第45話 After.1 バレンタイン

勉強の合間にAfter Storyを書いたので見て頂けたら嬉しいです。

後何話か書きたいなとは思っていますがどうなるかはわかりません。

夏までには1話は絶対に書く予定なのでお待ち頂けたら幸いです。

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前日に降っていた雪が積もる中、俺は車に乗って学校に向かっていた。


「若様、御到着致しました」

「うん、ありがとう」


一ヶ月以上毎日学校まで送ってくれて、今もドアを開けてくれている運転手に礼を言いながらおりる。

そして俺は校舎に向かって歩き出すが、すぐにあることを思い出し足を止めて後ろを振り返る。


「そうだ、龍之介。今日は陽葵も一緒に帰るから」

「存じております。既に昨晩、陽葵様から聞いております」

「あ、そう。それなら大丈夫」


そう言って再び前を向き歩き出すと視界の端で龍之介が頭を下げるのが見える。


龍之介は俺が通学のために一人で東京に住むということで祖父である東雲家当主、東雲重蔵が俺の執事兼運転手として派遣してくれた者だ。

フルネームは青葉龍之介。そう、東雲家の執事長である青葉龍馬の孫だ。代々青葉家は東雲家に仕えおり、龍馬さんのお父さんも曽祖父に仕えていたそうだ。

俺の執事をつける際に龍之介のお父さんも候補に上がったそうだが、22と年の近い龍之介にしたと祖父から聞いた。


「よっ!修おはよ」


下駄箱で上履きに履き替えていた俺は頭上から降ってきた声に頭をあげる。


「おう、涼おはよ」


声の主は俺の親友である南雲涼だった。


「あれ、千秋さんは?」


いつも一緒にいる彼の婚約者にして彼女である南川千秋の姿が見えなかったため、疑問に思い聞いてみる。


「ああ、千秋は後で来るって言ってたよ。ほら、今日は……」


その言葉で察した。


「バレンタインだもんな」


そう言った俺の言葉に涼も頷く。


そう今日は2月14日。バレンタインデーだ。

世間では基本女性が友達や意中の人にチョコレートやクッキーなどのお菓子を作りあげたりする。


龍皇学園も例外ではなくバレンタインを過ごすらしい。

婚約者がいる人も多いのにいいのかと言う疑問も出てくると思うが、龍皇学園では友チョコは問題ないという風潮がついており、バレンタインデーになるとみんなお菓子をつくったりして持ってくるらしい。

そして持ってくるのは何も女子だけではない、大手お菓子メーカーのご令嬢はもちろん御曹司も持ってくるらしい。


まぁ、涼によると持ってくるというより、持っていかされるらしいが……。


「会社の人にとってはいい宣伝になるだろうな。なんせ上客ばっかだもんなー」


そんなことを呟いたら、お前が1番の上客だろうが、と揶揄われてしまった。


「千秋は三日前からずっと作る準備をしてたぜ。一体何人分作る気なのやら。北条さんはどうなのよ、いつも一緒なのにいないじゃん。あ、もう東雲さんか」

「おい、まだ北条だ。……陽葵もお菓子をつくるために昨日は北条家に帰ったよ」


もはや定番となりつつある擦りをいつも通りさらっと返し説明する。

するといつの間にか教室の前まで来ており、ドアを開け順番に中に入る。


「あ、南雲くんに東雲くんおはよう」

「あはよう。……そうだ。二人ともこれあげる」

「お、ありがとう」

「ありがとう」


教室に入ると早速、たまたまドアの近くでおしゃべりをしていたらしき女子たちが俺たちが入ってきたことに気付き、挨拶をしてきた後、チョコレートやらクッキーやらを渡してきた。


今ではもう普通に挨拶してくれる様になったが、最初はやはり東雲の名前に畏怖するのか、前までは普通に話しかけてきてくれ人もあまり俺には近づかないようになり、こちらから話しかけてもぎこちなく返すだけだった。


しかし前園さんだけは違った。俺が東雲の人だと分かってからもずっと変わらず話しかけてくれた。

まぁ後は初日にいきなり陽葵との婚約がバレたからかな。

これらのおかげでまた俺はクラスに馴染める様になった。


窓側にある俺たちの席に着きカバンを置く。

ここにくるまでの間にもさらに何個かお菓子をもらい、既に10個近いお菓子をもらった。


やべっ、置く場所がねぇ……。


山になり始めている机の上のお菓子たちを見て困ってしまう。

涼はどうするのかと思い、前の席の涼を見るとカバンから手提げ袋を出していた。


なんだと……!


用意周到すぎる涼に驚愕していると視線に気付いた涼が俺の方を向き、俺の現状に気づいたのか鞄からもうひとつ手提げ袋を出して俺に渡してきた。


「ほれ、やるよ」

「あ、ありがとう。お前神だな」


あまりにも大袈裟な俺に苦笑しながら涼が続ける。


「まぁ、毎年あるからね。ほら、他の奴の机の横見てみ」


そう、言われて教室中を見渡すときている男子の机の横はもちろん女子の机の横にも大体手提げ袋がかけてあった。


「これで本人がいない時も中にこっそり入れれば渡せるだろ」


その涼の解説に再び感心してしまう。

その時、ドアがガラガラッと開き、先ほど俺たちにお菓子を渡してくれたクラスメイトたちの挨拶に「おはよう!」と言う聞き慣れた元気な声と「おはよう」と上品で可愛らしい声で返したのが聞こえた。


そして俺たちの隣まで歩いてきたお互いの婚約者兼恋人に挨拶をする。


「おはよう。二人とも」

「おはよ。二人とも一緒に来たの?」

「おはよう〜。下駄箱でたまたま会ったの」

「おはようございます」


涼の質問に答えながら千秋さんは自分の机にカバンを下ろし、中を漁って何かを取り出した。

「はい」と言いながら俺と涼、そして陽葵に渡してきたのは可愛くラッピングされたチョコレートだった。


「ふふ、涼くんは当たり前として、修くんと陽葵ちゃんにも親友として特別に作ったものだよ」

「おお、ありがとう」


どうやら俺と涼には特別に時間のチョコレートを作り、他のみんなにはクッキーにしたのだとか。

そして俺の隣の席の陽葵も鞄からラッピングされた箱を取り出して涼と千秋さんに渡した。


「あれ、俺のは?」


婚約者にして彼氏である俺は当然もらえるものだと思っていたため、貰えない可能性など一ミリも考えず、楽しみにしていたのに俺だけ渡されないなかったため、唖然とする。

何かやらかして、嫌われてしまったのかと思い、過去を振り返るも思い当たる節が全くなく慌てふためく。

ちらっと見ると涼もなぜ俺が渡されなかったのか分からず、戸惑っていた。


「修くんの分は特別に作ったので家に置いておいてあります」


陽葵は俺たちの動揺にクスッと笑いながらそう言った。

その言葉を聞いて俺は安堵する。

それと共に陽葵にとっても大親友であるはずの涼と千秋さんとも違うものを作るほど、俺のことを思ってくれていることにとても嬉しくなる。

涼と千秋さんがニヤつきがウザかったが、無視をした。


そしてチャイムがなると同時に山崎先生が入ってきて


「席につけー。ホームルームを始めるぞ」


と言った。

その声にみんな自分の席に戻って行ったのだった。


放課後、駐車場で涼と千秋さんと別れた俺たちは龍之介が待っている車に向かう。


「お疲れ様でした。若様、お嬢様」


車の前で立って待っていた龍之介が俺たちに気がつき声が届く距離まで近づいたところで頭を下げる。

そして、龍之介は陽葵のために車のドアを開ける。

陽葵がいないときは主人である俺のドアを開けてくれるのだが、陽葵がいるときは俺は自分で開けると言うふうにしてもらった。


俺はそもそも人に開けてもらうと言う状況になれていないからね。


ドアを開け、中に入る。

すると外で龍之介と陽葵が話す声が聞こえる。


「あれは受け取った?」

「はい、梓殿より御受け取り致しまして、冷蔵庫に置いてあります」

「そう、ありがとう」


そんな会話が聞こえた後、陽葵が乗ってくる。


「あれって?」


気になり陽葵に聞いてみる。


「修くんへのチョコレートですよ。学校の間に梓に修くんのお家まで届けさせたんですよ」


それを聞いて納得する。ちょうど昨日は北条家に帰ったはずなので、どこにあるのか疑問に思っていたところだった。


龍之介も運転席に乗ると、車が走り出す。

5分ほど走ると、車はある高層ビルの地下駐車場へと入っていく。


ここは東雲家が所有しているマンションだ。

車を降りた俺たちは、エレベーターに乗ってそのまま最上階まで上がる。


ゆっくりと止まったエレベーターから降りると目の前に高級感漂う大きな木目のドアが見えてくる。

ここが俺たちが住んでいる家だ。


ここは元々俺の祖父、東雲家当主である東雲重蔵が東京に拠点を、ということで建てた高層マンションで下の階には他の東雲家の人などが住んでいる。


しかし、せっかく建てたのはいいがあまり使う用事もなく、ホコリを被らせたままになっていたということもあり、祖父の部屋だった最上階を俺たちにくれたのだ。

最上階だけは一部屋しかなく、エレベーターを降りたら一応廊下はあるが短く、すぐに家の扉があるのだ。

いわゆるペントハウスというやつだ。マンションの一室なのに二階があり、リビングは前面ガラス張りで景色がとても美しかった。

最初祖父が俺をつれて陽葵と克人さんと一緒に見にきたときはあまりの広さに俺も陽葵も驚いていた。

そしてここから見える景色に見惚れていた陽葵の横顔を見て、ここに住むと即決したのだった。


ちなみにナチュラルに一緒に住むことになったのは祖父と克人さんのせいだ。

婚約した次の日にいきなり呼び出され、克人さんが「陽葵を花嫁修行に出すから二人で一緒に住んでね」とのこと。


あまりのことに驚きはしたが、いやなはずがなくむしろ嬉しかった。今考え返してみれは今までもほとんど一緒に住んでるみたいなものだったし今更ではあった。


鍵でドアを開け、中に入る。

俺たちの一個下の階にある部屋に住んでいる龍之介はエレベーターで俺たちが部屋の中に入っていくのを見送ってくれる。


「ただいま〜」

「ただいま」


家の中に入った俺たちはまず、それぞれの自室に行き服を着替える。


この家に引っ越してくるにあたって家具とかを買う必要があった。リビングやキッチンなどの場所にある冷蔵庫や洗濯機、テレビといった家電は一通り、どれも高級なものが揃っていたのだが、寝室にはベッドすらなかった。


そこで陽葵と克人さんと一緒に色々揃えに行ったのだが、そこで克人さんが爆弾を落としてきた。


それはベッドを見て回っているとき、


「そういえば二人は同じベッドで寝るの?」


一緒に暮らすにあたって重要なことを考え忘れていた俺はそれを聞いた瞬間焦った。

一緒に寝たい気持ちはあるが、それと同時にとても恥ずかしいし、なんか不味い気がするため、まだ早いと思っている。


陽葵を見てみると、陽葵も顔を赤面させたかと思えば、


「な、なに言ってるの!?」


と言いながら克人さんをポコスカ叩き始める。


勢いはないので痛くはないと思うが、いきなりの娘の行動に克人さんは戸惑っていた。

結局俺たちは、まだお互いに一部屋ずつ自分の部屋を持ち、寝るところも自分の部屋ということにした。


こうして買ったベッドに畳まれて置いておいた部屋着を手に取り着替える。

ちなみにベッドのサイズはキングサイズだ。一人で寝るのにしては相当でかいが……まあ念のためである。


他に机や、パソコンなども買った。

パソコンを買ったのは将来仕事をするにあたって必須ということで今から勉強しておけと祖父が送ってくれたのだ。


部屋着に着替え終えた俺は同級生たちからもらったお菓子が入った手提げを持ってリビングへと向かい、奥のキッチンにある冷蔵庫の中へとしまった。

すると俺の部屋の隣の部屋のドアが開いたかと思えば、同じく部屋着に着替えた陽葵がお菓子がたくさん入った手提げを持って俺の方に向かってきた。


「そろそろ夕飯の時間ですが、今日は何にします?」


陽葵は手提げ袋を冷蔵庫の中に入れながら聞いてきた。

実はここに引っ越してきてから俺たちは忙しいとき以外ほぼ毎食自炊するようにしていた。

というのも、このマンションにもレストランは入っていて俺たちは深夜以外はいつでも無料で食べれるのだが、陽葵がせっかくの機会だから料理を始めてみたいということで、俺が教えながら作ることになった。


もともと器用で基本なんでもできる陽葵は覚えも早く、もうすぐ一ヶ月にはなるが普通に料理を作れるほどになっていた。

そして今では学校に持っていくお弁当を俺の分も含めて作ってくれるようになった。


「そうだなー、確か下に爺ちゃんが送ってくれたお肉がまだあったよね?」

「この前に送っていただいたものですか?ありますよ」

「じゃあ贅沢にそれのステーキにしよう。後この前捌いた鯛もカルパッチョにしよう」

「いいですね。そうしましょう」


そう言って俺たちは冷蔵庫から食材を取り出し準備を始める。

肝心のお肉は祖父がこの前に送ってくれた神戸牛のサーロインだった。


俺たちが自炊していると聞いた祖父はそれ以来、ちょくちょく俺たちに食材を送ってくれていた。

どれも高級な。


あまりの量の高級食材を送ってくれるため流石の陽葵も驚いて、祖父に対して遠慮したのだが、若人が遠慮などするなと逆に怒られてしまったためありがたくいただくことにした。


お肉はレアくらいに焼いて簡単に塩胡椒とかけてタレを用意する。カルパッチョの方はすでに切ってある鯛を盛り付けて完成した。


「うん!うまいなこれ!」

「やわらかくて美味しいですね!」


美味しい夕飯に満足した後、お皿を片付けた俺たちは順番にお風呂に入ることにした。

一緒にじゃなくてだよ……まだ……。


スキンケアなどで時間がかかるからと毎回一番風呂を譲ってくれるため今日も俺から入る。

30分くらいして出て、パジャマに着替えてから陽葵と変わり俺はリビングで陽葵が出てくるのを待つ。


しばらくして髪を乾かし、パジャマを着た陽葵がリビングまでやってくる。

それに気がついた俺はいじっていたスマホを置いて立ち上がり、陽葵を迎える。

時刻は22時を回り、後数刻もすれば睡眠という時間帯になってきた。


「お待たせしました」

「ううん、大丈夫だよ」


そして俺たちはキッチンに向かう。

そして俺は二人のコップを取り出す。


俺たちはここ最近安眠に良いホットココアかホットミルクを夜に飲みながら話したり、テレビを見たりしている。

しかし、今日はココアでもミルクでもない。ハーブティーだ。


なぜかって?他に甘いものがあるからさ。


ティーパックを入れたコップにお湯を注いだ俺はそれを持って先にソファーまで向かう。

そして陽葵が何かを載せた小さなお皿を二枚持ってきて、ソファーの前のテーブルにカタッと置いた。


「チョコレートケーキか!」


そう、陽葵が俺のために作ってくれたバレンタインのチョコはケーキだった。


「ええ、頑張ってみました」


そう言って俺たちはソファーに横並びで座る。肌が触れ合う距離で。

陽葵はここ二週間ほどほぼ毎日したのレストランに行ってシェフから料理を教わっていたことは知っていたが、まさかケーキまで作れるようになっていたことにおどろいた。


「食べてみてくれますか?美味しいといいのですが……」


不安そうな声を出しながら俺を見つめてきてる中、フォークを手にとって一口頂く。


「……。うん!おいしい!」

「ほ、ほんとですか……?」

「うん、甘さもちょうどいいし」


そのことを聞いた陽葵は肩の荷が降りたように安堵した。


「陽葵も食べてみて」

「ええ……」


そして陽葵も恐る恐る食べる。


「うん、まあまあですかね……」


おっと、厳しい。


「そうかな、結構美味しいと思うけど……」

「そう言ってもらえると嬉しいのですがもっと頑張りますので待っててください」


笑顔で俺に向かってそういう。

そのことに嬉しくなり俺は陽葵の頭の後に手を回して顔を近づけ、軽くキスをした。


顔を離して陽葵を見ると、陽葵は軽く驚きながらも嬉しそうに微笑んでいた。


婚約したあの日以来俺たちはたまにではあるがキスは結構するような関係にはなっていた。

まだ次の一線は超えてない。まあ……焦らずとも時間はある。これからずっと一緒なんだから。


「ほら修くん残りも食べてください」


幸福を噛みしめながら陽葵の顔をずっと眺めていたら、恥ずかしそうに陽葵が言ってきた。


「うん」


その言葉通り手を外して二人でケーキを食べる。

その際、ある疑問が浮かび、ハーブティーで喉を潤してから陽葵に聞いてきた。


「ねえ、陽葵」

「はい?」


食べていたケーキをテーブルに置いてから俺の方を向く。


「どうして敬語になの?婚約する前は敬語じゃなかったのに」


そう、昔は俺をからかっていたとはいえタメ口で話してきたこともあったのに、今ではすべて敬語でなんか距離が空いたような感じがしてしまう。


「そ、それは……その……//」


すると陽葵は顔を赤らめ、恥ずかしそうに顔を背ける。


「別にそんな深い理由はなくて……ただ……//」


恥ずかしそうにしてなかなか言わないので、じっと陽葵の顔を見つめると観念したように話し出して


「ただ……改めて修くんのことと婚約したことを意識すると……どうすればいいか分からなくて……//」


まさかの理由に虚を衝かれてしまった。それと同時にそんな陽葵のことがとても可愛く思う。


「前みたいな感じでいいんじゃない。俺は陽葵のタメ口聞きたいな〜」

「じゃ、じゃあ。これでいい……//」


それを聞いた俺はあまりの可愛さに改めて陽葵が好きだと感じる。

そして恥ずかしくてさらに顔を赤らめ、ずっと背けている陽葵の腰に片手を回して自分の胸に抱き寄せると、いきなり抱き寄せられたことに驚いて上がってきた顎をさらに手でクイッと持ち上げ、唇を落とす。


胸の中にいる自分より一回り小さいこの何よりも大切になった女の子のことを愛せることが出来たこと、愛させてくれたことの幸福を夜が更けるまで噛み締めるのだった。

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心を閉ざした財閥令嬢と話し相手になった庶民?の俺が婚約する話 半魚人 @curry0604

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