第4話 あなたは?

私(樹里)は、重い瞼をゆっくりと開いた。

私を看病してくれてたのか、隣には桃が眠っていた。

私はベットから起きあがり、桃に布団をかけてあげた後、

「ありがとう」と小声で言い家を出てった。


特に用事もなくそのまま家に帰る。

自分の部屋に入ると、何かが頭の中でしゃべった。

『…い、…こえるか?』

ところどころ聞こえないが、なんとなく聞き取れた

『聞こえますが、あなたは誰ですか?』

頭の中でそう答えると、

『簡単に言うと、あなたの人格だよ!寝てる時に会えるようにしてあげる!』

元気な女の子っぽい声が聞こえてきた。

『わ、私の人格ですか⁈というか、会う必要あります?』

そう答えると、女の子はがっかりしてるのか寂しそうに

『私たちに、会いたくないんですか?』

悲しい声。私は思わず

『そういうことでは無いですよ?』

誤解しないでくださいと付け足すと女の子は

『じゃあ、あってもいいんだね!』

私は諦めて

『わかりました。でも邪魔しないでくださいね?』

でないと?と答えると女の子は焦って

『わかった!邪魔しないから!』

そう答えて私は少し笑った。


桃視点

起きると、樹里の姿はもうそこにはなかった。

自分の体には、布団がかけられている。

どうして、と泣きそうになる。

「どうしてすぐ行っちゃうの?』

誰もいない部屋に独り言を言っても誰も来ない。


これから、どうやり過ごせばいいんだろうか。


水葱です

読んでくださる方

誠にありがとうございます。

ストーリー内容が良かったら

星、フォローお願いします。

主が喜びます

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

翼を持たない少女 水葱ちゃん @akanereika

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ