国立ユイナーダ学園初等部①〜どうやら私は猫使いだったらしい【不思議猫使いケイトちゃん】

第11話 事件勃発 1

前書き

楽しいお祭りのはずが事件で台無し！

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夏至祭は3日間開催されます。

仮装はその内1日すれば良いのですが、姉は毎日違う衣装で出掛ける様です。

2日目は【カラスモドキのクロ】の仮装でした。

(どう見てもカラスでしたが。)

私は普通に動き易いワンピースで、ミケルちゃんの屋台に皆んなと行きました。

大勢で押し掛けて、迷惑だったかも知れませんが、まだ怪しい人達がいるか確認もしたかったのです。

よく見るとアークが確認しただけで、建物の間や周りのお店で買い物をするフリをして、ミケルちゃん達を見張っている怪しい人達が5人も居るのだそうです。

コレは、要注意です！

ちょうど学園寮にウサギ獣人の先輩ミミミ様が居たので、何かご存知かもと思い、『猫メイドの格好で学園街を歩いていたら、変な人達に後を着けられた。』と、聞いてみた。　

実際、着けられましたし。

アークやミリアと一緒でしたから大丈夫でしたけど。

すると、ウサギの先輩ミミミ様は凄く驚いて、

「直ぐに、衛兵隊に連絡して警備を強化して！

きっと獣人専門の人攫いだわ！

やっぱり、あの噂は本当だったのね！」

と、真っ青な顔で仰いました。

ミミミ様のお顔は、ウサギそのものなので、顔色とかは想像です。

(手足は普通に人型タイプ）

獣人にもいろいろなタイプがいらっしゃるのですね。

ミケルちゃんは獣耳と尻尾があるタイプです。

ミミミ様の情報によると、ズーラシアンでも毎年、数名の子供が誘拐されているのだそうです。

特に猫系、犬系、ウサギ系等モフモフな子が狙われているのだとか……

一番誘拐されているのが、ミケルちゃんみたいな獣耳+尻尾系の子だそうです。

『出来れば、学園内に匿った方が安全だ。』とも言われました。

翌日にミケルちゃん達を保護しようとしていたのですが、その日の夜に恐れていた事が起きました。

ミケルちゃん達のお店が襲撃されたのです！

見張りに付いていた猫達が異変に気付いて、直ぐに騒ぎ立てて巡回中の衛兵隊に異変を知らせてくれたので、お爺さんは軽症でしたが、暫く店を開けられそうにないそうです。

ミケルちゃんは拐われかけた恐怖で泣いていました。

こんな可愛いミケルちゃんを泣かせる何て許せません！