04:強襲揚陸波/嵐(1)
「くそっ…くそっ、」
……
「くそっくそっくそぉ!!!」
(ガラスが割れる音)
====================
夕日、セミ。
少年は手で頭を支えて、窓の外を見ている。
少年の瞳は青い。
少年の後ろで、仮面の男が少年に銃を向けている。
(画面黒い、暴風雨の音)
====================
「えぃ、いったいいつまで続くのか!」
「このままだと…大事に障る!」
剣で味方を打つ
望遠鏡の中、爆発
士官「なに!?」
クワトロ、ヘッドホン「分かった。予想通りに」
ヴェクトー「その犠牲…無駄にはせぬ!」
「卑怯!!!我々は平和のために来たのに、このような無礼な襲撃を受けた!」
「許せない!!!」(蟹が潜水艦から投下、スクリーム飛び立つ)
「我らの正義を邪魔する者どもは、必ず私に葬り去られる!」
「ゆけぇ!!ネオ・ローマの復興の為に!」
(Sturm射出、ロングショット、悪夢の上半身)
「ランスロット・ヴェクトー、試作二号機悪夢、出るぞ!」
(後ろ姿、スラスターの炎)
====================
ミサイル、ビーム砲、電磁加速砲、全弾発射、Exchange of fire(撃ち合い), First strike(第1の打撃)
電波欺瞞紙、煙幕、Ceasefire(撃ちの止める)
パンザー隊発進、電撃戦、Second strike(第2の打撃)
遠く、煙の中から戦闘機、画面後退、スクリーム現れ、射撃、擦れ違う、クローズアップ、機首、コクピット、パイロットの目線に合わせて、突然、銀色のスクリーム(人型)が戦闘機に落下
スクリームはジャンプ、飛び立つ、ホバリング、ドッジ、変形、射撃、戦闘機が突っ込んでくる、両手は捉える、押し出される、スラスターをパワー・アップ、戦闘機を下に投げる
衝撃で損傷を受けた、滑空、ママは海に踏み込まれる
コクピット、ヴェクトー、後ろの下の遠いところで爆発
燃料タンク分離、急降下
水中型ママ、水上バイク、戦艦から投下、サーフィン
ママのコクピットに、通信から
「沈めーっ!」
傍らで気息奄々としている空母が垂直に海に沈む
爆発、煙幕
パイロットからのロングショット、二号機は煙幕を駆け抜けてくる、大波、味方ははねられる、波の爆発、
ママ驚いて呆然とする
パイロット慌ただしく射撃
大波、右に突進、カメラから消える
パイロット振り向く、二号機はもう目の前ほど、獰猛である顔、巨大な盾
緊急脱出、盾が胃に突っ込む、胸と頭とコクピットが叩き落とされる
パイロットのヘルメットには、剣を高く掲げている二号機が映っている
“トン”
クワトロ教室に入ってくる、足の視角
ウラキを中心に、クワトロ後ろで立ち止まる
俯瞰
「Gに、」横顔、口
「、乗って欲しいだ。」ウラキの腕、ひび割れた窓
雑然とした教室、二人
「断る権利はないでしょう?」消されていない黒板
「そうだ」蹴られたロッカー
整然としている机、折れた鉛筆、テープで補修された教科書
「ちょっと、」テープで補修されたマグカップ
「考えさせて、」ママ射撃している
「もらえませんか、」カップの破片が落ちる
コクピットの中、リロード
通信から「邪ぁ魔だぁぁぁ!」
いきなり剣が突き刺さり、血がスクリーンに飛び散る。
悪夢突進、フロントビューとバックビュー
ママのフロントビュー、壁に押し付けられ、手足が震える
サイドビュー、両機の後ろには、反応したばかりの味方
悪夢のコクピットから、味方射撃
ママのバックビュー、剣を抜く、手足が震える
味方のコクピットから、悪夢飛んでいく、飛んで行って消えた
上を見る、いきなり剣が斬り込んできて、コックピットが押しつぶされた
押しつぶされた味方のフロントビュー
ウラキ「戦いが終わったら、生きて帰ってくるっていう保証があるんですか…」
クワトロ「ない。」
ウラキ「じゃこの戦争は、すぐに終わるのでしょうか…」
クワトロ「さあな。」
悪夢はママの頭を右手で持って突進、地面に押し付ける
ウラキ「できません…」
「もう怖いの嫌なんですよ、、」
「できないのですよ!」
「そうか…」クワトロ銃を構える
ウラキ「!」
「僕を…殺すつもりですか?」
クワトロ「必要なら。」
ウラキ「僕じゃないといけないのですが!」
クワトロ「今君のようなパイロットは必要なのだ。」
ウラキ「ちゃんと僕の気持ちを考えてくれましたか!僕が一方的な被害者なのに!」
アスカはいつの間にかドアの外に現れた、ヘルメットを手にしている
ウラキを見つめている、バックビュー
ウラキの後ろ姿、顔を見合わせる、クワトロは隣に
クワトロ目配せ
ヘルメットをかぶって離れた
?年?組、アスカの足音
……
クワトロの足音
椅子が押し倒される
ウラキ倒れる
うつむいて泣きそうになる
「おやじにも、ぶたれたことないのに…」
「僕はなにもしてないのに…」
クワトロ「殴ってなぜ悪いか?」
「貴様はいい、そうしてわめいていれば、気分も晴れるんだからな!」
目の周りが赤くなって、今にも泣き出しそう
「僕が、」
「そんなに安っぽい人間ですか!」
クワトロ、冷笑「そうだ。」
頭を上げて地面に座っている、驚く、絶望した顔
脛を抱える、頭を足の中に埋める
「じゃいっそのこと、」悪夢が上から急降下、陸戦艇に踏み込む
(画面黒い)「このまま死んだほうがましだ…」
アスカは一瞬にしてウラキの頭を窓に蹴りつける
上から肩にヒールでキック
襟をつかんでロッカーに投げ飛ばす、ウラキが倒れる
どんどんと腹を蹴り続ける
バックビュー、画面後退、クワトロは後ろになにもしてない、続ける音
ヒダリ、通信から「おいおい、まだ来ないなら、俺達みんな死んじゃうよ。」
アスカの肩をつかむ「先に行こう!」
クワトロの手を振り払う
高みからウラキを見つめている、顔は見えないけど、きっとまた、あの情がなくて冷たい目なのだろう
「情けない。」と、離れた。(ヘルメットのクローズアップ)
クワトロ振り返る「避難と撤退はどうだ?」
ヒダリ「まあな。」(軍隊撤退)
クワトロ「ゆきあは?」
ゆきあ「こちらの戦力は問題ありません。」コックピットに貼った写真をいじる
クワトロ「無理にすんな」
ゆきあ「このボクを、」手をサイドスティックに
「なめてもらっては困りますよ。」正座する、VRを起動する
伏せているスナイパー、小雨がぱらついている
……(ヒダリ:「ぷっ」)
ママの頭は悪夢に少しずつ踏み潰されて、液体が出る
画面後退、都市、機械の屍、そしてタワー現れ、タワーの上にはスナイパーバックビュー
コクピット、後ろの遠方の海に宇宙からのビーム、エネルギー爆撃、振り向く「もう始まったのか」
電磁狙撃銃、射撃
ヴェクトー振り向く、盾をあげて「うん!」Xcross
大きな噴射、気流、埃
離陸するところ
射撃、ボルトを操作、もう一発
右肩が完全に破壊された
アラーム、バランスが崩れる、飛び違う
もう一発の音、コクピットと擦れ違う
緊急脱出、「くっ…ぬかった!」
スワイプ駆け抜けていく、回る、味方と射撃
「ええぇい!」スナイパー離陸、ホバリング、フレシェット・ライフルで射撃
味方が次々と爆発、スワイプ回る、進んでいる
電磁ライフルで左足を撃たれる、爆発、「なあぁぁ!」(死んでいない)
「ちぃ!」
クワトロ振り返る
アスカは死んだように倒れている、負け犬のように、クワトロ遠方に、上半身が見えない(バックビュー)
クワトロ歩いてくる
(画面黒い)
コックピットに押し込まれる
「まだ自分が生きる価値があると思ったら、まだ守らなければならないものがあれば、戦えっ!」
Mobile Panzer SADAME【機動甲装さだめ】 @AKZKSHINN
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Mobile Panzer SADAME【機動甲装さだめ】の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます