eo光 ルーターの交換

 最近、何の前触れもなく、突然ネットの回線が切れる、ということがたまにあった。

 この回線の切れ方はなんとも言いようがなくて、本当に突然、何の理由もなく切れる。

 しばらくすると復帰するが、一瞬で復帰することもあれば、何時間も切れたまま、ということもある。


 私の使っている回線はeo光で、ルーターをレンタルしており、無線wi-fiでルーターとパソコンを5GHz帯で繋いでいる。ルーターは1階で、パソコンは2階。

 電波状態は良好で、常に3本立った状態。

 無線回線の調子が悪くなったとき、真っ先に考えれるのは電波状態が悪いことだが、今回のケースでは、それについては考慮しなくていい。

 一応、パソコンをルーターのある部屋に持ち込んで、ルーターとの距離が30cm未満の至近距離で繋ぐのも試したが、それでもダメだった。



 次に考えられるのは無線子機かルーターの不調で、私は真っ先にそれを疑った。


 そこで、問題を切り分けるために、パソコンを有線で繋いでみた。パソコン本体をルーターのある部屋まで持ち込み、LANケーブルで直付けして、ネット回線が通じるか確認したわけである。

 果たして、回線は通じた。しかも回線速度チェッカーにかけると800Mbpsとかいう爆速記録が出た。まあ、実際にこんな速さで繋がることはないわけだが。たとえば、Steamでゲームをダウンロードするときは、Steamのサーバー側に回線速度を制限されるため、出てもせいぜい100Mbps程度だったりする。これはYoutubeとかでも同じ。いくらこっち側のポテンシャルとしては800Mbps出るとしても、実際にダウンロードや動画視聴するときにそんな速度で通信できることは絶対ない。


 ともかくこれで、多くの可能性は排除された。あくまで問題はルーターの無線機能か、子機のどちらかにあることがこれで確定した。



 私はまず、子機の不調を疑った。そこで、Fire HDやスマホなどで回線が通じるのかを確認した。すると、ちゃんと回線は繋がっていた。

 となると、ルーターは正常で、子機が壊れたのか、と、私は思い、子機を新しく買うことにした。



 これで問題は解決した、と思ったが、そうはいかなかった。なんと、新しい子機を使っても、回線の不調は直らなかったのである。

 となると、どうやらこれは親機、ルーターの問題らしい。


 いろいろ挙動を確認してみると、どうも、大きなデータのやり取りをしたときに、回線が不調になりやすいらしい。つまり、ネットブラウザくらいならあまり回線は不調にならず、だからスマホやFire HDでは不具合を確認できなかったが、パソコンで回線速度チェックをやったり、Steamでアップデートファイルをダウンロードしようとしたりすると、回線が切れやすくなるようである。


 そこで、ルーターの再起動や初期化を試したところ、再起動してしばらくはちゃんと繋がるのだが、また突然、繋がらない現象が再発した。

 クアッドチャンネルやデュアルチャンネルなどの設定を切っても、症状は変わらず。あと、2.5GHz帯で繋いでも同じ。

 そうなると、これは厄介である。



 先にも言ったように、このルーターはeo光からレンタルしている。ルーターが壊れたら無償で交換してもらえるのだが、問題はこのルーターが「壊れた」と、eo光側にどうやって認めさせるのか、ということ。

 なにしろ、Fire HDやスマホには問題なく繋がるのに、パソコンにだけ繋がらないのである。となると、問題はルーターではなく、パソコンや無線子機に問題があると考えるのが普通だろう。それをどうやって説得し、「問題はルーターにある」と先方に納得してもらうのか。これは相当難しい気がする。


 私の経験上、Wi-Fi機器はだいたいこういう壊れ方をする。いきなり全く使い物にならなくなるのではなく、じわじわと回線品質が劣化していく。

 もしルーターがレンタル品でなく自前なら、劣化してきたと感じれば、自腹を切って買い換えればいい。しかしここで、ルーターがレンタル品であることが、問題として非常に重くのしかかってくるわけである。



 ともかく、サポートセンターに電話してみた。そして、私は担当者にできるだけ詳しく状況を説明した。

 しかし、当然というかなんというか、担当者はルーターの初期化を提案してきた。初期化はすでに3回試してダメだったわけだが、そう客が言っても、担当者としては「もう一度初期化を試してみて、それでダメならもう一度お電話を……」と言うしかないのも私には嫌というほどわかった。


 絶対意味のない初期化を試して、かつ、また回線がダメになった機会を見計らってまた電話する(繰り返すが、ルーターは完全には壊れておらず、問題なく使える時は使える)という、超不毛なことをやらなけばならんわけである。


 これ、どうにかならんの? なんとかルーターを即交換してもらえる方法はないんかね? ……と、思いながら、電話で担当者と話しつつ、ネットでeo光のページを調べていると(これが厄介なところ。電話している今、ルーターはちゃんと動いていて、回線は問題なく繋がっていたわけである。これで「ルーター壊れてるので交換して」という主張を納得させるのがいかに困難か、わかってもらえるだろう)、eo光プレミアムクラブのページに、ポイントを消費することでルーターを交換してもらえるサービスがあることを発見した。


 eo光を利用していると、毎月eoポイントというのがもらえる。これがまあ、あんまり使い途のないポイントなのだが、事務手数料やルーターのレンタル料をポイントで支払うことができたりする。

 で、このポイントのサービスのひとつに、ルーターの交換費用無料サービス、というのを見つけたわけである。

 この交換には3000ポイント必要だが、私には来年3月で期限の切れるポイントがちょうど3000ポイントほどあり、使い途がなくて困っていたくらいなのである。実質タダみたいなもん。


 さっそく私は担当者に聞いた。このポイントでルーターを交換してもらえないか、と。すると担当者は、そのサービスを利用すると、今使っているルーターを修理・交換するのではなく、新機種との交換になるがいいか、と聞いてきた。

 そんなの、いいに決まっている。なにしろ新機種はスペックが上がっていて、交換するだけで私の環境でも回線速度が上がるのである。特にルーターが壊れていなくても交換できるならしたいと思っていたくらいである。まさかポイントを使えば、特にルーターが壊れたりしていなくても、実質タダで交換できるとは思っていなかった。



 というわけで、無事、新しいルーターが家に届いた。古いルーターは新しいルーターが入っていた段ボールに詰めて返送する。


 早速、新しいルーターを設置して設定し、接続して、回線速度をチェックすると、以前まではせいぜい240Mbps程度までしか出ていなかったのが、490Mbpsまで出るようになっていた。ついにUSB2.0の壁を突破。私の使っている無線子機はUSB3.0対応だが、その意味がようやく出たわけである。誤差レベルだが。

 何度も言うように、実際に490Mbpsという爆速でYoutubeとかに繋がったりするわけではなく、実用的には100Mbpsも出てれば充分なのだが、数字がでかくなるのは気持ちいいもんである。



 と、いうわけで、eo光ユーザーで、古い機種のルーターを使っている人は、ポイントを使って交換する手はおすすめである。どうせポイントは有り余っていて、使い途もなく期限切れになっている人がほとんどだろう。だったら、こういうところで使ってしまった方がいい。

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