第4話 ハッピー?ダーク?後編(最終話)
「でも、かな、よく私を突き落とすとか大胆な事できたね」
「え?私、そんな事してな…」
「ガンッ」
にぶい音が、てんじょうから響いた。
*
一応この話は終わったけど、この後の話もちょこっとだけ書いとくね。
*
私は屋上でいつものようにいじめられていた。
私は足で蹴られ、床に倒れ込んだ。
すると、いつものようになつかが助けに来てくれた。
「あんた達、やめなさいよ」
「何言ってんの?聞こえなーい。聞こえてないと分かんないねー」
「あはは!」
するといじめっ子達は今度はなつかの足を蹴って、倒れたなつかの体を叩きつけた。いじめっ子達は笑う。
「あんたさぁ、弱いくせに私達にズイズイ来るからこんな目にあうのよ」
しかし、なつかはアハハと笑った。
「じゃあ、この事皆に話そうかなー。おーい、皆ー」
「はあ?」
「実は、コレユーチューブにあげちゃいまーす。そして、今も撮っていまーす」
すると、なつかを叩きつけたいじめっ子が言った。
「はあ?何言ってんの?あんたはこれからあたしのパシリになんのよ」
しかし、なつかは無視をした。
「あんた達は、私より下の人間だから」
そう言うと、なつかは行ってしまった。
私はなつかの後を追いかけた。
なつかは教室にいた。
「ねえ、しずく。私の事どう思ってる?」
そして、なつかがいきなりそんな質問をしてくる。
「え?別に…好きだけど…」
「ねえ、正直に答えてよ。私の事どう思ってるの?教えてよ」
私は正直に答えた。
私はなつかが嫌いだった。
人の言った事を完全に無視するし、私の事だって無視してしまう。
しかも、私の事だけしかなつかは考えていなかった。それが私は嫌だった。
ずっとくっついてくるし、まあ助けてくれるのはありがたいけど、昔とは違った。
昔は誰かは絶対に助けてくれる優しい子だったのに。なのに、もうなつかには私の事しか頭に入っていなかった。もう、なつかといるのは嫌だ…。
そう思う時だってあったのだ。
だから、私はある計画を立てた。まさか、なつかが生き返るなんて思ってもいなかったんだけどね。
私は帰りになつかと話していた。
「じゃあ、皆は今までの記憶を消されているって事?」
「うん。たぶん」
「じゃあ」
私はなつかと別れると、急いで家に帰った。
計画とは、こういう計画だ。
まずなつかをかなが学校の屋上から突き落とした事にする。そしてなつかを殺す。
そして、遺言状も作っておく。そしてかなを殺す。
そして、計画は全て上手くいった。
なつかと私は、公園で誰もいないか確認すると、二人で話した。
「すごい、しずく、あったまいー」
「ありがとう。なつかのおかげだよ」
「ありがとう。しずくは私の一生の友達だよ」
「私も。なつかとは最高の友達だよ」
私はなつかをナイフで刺した。
これでもう、恐れるものはない。
そう確信した。
終わり
*
すごいダークだけど、作者はこんな人じゃないからね!
*
なつかの死の理由 月影 @ayagoma
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