麻雀小説なのに全く麻雀をする気配がない麻雀小説
野口マッハ剛(ごう)
え😇
セミが鳴いていやがる。あの夏の晩の激しい鳴き麻雀を思い出すぜ。
ミーンミンミンミン!
つくつくぼーし!
つくつくぼーし!
そう、あれは大三元テンパイのアイツの最後の夜だったぜ。オレは大三元という大物手に対して食いタンのみで立ち向かった夏の晩の激しい対局だった。
ミンミンミン!
しゃかしゃかしゃか!
ミーンミンミンミン!
アイツの必死な表情が見てとれたぜ。なんせアイツは多額の借金をしていたからな。それをオレは食いタンのみで流してやったぜ。
借金が膨らむアイツのリーチを、オレはひたすら食いタンで流してやった。さすがに、アイツはオレの胸ぐらを掴んで来たがな。オレはひたすら冷静に食いタンで流してやった。
アイツは元々オレとコンビで打っていた。それなのに、アイツはオレの彼女を奪いやがった。だから、オレは復讐のためにアイツと賭けて戦った。食いタンで。
アイツは今ごろ何をしているんだろう? オレはアイツとの戦いに勝利して、食いタンという異名で呼ばれるようになった。
ミーンミンミンミン!
つくつくぼーし!
つくつくぼーし!
麻雀小説なのに全く麻雀をする気配がない麻雀小説 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
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