第4話 ハッピー?ダーク?後編(最終話)

「でも、かな、よく私を突き落とすとか大胆な事できたね」

「え?私、そんな事してな…」


「ガンッ」


にぶい音が、てんじょうから響いた。


一応この話は終わったけど、この後の話もちょこっとだけ書いとくね。


私は屋上でいつものようにいじめられていた。

私は足で蹴られ、床に倒れ込んだ。

すると、いつものようになつかが助けに来てくれた。

「あんた達、やめなさいよ」

「何言ってんの?聞こえなーい。聞こえてないと分かんないねー」

「あはは!」

するといじめっ子達は今度はなつかの足を蹴って、倒れたなつかの体を叩きつけた。いじめっ子達は笑う。

「あんたさぁ、弱いくせに私達にズイズイ来るからこんな目にあうのよ」

しかし、なつかはアハハと笑った。

「じゃあ、この事皆に話そうかなー。おーい、皆ー」

「はあ?」

「実は、コレユーチューブにあげちゃいまーす。そして、今も撮っていまーす」

すると、なつかを叩きつけたいじめっ子が言った。

「はあ?何言ってんの?あんたはこれからあたしのパシリになんのよ」

しかし、なつかは無視をした。

「あんた達は、私より下の人間だから」

そう言うと、なつかは行ってしまった。

私はなつかの後を追いかけた。

なつかは教室にいた。

「ねえ、しずく。私の事どう思ってる?」

そして、なつかがいきなりそんな質問をしてくる。

「え?別に…好きだけど…」

「ねえ、正直に答えてよ。私の事どう思ってるの?教えてよ」

私は正直に答えた。


私はなつかが嫌いだった。

人の言った事を完全に無視するし、私の事だって無視してしまう。

しかも、私の事だけしかなつかは考えていなかった。それが私は嫌だった。

ずっとくっついてくるし、まあ助けてくれるのはありがたいけど、昔とは違った。

昔は誰かは絶対に助けてくれる優しい子だったのに。なのに、もうなつかには私の事しか頭に入っていなかった。もう、なつかといるのは嫌だ…。

そう思う時だってあったのだ。

だから、私はある計画を立てた。まさか、なつかが生き返るなんて思ってもいなかったんだけどね。

私は帰りになつかと話していた。

「じゃあ、皆は今までの記憶を消されているって事?」

「うん。たぶん」

「じゃあ」

私はなつかと別れると、急いで家に帰った。

計画とは、こういう計画だ。

まずなつかをかなが学校の屋上から突き落とした事にする。そしてなつかを殺す。

そして、遺言状も作っておく。そしてかなを殺す。

そして、計画は全て上手くいった。

なつかと私は、公園で誰もいないか確認すると、二人で話した。

「すごい、しずく、あったまいー」

「ありがとう。なつかのおかげだよ」

「ありがとう。しずくは私の一生の友達だよ」

「私も。なつかとは最高の友達だよ」


私はなつかをナイフで刺した。

これでもう、恐れるものはない。

そう確信した。


終わり


すごいダークだけど、作者はこんな人じゃないからね!

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なつかの死の理由 月影 @ayagoma

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