第3話 ハッピー?ダーク?全編

私は朝早く起きた。

下から、焼いている魚の音がする。

今日の朝食は魚だった。

私は魚が嫌いだった。食べたらおえーとなるぐらいだ。しかし、下からお母さんのこんな声が聞こえた。

「今日は魚をバクバク食べるのね」

私は不思議に思った。しかし、夜の出来事を思い出し、はっと思った。

私は幽霊のなつかになったのだ。

「そういえば嫌いだったね、魚」

いつの間にか、なつか…いや、しずくの体をしたなつかがいた。

「じゃ、学校に行ってくる。あ、ついてってもいいよ。そのかわり、皆に見られるけど」

「えっ…じゃあ…」

「ついてったほうが、ありがたいけどね」

なつかはそう言うと、ランドセルを背負って学校に行ってしまった。

私はついていく事にした。

二人は学校についた。教室に私が入ると、皆がシーンと静まり返った。

「ちょっと皆に話があるんだけど」

しずくになったなつかは、皆に言った。

私はなつかの体になっているが、顔はしずくなので、すぐにばれたと思う。

「話はね、なつかの事なの」

そう言うとなつかは、幽霊に戻った。私はもとの姿になった。

「いじめについてね。かなは、本当に許さない」

それを聞いたかなは、怒って立ち上がった。

「はぁ?何言ってんの?私は、ただ友達もたくさんいるから、調子に乗っただけよ」

しかし、なつかは無視をした。まぁ、私はもうなつかじゃないんだけどね。

「あ、神様が呼んでる。そろそろ行かなくちゃね」

そう言うと、なつかの体が光りだした。

それを見ると、かなは慌ててばっと立った。

「待って!あとちょっとだけ、私にチャンスをちょうだい!お願い!」

しかし、なつかの体はどんどん光っていってる。

………だが、急になつかは人間の姿に戻った。

なつかは、生き返ったのだ。私は、ただただ黙って立ちすくしていた。

こうして、私達三人は仲直りした。

そして、皆が家に帰って、私とかなとなつかだけが残った。

なつかが言った。

「でも、かな、よく私を突き落とすとか大胆な事ができたね」

「え?私、そんな事してな…」


「ガンッ」


にぶい音が、てんじょうから響いた。


               終わり(一応)


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