君の一番

妄想大好きブ少女

1・幼馴染

今日は私神崎葵の高校生になって初めての通学。

幼馴染の東条綾が「みんなで同じ高校に通いたい」と言い出したのがきっかけでみんなで同じ高校を目指し、奇跡的にみんな合格。

私は本当は幼馴染の3人から離れ1人別の高校に行こうとしたが、幼馴染の篠原奏汰、佐賀悠真に見つかり強制的にこの高校へ受験させられた。


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「葵ちゃんクラスどこだった??」

「みんなと同じA組だったよ」

「そっかよかった〜またみんなと一緒!」


 綾は嬉しそうにしているけど、私はあんまり嬉しくなかった。3人と一緒ということはまた、綾だけ特別扱い。私は3人の背中を1人寂しく見るだけ。

綾を特別扱いするようになったのはあの出来事があったから。

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 幼い頃、私の親が私達4人をキャンプに連れて行ってくれたとき。私と綾は山で迷子になった。

人は誰もいないし、暗くて怖かった。私は綾を庇って沢山怪我をしていた。綾は泣いていて、私は痛みを我慢しながら綾を慰めていた。しばらくして、奏汰と悠真が私達を見つけてくれた。2人は安心した顔で綾に駆け寄った。傷だらけの私には見向きもしてくれなかった。


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