My winner は日本語で訳せないし、「そんな……」は英語で訳せない。

 2023年6月4日(日)。20時16分。休みの日。


 こんにちは。井上和音です。


 今朝は6時半に起きました。休日、いつも通りの希望の朝。ここ最近の希望ブームは変わっていません。


 本来は8時間睡眠が私のベストタイムだということをこの二日間で体感しました。


 私は傷の治りが早いという謎の特徴をいつかは言ったかと思います。り傷などの傷の治りが、指の腹でこすっていたらいつの間にか傷口がふさがっています。


 治癒能力が高いと言えると思いますが、それは実は8時間睡眠のおかげだったことを今、ひしひしと感じています。


 金曜日の仕事が、ずっと段ボールをオルファカッターで解体していくというものでした。土曜日になり遅れて右手の親指と人差し指の間のポジション、骨で言うならば人差し指の付け根がじんじんぴくぴくと筋肉痛がしてきました。そして中指の第二関節上あたりが軽い水膨みずぶくれを起こしていました。


 そして、今日、日曜日になっても筋肉痛と水膨れは治ってくれていません。今、20時25分の時間になっても治っていません。普段なら治るので、普段と違うことはと言えば、朝早く起きたこと、6時間睡眠しかとっていないこと。それくらいしか思い付きません。結局傷の治りが早いのも長い睡眠と、最も眠くなる午前5時から7時台に睡眠をとっているからだと結論付けるしかありません。今も痛いです。明日から仕事なのですが、手の筋肉痛が治っていないでまたオルファカッターで段ボールをさばいていかないといけないとなると、ちょっと仕事が不安ですね。


 以上筋肉痛の話でした。


 あとは、土日の早起きが果たしていつまでどこまで続かは謎ですという話にしますか。今、20時30分。もう早くも限界に近いほど眠いです。頭がぐらぐらします。


 早起きして、読書とかしてみたのですが、やっぱり午前6時半頃に起きると脳の回転が鈍くなるのは間違いが無さそうです。これはどうしようもない体質の一つです。脳が深く考えられないというか。読書をしても、脳が深く考えてくれないので読書とかはさくさくと進んでいます。さくさくと進んでいきながら、実は何も読めていないと振り返れば気付かせてくれます。脳に文字が入っていきません。好きではないセンテンスに当たっても何の批判も思い付きません。


 例えば今日は、金持ち父さん貧乏父さんを読みました。2年くらいかけてようやく読み終わろうかとしています。何で2年もかかったのかと言うと、お金持ちの方の考え方が金持ち父さん貧乏父さんの考え方だと思うと、お金持ちの考え方には絶対になりたくないなと思ってしまうことからでした。「いや、そうじゃないだろ」「いや、それが出来れば何も苦労しませんよ」といった批判が次々と金持ち父さん貧乏父さんを読みながら出てくるので、読み進めようと格闘するとなんとなくむなしい気持ちになってしまいます。株取引で成功する唯一の方法はインサイダー取引だと書かれていたり、インサイダー取引にならないためには、組織に近い人物と友好関係を結び情報をいち早く手に入れることだとかが書かれていました。


 お金持ちの考え方が金持ち父さん貧乏父さんの考え方だったら絶対に友達になりたくはないですね。利用されて終わりの友人関係とか、もうそれならば友人など居ないほうがいいです。友人同士で集まっても投資の話しかしないそうです。高校時代に友人と話していても勉強の話しかしてこない友人ばかりの環境で育ってきて、そういう利になることしか話すことがない、特に笑いも無いような友人関係は築きたくないなと思ってしまいます。


 私の経験上。


 ただの感想に過ぎませんが。


 というわけで、金持ち父さん貧乏父さんを読んで、虚しくなって何か反論めいたことを考えようかと思いましたが、早起きをした私は特に何も突っ込みを入れるだけの想像力も働かずに、虚しさで眠くなってきたのでごろんと横になりました。


 結局ストレスと無気力感でごろんと横になるわけです。朝は希望の朝だったとはいえ、結局はごろ寝をごろごろしてしまうのでした。


 ごろ寝がごろごろ出来るからあえてそれを以て休日は早く起きるようにしているのですが。お金持ちになるということが、利用できる友人関係を広げていくことだとしたら、あまりお金持ちになりたいとは思いませんでした。ほどほどに暮らせるくらいで充分なのではないのでしょうか。自分の人生の定義「笑いを共有することが人生において最も重要」という定義と、自分の利益の為だけに友人を情報を与える報道機関と考えている友人にまつわる定義とでは、その二つの定義はまるで相容あいいれないものとなり、金持ち父さん貧乏父さんの考え方は私には合っていないと思いました。


 私には合っていないと2年前くらいから思い続けていたから金持ち父さん貧乏父さんという本を読み進めるのに苦労しているのだと思われます。


 ボードゲームの用語を調べていく単語を集める趣味もコツコツとやっていきました。ヤニブというトランプのゲームは私でも理解できました。トランプの同じ記号のことをスートと呼ぶらしいです。格好良いですね。


 眠い……。


 英語の勉強はしませんでしたが、とにかく明るい安村さんがイギリスのバラエティ番組ブリテンズ・ゴット・タレントで準決勝で敗退したそうです。Britain's Got Talent(BGT)です。この英名はどうでもいいのですが、そのブリテンズ・ゴット・タレントのツイッターにおいて、とにかく明るい安村さんが敗退したことをツイートしていました。


 問題はそのリプライ欄です。問題というか興味が湧いたのはリプライ欄でした。英語圏の皆さんはとにかく明るい安村さんをたたえていました。そのリプライ欄の中で、My winner とつぶやいている方がいました。意味は英語が詳しくない私でも容易に分かります。「私にとってあなたが優勝です」とでも邦訳を付けましょうか。しかしながら、どんなに日本で参考書を元に英語を勉強していようとも、My winner という日常的で俗的で短くてしかも分かりやすい英語はまず載っていないし、日本人にはこういう発想を何も無いところからやってみろと言われてもまず出来ないと思いました。


 My winner いい単語ですね。絶対に忘れません。


 それと同じような日本語があるのかなと最近思いました。日本語の「そんな……」です。そんな、と3文字しか平仮名が入っていません。私は日本語の中でイチ押しの単語が「そんな……」なのですが、これを英語で表すのはかなり難しいのではないかと思います。Oh... も違うし、Oh my goodness! とも違う。「そんな……」という日本語に初めて出会った外国人は「日本語ってなんて難しいんだ!」と辟易へきえきすることと思います。「そんな……」という日本語は期待していたのに全く違う反応をされてしまった時の虚しさ、寂しさを上手に表している感嘆だと思います。「そんな……」という言葉の後に何も続かないところが、間をしっかりと空ける日本語っぽくて本当に好きです。


 My winner と「そんな……」という二つの異なる言語で、その言語独特の表現で分かることは、それぞれの言語で言い表せる概念にそれぞれ得意不得意が存在するということを明確に示しています。英語と日本語を全く同じ表現で翻訳することはまず困難なのかなと思いました。しかしながら、困難だからと言って、翻訳を諦めてしまったら相互理解には繋がりません。どうにかして、言葉も常に思い描いている概念も異なる者同士が意志を通じ合えるようにするにはどうすればいいのだろうか。どうにかして、相手の伝えたい表現をみ取ることは出来ないだろうか。そういった個人個人の願いが、翻訳という本来ならば困難に近い知的なくわだてを少しずつ近付くことを可能にしていく原動力になるのかなと、My winner と「そんな……」という言葉から思い至りました。

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