弱者男性よ、何処に行く。

 2023年7月10日(月)。21時41分。


 メモツイート:「古物商許可証を取りに行く」「パートで働いてても人生は破滅する。生きていけない。古物商許可証の資格だけは持っておいた方がいい。メルカリがあるのに古物商許可証を取らないのはもったいない。」


 こんにちは。井上和音です。


 古物商許可証って大事だなと仕事中にふと思いました。昨日の「ポケモンカード市場をじっと観察しています / プールに行きました / GRAVITY DAZE 2 をしました」(https://kakuyomu.jp/works/16816452221466841294/episodes/16817330660047757652)におきまして。


 「簡単に言うと、これは正規のお店のポケモンカードの価格なのですが、とあるカードでPSA10の鑑定を受けたポケモンカードが1,180,000円で売ってありました。それが3枚売ってありました。これは正規のお店なので確実に手に入ります。それで、そのポケモンカードがメルカリで1,400,000円で売ってあるという三日前の商品取引を見てしまいました。さて問題です。ポケモンカードが1枚1,180,000円で売ってあり、それを3枚買ったとします。メルカリで3枚とも1,400,000円で売れました。所得はいくらになるでしょう。


 答えは、4,200,000-3,540,000=660,000円。」


 という発言をしてしまいましたが、そもそもの自分がやればいいんじゃねと仕事中に思いました。ええ。ポケモンカードで投資をして儲けようとは思わずとも、せめてもの大前提となる古物商許可証は取っておいたほうが後々便利な人生になるのではないかと仕事中に思いました。書類を色々整理して、住民票なども取るとなると20,000円くらいですかね。警察のホームページによりますと、心身に支障をきたしており正常な取引ができない人には許可証が交付されないらしいです。例えば、本当に申請してみたとして統合失調症と発達障害を持つ私は許可証は交付されるのでしょうか。そもそもが転売とかで良い感触を得ることは無いのが昨今のトレンドでして、ツイッターに書くなよと思ってしまいました。フォロワーさんが減っちゃったじゃないですか。


 福岡と大分ではえらい雨が降りました。熊本では雨は降らずに余裕余裕と傘も持たずに出勤したところ、通り雨にあってしまいずぶれになりました。しかしながら心が死んでいるのか、ずぶ濡れになろうとどうでもよくなっていました。ずぶ濡れの中を音楽を聴いていました。どちらかというとずぶ濡れが気持ち良かったです。ずぶ濡れの中でラップの音楽を聴くと「私は可哀想でしょ」みたいな雰囲気になれます。腐りきった私の心を表しているようでした。


 そうです。私の心は腐りきりました。もう職場に行きたいくはないとは一回も言ったことはないと思いますが、今日もまた職場に行きたくないとは思いませんでした。ところが、職場に着いても挨拶だけをして、特に何も会話もせずに机に座ってぼーっとしていました。言葉をぼやかして書きますが「永遠に終わらないあの仕事を私にやらせてください」と何度もお願いをしました。それは一人でデータを延々と打ち続ける仕事なのですが、早くそこへ行かせてくださいとお願いしました。誰とも話したくなく、ただ一人でずっとデータ入力をしていたいのです。水を飲んだりグミを食べたりして延々と続くデータ入力の部屋に行かせてくださいと頼みました。


 普通なら避けるらしいです。みんなとおしゃべりをしながら仕事に向かうのが普通の人の心理らしかったのですが、もう私は誰とも話したくありませんでした。もう変わりました。変わり果てました。もういいんです。誰とも話したくないようなそんな気がしてきました。誰にも迷惑を掛けたくないのです。存在しているだけでうざったくて、何も出来ない私で、仕事を振るまでじっとしている状態は嫌なのです。


 私は存在しないほうがいいのですが、まだ雇用期間は残っています。ただかたかたとキーボードを打ち続けて時間が来たらはい終わり。それでいいのです。もう私の心は無いです。これは鬱病とかではなくて。絶望でもなくて。ただの。ただの。ごくつぶし。暇つぶし。難しいこととか何も出来ないもんね。何も出来ないし何もやることないのにどうして現場に来ているのですか。早くどうにか。心を開いても誰も私のことは愛してくれないでしょう。それが大人の世界でしょう。


 この世に幻滅してしてまい。夜に震えて朝がまたやってくる。ただ機械のように起きて朝食を食べて、自転車に乗って何かをしにいく。それよりも古物商許可証の書類を造ることの方が大事なような気がしてきました。結局のところ私は20代では誰とも出会うことも出来ませんでした。楽しい20代は終わりを告げようとしています。こうやって徐々に徐々に心を擦り減らしていって、辿り着いた先が突然のお別れというやつなのかもしれません。


 例えば、転売とかが上手く行ったとして。それはまず古物商許可証が出たらの過程の話ですが、転売とかが上手く行ったとしても決して職を辞めることはないでしょう。ただ、もしもお金が増えたら私は本を読みたいです。ちゃんと貯金をしたいです。月8万程度の給料では親近者がいなくなったらそこでおしまいです。なんで日本の自殺率が減らないか考えたことはありますか。若者の賃金の低さとか障害者の賃金の低さとか考えたことがありますか。何のために生きていますかあなたは。なんのために生きていますか。何のために。


 私は。


 さあ。


 休日を鑑みるに、ただ本を読んでごろ寝したいだけの人生らしいです。


 この生活を維持するだけでも月8万じゃ足らんのです。だから保険として古物商許可証を目指すのです。転売が悪いと言っているやつは恐らく金持ちでしょうね。なんの不安も無く生きているのでしょうね。無事なところから匿名でせせら笑って生きているのでしょうね。羨ましいです。私も早くそっち側に行きたいです。え。行けない。だってあなたは卑屈じゃないか。気持ち悪いじゃないか。こっちに来るなよ。ええ。知っています。だから誰もいない空間でかたかたとデータ入力だけをしたいのです。分かっていますよ。どう治す。どう治す? 治すのではなくて整えるのでは。だから私は精神科に通い詰めているのですよ。他人に迷惑を掛けないように。極力薬の力だけで人生を乗り越えていけるように。私は男性です。男性なのに月8万円しか稼げません。女性の社会進出を掲げながら月8万円しか稼げない男性はどう見られるのでしょうか。存在価値ないよくらいに見られそうです。私が死んでも親族しか来ませんよ。だってほとんどの友達は私が生きているのか死んでいるのかすら把握していませんから。大学に行くときに連絡先は全て遮断しました。私が統合失調症になっていることを知っている友達はほとんどいませんよ。


 弱者男性よ、何処に行く。お前の居場所は生存の先にあるだろう。早くこっちへ来なさいな。それでもお前は痛みが怖いか。ではもっと慣れろ。心の痛みは何も感じないレベルまで卑屈になれ。そこに人間が居ないかのような精神になれ。さすれば全ての痛みは消え去るだろう。そのとき私は君を待っている。いつでも来い。いつまでも来い。

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