓 : 𝐀より番地が大きな数

 ■𝐭 : 𝐀より番地が小さな数


 ■𝙓… : 0個以上の文字列

 ■𝙭… : 0個以上の「𝙓…」に対応する条件付きの文字列


 ■…𝙔 : 0個以上の、コア数であるような任意の文字列

 ■…𝙔₁ : 0個以上の、コア数であるような任意の文字列

 ■…𝙔₂ : 0個以上の、コア数であるような任意の文字列


 ■…𝙔₃ : 0個以上の、コア数であるような任意の文字列、ただし、いずれの項にも𝐀より番地が大きい数はない。


 ■…𝙔₄ : 0個以上の、コア数であるような任意の文字列、ただし、「…𝙔₃」を仮設している項を「第ε項」としたとき、「第ε項」にある数は𝐀より番地が大きい。


 ■+1 :  +Pᵪ² 


 ■𝐀⊕1 : 𝐀の番地がᵪであればPᵪ₊₁¹


 ■Pᵥ₊ᵩ¹ : 「ᵥ」は「Pᵥ₊ᵩ¹」の記号が仮設されているコア数の番地の値。「ᵩ」は(φ)の「φ」の値。


 ■(φ) :非標準形数


 ・任意のコア数𝒜について、そのコア数の番地の値をv₀とし、そのいずれかの項にある数のうち最大の番地の数の番地の値をv₁とする。

 ・v₁-v₀の値を「段差」と呼ぶ。如何なる段差についても0以上の整数であり、段差がxであれば、そのxはコア数𝒜の値である。

 ・段差の値がxであるような任意のコア数𝒜について、その構造に、段差の値がxよりも大きな、かつ、段差の値が最大となるコア数ℬがあるのであれば、そのコア数ℬを構造に持つ、コア数𝒜の項にあるコア数𝒞を「非標準形数」とする。

 ・非標準形数は(φ)と表記され、「φ」はコア数ℬの段差の値である。


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 ■ 大小関係 ■

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  01: 番地の大きさが「B>A」かつ「C>A」であるような如何なる数「A」「B」「C」についても「C>(…𝙔₂,B,…𝙔₁,A)」である。


  02: 一律なPᵪ¹の有限個の和で到達できない最小の数がPᵪ²である。


  03: 一律なPᵪ²の有限個の和で到達できない最小の数が(Pᵪ¹)である。


  04: 一律な(Pᵪ¹)の有限個の和で到達できない最小の数が(Pᵪ¹+1)である。


  05: 如何なる(Pᵪʷ)でも到達できない最小の数が(Pᵪ¹,Pᵪ¹)である。


  06: 一律な(…𝙔,a)の有限個の和で到達できない最小の数が(…𝙔,a+1)である。


  07: (b,a)=aとなる最小のaが(b+1,0)である。


  08: (a,b)=aとなる最小のaが(0,0,0)である


  09: (…𝙯,b,a,𝙨…)=aとなる最小のaが(…𝙯,b+1,0,0…)である。


  10: (a,b,𝙨…)=aとなる最小のaが(0,0,0,0…)である。


  11: (…0,Pᵪ¹)の如何なる有限個の0でも到達できない最小の数が(Pᵪ¹,Pᵪ¹⊕1,Pᵪ¹)である。


  12: (…𝙔,b,𝐀,a)=aとなる最小のaが(…𝙔,b,𝐀,0,0)である。


  13: (…𝙔,b,𝐀,…𝙯,a,𝙨…)=aとなる最小のaが(…𝙔,b,𝐀,…𝙯,0,0,0…)である。


  14: (a,b,𝙨₂…,𝐀,c,𝙨₁…)=aとなる最小のaが(0,0,0,0…,𝐀,0)である。


  15: (…0,0,𝐀,c,𝙨…)の有限個の0で到達できない最小の数が(0,𝐏,0,𝐀,0)である。


  16: (…𝙔,c,𝐁,a,𝐀,b,𝙨…)=aとなる最小のaが(…𝙔,c,𝐁,0,0,𝐀,0)である。


  17: (…𝙔,d,𝐁,…𝙯,c,a,𝙨₂…,𝐀,b,𝙨₁…)=aとなる最小のaが(…𝙔,d,𝐁,…𝙯,c+1,0,0…,𝐀,0)である。


  18: (…𝙔,d,𝐁,a,c,𝙨₂…,𝐀,b,𝙨₁…)=aとなる最小のaが(…𝙔,d,𝐁,0,0,0,0…,𝐀,0)である。


  19: (…𝙔₃,d,𝐏,…0,0,𝐀,b,𝙨₁…)の有限個の0で到達できない最小の数が(…𝙔₃,d+1,𝐏,0,𝐀,0)である。


  20: (…𝙔,d,𝐑,…0,0,𝐀,b,𝙨₁…)の有限個の0で到達できない最小の数が(…𝙔,d,𝐑,0,𝐏,0,𝐀,0)である。


  21: (…𝙔,d,𝐁,a,𝐀,c,𝙨…,𝙓…)=aとなる最小のaが(…𝙔,d,𝐁,0,0,𝐀,0,𝙭…)である。


  22: (…𝙔,d,𝐁,…𝙯,c,a,𝙨₂…,𝐀,e,𝙨₁…,𝙓…)=aとなる最小のaが(…𝙔,d,𝐁,…𝙯,c+1,a,0…,𝐀,0,𝙭…)である。


  23: (…𝙔,d,𝐁,a,c,𝙨₂…,𝐀,e,𝙨₁…,𝙓…)=aとなる最小のaが(…𝙔,d,𝐁,0,0,0,0…,𝐀,0,𝙭…)である。


  24: (…𝙔,d,𝐏,…0,0,𝐀,e,𝙨…,𝙓…)の有限個の3で到達できない最小の数が(…𝙔,d+1,𝐏,0,𝐀,0,𝙭…)である。


  25: (…𝙔,d,𝐑,…0,0,𝐀,e,𝙨…,𝙓…)の有限個の3で到達できない最小の数が(…𝙔,d,𝐑,0,𝐏,0,𝐀,0,𝙭…)である。


  26: (…0,0,𝐀,e,𝙨…,𝙓…)の有限個の3で到達できない最小の数が(0,𝐏,0,𝐀,0,𝙭…)である。


  27: (…{0,𝐀},0,𝐀,0,𝐀,0)の有限個の0,𝐀で到達できない最小の数が(0,𝐀+1,0)である。


  28: (…𝙔,d,𝐄,…{0,𝐀},0,𝐀,0,𝐀,0)の有限個の0,𝐀で到達できない最小の数が(…𝙔,d+1,𝐄,0)である。


  29: (…𝙔,d,𝐅,…{0,𝐀},0,𝐀,0,𝐀,0)の有限個の0,𝐀で到達できない最小の数が(…𝙔,d,𝐅,0,𝐀+1,0)である。


  30: (…{0,𝐀},0,𝐀,0,𝐀,0,𝐆,e,𝙨…,𝙓…)の有限個の0,𝐀で到達できない最小の数が(0,𝐀+1,0,𝐆,0,𝙭…)で


  31: (…𝙔,d,𝐄,…{0,𝐀},0,𝐀,0,𝐀,0,𝐆,e,𝙨…,𝙓…)の有限個の0,𝐀で到達できない最小の数が(…𝙔,d+1,𝐄,0,𝐆,0,𝙭…)である。


  32: (…𝙔,d,𝐅,…{0,𝐀},0,𝐀,0,𝐀,0,𝐆,e,𝙨…,𝙓…)の有限個の0,𝐀で到達できない最小の数が(…𝙔,d,𝐅,0,𝐀+1,0,𝐆,0,𝙭…)である。


  33: (0,𝐀,0)の如何なる𝐀でも到達できない最小の数が(0,𝐀⊕1,0)である。


  34: (…𝙔₄,…𝙔₃,d,𝐀,c,𝙨₂…,𝐓,e,𝙨₁…,𝙓…)の如何なる𝐀でも到達できない最小の数が(…𝙔₄,d,𝐀⊕1,0,𝐓,0,𝙭…)である。


  🔰例

  ・(3,5,3,7,3,7,3)➡(3,∞,3,7,3,7,3) < (3,7,3,7,3,7,3)

  ・(3,5,3,7,3,5,3)➡(3,∞,3,7,3,5,3) < (3,7,3,7,3)

  ・(3,5,3,7,3,3,3,7,3)➡(3,∞,3,7,3,3,3,7,3) < (3,7,3,7,3,7,3)

  ・(3,7,3,7,3,11,3,11,3)➡(3,7,3,∞,3,11,3,11,3) < (3,11,3,11,3,11,3)

  ・(3,49,3,7,3,11,3,11,3)➡(3,49,3,∞,3,11,3,11,3) < (3,11,3,11,3,11,3)

  ・(3,11,3,7,3,11,3,11,3)➡(3,11,3,∞,3,11,3,11,3) < (3,11,3,11,3,11,3,11,3)


  35: (…𝙔₄,…𝙔₃,d,𝐀,c,𝙨₂…,𝐭,e,𝙨₁…,𝙓…)の如何なる𝐀でも到達できない最小の数が(…𝙔₄,d,𝐀⊕1,0,𝙭…)である。


  🔰例

  ・(3,7,3,5,3,7,3)➡(3,∞,3,5,3,7,3) < (3,11,3)

  ・(3,7,3,5,3,11,3)➡(3,∞,3,5,3,11,3) < (3,11,3,11,3)

  ・(3,7,3,5,3,11,3,3,3)➡(3,∞,3,5,3,11,3,3,3) < (3,11,3,11,3)


  36: (0,(φ),0)は(0,Pᵥ₊ᵩ¹,0)と等しい。


  37: (…𝙔,d,(φ),c,𝙨₂…,𝐓,e,𝙨₁…,𝙓…)は(…𝙔,d,Pᵥ₊ᵩ¹,0,𝐓,0,𝙭…)と等しい。


  38: (…𝙔,d,(φ),c,𝙨₂…,𝐭,e,𝙨₁…,𝙓…)は(…𝙔,d,Pᵥ₊ᵩ¹,0,𝙭…)と等しい。


  🔰「36」「37」「38」の例

  ・(3,(5,(7,(11,…,11),7),5),3) = (3,7,3)

  ・(3,(5,(7,13,7),5),3) = (3,7,3)

  ・(3,(5,(7,(13,23,13),7),5),3) = (3,(5,(7,17,7),5),3) = (3,(5,13,5),3) = (3,11,3)

  ・(3,(7,(13,(19,31,19),13),7),3) = (3,(7,(13,23,13),7),3) = (3,(7,17,7),3) = (3,11,3)

  ・(3,(5,(7,(13,29,13),7),5),3) = (3,(5,(7,19,7),5),3) = (3,(5,17,5),3) = (3,13,3)

  ・(3,(5,11,5),3) = (3,7,3)

  ・(3,(5,5,5,11,5),3) = (3,7,3)

  ・(3,(5,11,5),3,3,3) = (3,7,3)


  39: ƒ[𝒜;n] = ℬとなる如何なる「𝒜」と「ℬ」についても「𝒜 >ℬ」である。


  40: 如何なる「𝐌」についても「𝐌」より大きな最小の数は「𝐌+Pᵪ²」である。


  41: 如何なる「𝐌」についても、「𝐌」に加算する数が「𝒜 >ℬ」であれば「{𝐌+𝒜}>{𝐌+ℬ}」である。


  42: 任意の数を□としたとき、如何なる(…𝙔₂,□,…𝙔₁)についても、□が「𝒜 >ℬ」であれば「(…𝙔₂,𝒜,…𝙔₁)>(…𝙔₂,ℬ,…𝙔₁)」である。


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 ■ 𝙭… の条件 ■

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 ・「𝙓…」は項が0個でないのであれば2以上の偶数個の項がある。

 ・「𝙓…」の2以上の偶数個の項について、以下の条件をすべて満たす様に変換する。

 ・「𝙓…」のある項を「第𝑒項」と置く。



 ■「21」「22」「23」「24」「25」「26」


   ・条件 ❶ コア数と同じ番地の数は全て「0」にする。

   ・条件 ❷ 奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」になるように、コア数と同じ番地の「0」を消す。

   ・条件 ❸ 偶数項にある数は、「𝐀」と等しいか、「𝐀」より「Pᵪ²」以上大きいか、もしくは「番地」が大きくなるように、「𝐀」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。

   ・条件 ❹ 任意の偶数項にある数を「□」と置くと、その「□」のある項を「第ε項」とした場合、「第{ε-2}項」が存在するのであれば、「第{ε-2]項」にある数は、「□」と等しいか、「□」より「Pᵪ²」以上大きいか、「番地」が大きくなるように、「□」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。


 ■「30」「31」「32」


   ・条件 ❶ コア数と同じ番地の数は全て「0」にする。

   ・条件 ❷ 奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」になるようにコア数と同じ番地の「0」を消す。

   ・条件 ❸ 偶数項にある数は、「𝐆」と等しいか、「𝐆」にある数より「Pᵪ²」以上大きいか、もしくは「番地」が大きくなるように、「𝐆」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。

   ・条件 ❹ 任意の偶数項にある数を「□」と置くと、その「□」のある項を「第ε項」とした場合、「第{ε-2}項」が存在するのであれば、「第{ε-2]項」にある数は、「□」と等しいか、「□」より「Pᵪ²」以上大きいか、「番地」が大きくなるように、「□」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。


 ■「34」


   ・条件 ❶ コア数と同じ番地の数は全て「0」にする。

   ・条件 ❷ 奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」になるようにコア数と同じ番地の「0」を消す。

   ・条件 ❸ 偶数項にある数は、「𝐓」と等しいか、「𝐓」にある数より「Pᵪ²」以上大きいか、もしくは「番地」が大きくなるように、「𝐓」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。

   ・条件 ❹ 任意の偶数項にある数を「□」と置くと、その「□」のある項を「第ε項」とした場合、「第{ε-2}項」が存在するのであれば、「第{ε-2]項」にある数は、「□」と等しいか、「□」より「Pᵪ²」以上大きいか、「番地」が大きくなるように、「□」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。


 ■「35」


   ・条件 ❶ コア数と同じ番地の数は全て「0」にする。

   ・条件 ❷ 奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」になるようにコア数と同じ番地の「0」を消す。

   ・条件 ❸ 偶数項にある数は、「𝐀⊕1」と等しいか、「𝐀⊕1」より「Pᵪ²」以上大きいか、もしくは「番地」が大きくなるように、「𝐀⊕1」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。

   ・条件 ❹ 任意の偶数項にある数を「□」と置くと、その「□」のある項を「第ε項」とした場合、「第{ε-2}項」が存在するのであれば、「第{ε-2]項」にある数は、「□」と等しいか、「□」より「Pᵪ²」以上大きいか、「番地」が大きくなるように、「□」よりも小さい、かつ、コア数と同じ番地の「0」以外の数を消す。奇数項のみが全てコア数と同じ番地の「0」でなくなれば「❷」を行う。

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