二人のその後・・・

旅行最終日、城山観光ホテルで朝食をとったあと。

「今日で終わりだね!楽しかったよ!」

誠は、初めての九州縦断旅行を満足したようだった。チェックアウトのあと、鹿児島市内で、土産物等を購入して郵送してもらった。紀子は、鹿児島の銘酒、薩摩白波を購入。そして、鹿児島空港に向かった。

「あとは、飛行機で大阪に帰るのよね、誠君は飛行機に乗るの初めて??」

「えっ!いや、慰安旅行で北海道に行った時に初めて乗ったよ!」

昼過ぎ、二人を乗せた飛行機は大阪伊丹に向けて離陸、約1時間半足らずの飛行だった。その途中。

「あっ!明石海峡大橋が見えるよ!私達が初めて出会ったあの橋があんなに小さく・・・!」

紀子が誠に言うと。

「ここから見ると、かなり小さく見えるね!歩いて渡った時は、かなり大きな橋だったのに!」

誠は、少し席を乗り出して眺めながら紀子に言った。その後、伊丹に到達して、二人の旅行は、終止符を向かえた。・・・・中略



それから20年近く月日は流れ、二人は結婚して、二人の子供を授け、その子供も成長をしていった。・・・2017年のお盆休みに夫婦二人と子供は高速バスで明石海峡大橋を渡り誠の故郷、洲本に向かっていた、その途中、明石海峡大橋を渡っている時。

「パパとママはね。この橋の上で初めて出会ったのよ!」

紀子は、二人の息子に言った。そして、洲本に着いたあと市民広場へ、そこで一人の息子は・・・。

「あっ!ドラゴンクエスト!」

除幕式を終えたばかりのドラゴンクエスト記念碑を見つけて言った。ドラゴンクエスト制作に関わった堀井雄二氏が洲本出身という事もあって、2017年7月15日にドラゴンクエスト記念碑が建てられたのだった。因みに誠は、ゲームが苦手で、ドラゴンクエスト等に興味無かったみたいだった。・・・・完結

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

初恋の架け橋 成瀬昭彦 @70nenmae

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ