ゲーム作りはひみつ色

作者 香久乃このみ

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★★★ Excellent!!!

小学六年生の女の子、明日果の趣味は、小説を書くこと。
そんな日明果はある日クラスのイケメン男子、理輝くんから、一緒にゲームを作らないかと頼まれます。
小学生がゲームなんて作れるのかと思いきや、理輝くんはゲームクリエイターを目指していて、プログラムだって組める。そんな理輝くんは明日果の書いた小説を見て、彼女の物語をゲームにしたいと思ったのでした。

自分の書いた小説を誉めてくれて、ゲーム作りに誘ってくれるなんて、物書きとしてどれだけ嬉しいか。
ゲームのシナリオは作ったことのない明日果ですけど、誘ってもらえたことがとても嬉しい。
そうして二人の、ゲーム作りの日々がはじまるのです。

こんな物語があったら面白い。こんなゲームをやってみたいと思った経験は、誰もがあるのではないでしょうか。
物語を形にすべく頑張る明日果と理輝くんはとても楽しそうで、こんな風に夢を追いかけるのは、なんて素晴らしいことでしょう。

そして、ゲーム作りに大事なのは、シナリオとプログラムだけではありません。
綺麗なグラフィックや、魅力的なキャラクターの声など、必要なのはたくさんあります。
生憎、二人で全てをこなせるわけではありませんが、自分達だけでできないのなら、誰かの力を借りればいい。
まるでRPGで味方を増やすように仲間を集め、ゲームを作るという大きな目標に向かって突き進む明日果達。
小学生で結成されたパーティーはいったい、どんなゲームを作ってくれるのでしょう。 

夢を追いかける楽しさや、仲間と協力する喜びを、強く感じさせるお話です。
子供の頃に、時間を忘れて何かに夢中になっていた時の気持ちを、読んでいて思い出しました。

★★★ Excellent!!!

小説を書くのが趣味の女の子、明日果は、ある日同じ小学校の同級生でイケメンのパーフェクト男子、理輝くんから呼び出されます。
これはもしや、恋の始まり? と思いきや、理輝くんは明日果に、自分の作るゲームのシナリオライターになってほしいと言ってきます。実は理輝くん、ゲームクリエイターになるのが夢で、今もそれに向かってゲームを作っていたのです。

恋愛的な告白でないのは残念。だけど、自分の書いた文書に惹かれてこんなことをお願いされるなんて、とっても嬉しいことではありませんか?
そして、ゲーム作りに必要なのは、理輝くんのプログラムや、明日果のシナリオだけではありません。シナリオに絵がついたら。さらにはそれに声がついたら。お話の世界が、そしてゲームとしての面白さが、ますます広がっていくことでしょう。
必要な技術はどれもバラバラ。だけど違う特技を持ったみんながそれぞれ協力して、一つの目標に向かって進んでいく。なんだか、RPGのパーティーのよう。仲間が増えるたび、完成に一歩近づくたび、どんどんワクワクしていきます。

ゲーム作りという目的のために集まったパーティーは、見事最高のエンディングを迎えることができるのでしょうか。

★★★ Excellent!!!

主人公は物語が大好きな奨学生の女の子。思春期一歩手前ならではの、ドキドキとキラキラとじれきゅんがぎゅーっと詰まっている作品。
ゲームづくりがテーマですが、秘密の共有から仲間を集めてひとつの目標へと進んでいく姿もアドベンチャーゲームっぽくてよいです。