うるま市の精神科病院で60名以上の患者が亡くなった話(勘違いで、は? と思いました)
精神科病院なので、閉鎖病棟のことかと思いました。
高齢者中心の介護施設に近い病院みたいですね。
そこで父は「(精神患者は)なんも分からんから死んだったいね」と言いました。
初め、精神科と聞いていたので、精神科に入院している人間は、コロナを理解できない、危機感を分かっていないから、コロナのことが分からず、死んでいった、という風な発言をしたのかと思いました。
「は?」と心の中で思いました。精神障害者で閉鎖病棟に入院歴のある息子の前で何を言ってるんだと? 差別的な発言は一体どこから来るんだと? もしかして僕のことは、なんも理解しきらん赤ちゃんみたいな存在だと心の底では思っているのか? と。
ですが、まあ冷静になって、うるま市で起きた大規模クラスターのニュースを見ると、高齢者が多く入居している老人ホームのような病院だとわかりました。
父も、祖母を、高齢者を入居する病院に入院させています。よく祖母と接していた父だからこその、その発言が出たのだと思いました。
祖母の介護も、介護のお金も出していない僕には、なんの反論の権利もありません。父があってこそ、この家庭が治まっているのです。
父が言いたかったのは「痴呆のある高齢者は何もわからずに死んでいった」ということだったのだと思います。父の介護疲れからきた言葉なのかもしれません。
もし、精神科の閉鎖病棟で同じようなクラスターが発生しての発言だったら、息子のことをそういう風に見ていたのだ、と落胆していたかもしれません。
ただ、痴呆が進んでいる高齢者の方にも、苦しみや、痛み、そして意思なども存在していたと思います。父は、自分がそうなる可能性が刻々と迫る中で、よくそんな発言をできたな、と思いました。もちろん介護疲れもあると思います。父を責め立てるつもりもありませんし、父に罪はありません。
しかし、これは問題かもしれません。痴呆のある方々には、健常者と同じような人権のまなざしの目が向けられているのか?
そして、これは、精神障害者にも、もしかしたら同じ問題が当てはまるのかもしれません。果たして、我々精神障害者には、健常者と同じような人権のまなざしの目がむけられているのか? 精神障害にとどまらず、知的障害、身体障害の方々にも同じ問題が当てはまります。
社会上では、精神障害者は優しく扱われていると感じています。ただ、就労の枠が決められたことにより、精神障害者の就職する枠はぎゅっと縮められています。就労移行支援サービス、と言いながら自治体から税金をもらい、障害者ビジネスを加速させている団体も多くあります。本当の障害者に対する目って一体なんなんでしょうね。心の底での障害者、特に精神障害者や知的障害者に対するまなざしとは、一体何なのか。問いが深まるばかりです。
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