モフらし(歯ブラシ)
私は、電動歯ブラシと普通の歯ブラシを併用している。
普通の歯ブラシはもっぱら、お風呂に入りながらじっくりブラッシングするのに使う。他は、基本的には電動。
ただ、電動歯ブラシだと、一部の歯がきれいに磨けないことがあるので、そういう部分だけ普通の歯ブラシを使う。
歯をツルツルになるまで磨こうとすると、電動歯ブラシを使うのが手っ取り早い。手動でもツルツルにはできるが、へたっていないブラシを使って、かなり時間をかけて磨かないといけない。手動で20~30分くらいかかる作業を、電動歯ブラシなら5~10分くらいでできる。
というわけで、私のメインは電動歯ブラシで、手動歯ブラシはあくまで補助的に使う。
ただ、私が使っている電動歯ブラシはオーラルBなのだが、これは海外製品のため、替えのブラシが高いという問題があった。
Amazonでうまく買えばかなり安く買えるが、ドイツの会社から空輸してもらうことになり、少々リスクがある。何かトラブルがあったときの連絡が面倒くさい。
なので、オーラルB並みに使えて、もっと手軽に買える製品はないかなあと思っていた。
そしてこの度、ついに、オーラルBに代わる、手軽に替える歯ブラシが見つかった。
その名は「モフらし」。なんと手動歯ブラシである。
この歯ブラシの特徴は、ブラシ部に細かいブラシが無数に付いていること。一見するとメラミンスポンジがくっついているように見えるが、これは柔らかいブラシが密集してできている。
見た目は変わっているが、使い方は普通で、まあ、普通にブラッシングすればいい。適当に磨くだけで、電動歯ブラシ並みにツルツルになる。しかも、電動歯ブラシと大差ない時間で。
しかも、この歯ブラシは歯茎が痛まないという利点まである。普通、歯ブラシで歯と歯茎の間を磨こうとすると、だいたい出血したりするわけだが、この歯ブラシはどんだけガシガシ歯茎を磨いても痛くないし、出血もしない。できるだけ歯茎にダメージを与えず磨こうとか、そういうことを考えなくてもいい。遠慮なくブラシを歯茎に当てまくって磨けばいい。
今までの歯のブラッシングは体育会系だった。歯茎から血が出るブラッシングをする方がよく、出血を避けてチマチマ磨くのは間違ったブラッシングであり、根性なしであるとされてきた。男なら痛いとか血が出るとか泣き言を言わず、血を流しながらガリガリ磨け! と言われてきた。歯茎から血を流すほどのブラッシングを続けることで歯茎が鍛えられ、いずれ、ブラシではびくともしない強靭な歯茎となるであろうと。
歯茎から血が出るのは日頃から歯茎を鍛えてないからであり、怠惰の象徴とされてきたのである。出血しなくなるまで歯茎を抜くべし、というのが、歯磨き界の常識だった。
しかし、モフらしの登場によって、歯磨き界に革命が起きた。ついに人々は、血が出なくなるまで歯茎を歯ブラシで鍛える必要がなくなったのである。
そして、私は電動歯ブラシを使わずともよくなった。同じ手間で同等に磨け、しかも歯茎から出血しないんだったら、電動を使う理由がない。モフらし一択である。
まさか、電動歯ブラシと同等に磨ける手動歯ブラシが登場する時代が来るとは思わなかった。これは間違いなく、歯ブラシ界の革命的発明品である。カラーテレビやスマートフォンに匹敵する。つまり、「初のテレビ」でもなければ「初の携帯電話」でもないが、今後、歯ブラシといえばこれ、という、当たり前の商品になるだろう。
というわけで、この記事を読んだ人は、もれなくモフらしを一度試してみることをおすすめする。これは歯を磨く全人類必携アイテムであり、歯を磨くなら使わない選択はありえない。500円くらいするので「高え!」とビビるかもしれないが、勇気を出して買うがいい。世界が変わる。
なお、調べてみると電動タイプのモフらしもあるようだが、これは特に必要ないと思う。手動で十分な清掃力を発揮する。
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