ランタン

 おはようございます。

 今日も元気に朝5時起床です。


 朝食をしながら魔石の事を考える。水色魔石が水を吸うなら、黄色や緑は何が出来るだろうか? ボス犬から取った黄色の魔石は水色魔石に比べて半分もないサイズだ。黄色って何だろう? 黄色い物は太陽とかバナナとか尿とか….女子力低いな。

 魔石を太陽にかざす。何も起きない。集まれ光と願うと魔石がキラキラが増す。


「あっつー!」


 熱くなった魔石を地面に落とす。キラキラと光を放っている。これは照明に出来そうだ。でも熱くて触れないんですけど…あ! そうだ。紅茶などを入れていたメイソンジャーをログハウスから持って来る。調理用のトングで魔石を挟んで瓶に入れる。


「即席ランタンだね」


 どうやって魔石の光を消すんだろう? 消えろと願っても消えない。触らないとダメなのか? 


「あっつ、消えろ!」


 無事消えた。これは夜に重宝しそうだね。今までは、電池が勿体無いので暗くなったら寝るようにしていた。これがあれば、今後電池が切れても大丈夫だね。

 さて、次は緑の魔石だが…緑の魔石は親指の爪ほどの大きさしかない。緑…くっ。ゴブリンしか思い浮かばない。いやいや待て待て、ほら草とか葉っぱとかヘドロとか…この世界に来て女子力は著しく下がっている。今日は花でも摘んで愛でるか。

 緑の魔石の使い方が分からないのでとりあえず保留にする。

 兎が罠にかかっているか調べるが、今日はノー兎。仕方ないので木こり活動をする。


カンカンカンカン


 木こり活動も大分慣れて来たが、時間と体力の消費は大きい。昼になったので干し肉とハーブ、それからこごみをのスープを作る。こごみは下処理があまり必要ないから楽だな。この量なら明日の昼までありそうだ。

 そういえば、今日もゴブリンを見てないな。もしかして本当に集団食中毒起こしたのかな? こちらとしては来ない方がありがたいので良いのだが…

 昼からは武器の練習をする。主に短剣とクロスボウの練習なんだけどね。武器の練習が終わったら昨日の白骨遺体から集めて来た防具を調べる。以前に持って帰って来た物より劣化しているので防具としては使えないが、何処かで役に立つかもしれない。あれ? この盾の裏には何か彫ってあるな。文字かな? 読めないけど。これは他の遺品と一緒に保管しておこう。

 数週間後には、またあの湖に戻らないと行けないと思うと寒気がした。夕方はゆっくりとドラム缶風呂に浸かりスープの残りを食べた。夜には明るいランタンを照らしながら楽しんだが、すぐに眠気に襲われて眠ってしまった。

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