献血士という聴き慣れない職業。自分の血を注ぎ、浄化していくという発想は驚嘆に値する。どこか自分のことはどうでもいいと言わんばかりのユキオは、異世界で誰かを救おうと奮闘する。自分自身に絶望しても、それでも誰かのために。冷たく淀んだこの世界に、あたたかな血液を巡らせていく。
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