ダイソー 乾電池式卓上クリーナー

 ダイソーで、テーブルの上を掃除するための、乾電池式の小型掃除機が売っていたので買ってみた。名称は「乾電池式卓上クリーナー」お値段500円+税。

 見た目は自動掃除機みたいな形をしている。ルンバとかのあれ。


 机の上は埃が少し積もっただけでも気になるので、私は頻繁に拭くなり掃除機で吸うなりしている。その度にいちいち布巾を濡らしに行ったり、掃除機を引っ張り出してくるのも、よく考えたら面倒だなと思い、試しに買ってみた。


 乾電池の取り付け方が、説明書を読んでもよくわからなくて少し難儀したが、ほぼ問題なくセッティングは完了し、実際に使ってみることに。

 性能についてはそんなに期待していなかったが、その期待通りだった。一応仕事はするが、そんなに吸引効率はよくなくて、一回掃除機をかけただけだと、けっこう埃が残ってしまう。

 何回か丁寧にかけることで、ほとんどは吸い取れるが、このクリーナーの構造上の問題で、どうしても少しは残りがちである。そもそもそんなにきっちり全部のゴミを吸い取れるような作りになっていない。


 これだとどうなんかね、多少面倒でもちゃんとした掃除機を引っ張り出してきた方がいいんじゃないの? と、その時は思った。



 それから2ヶ月ほどが過ぎた。その間に私は風邪をひき、車のフロントガラスが割れ、いろいろとさんざんな目に遭ったわけだが、クリーナーは買ったきり、ほとんど使われることもなく、机の上に置かれたままになっていた。

 本来ならこのクリーナーは4月頃には雑記のネタにしようと思っていたが、もしその頃に書いていれば「使えない」という結論だったと思う。


 つまり、どういうことかというと、なぜか今頃になって、私はこのクリーナーを使うようになったのである。ほぼ毎日。

 確かにこいつの仕事はいい加減だし、そんなにきっちりゴミを吸い取ってくれるわけではないが、手を伸ばせばすぐに使えるため、手軽ではある。


 以前の私は、あまりにも長いこと、机の上を掃除するためだけに、でっかい掃除機を引っ張り出してくることに慣れすぎていて、それが面倒だと感じなかった。

 しかし、風邪をひいたりなんだりして習慣がリセットされたことで、このクリーナーの便利さに気づいた、ということ。



 過剰な期待はしない方がいいが、さっとゴミをそこそこ吸い取ってほしいときは便利ではある。そもそも机の掃除は日常的に行うものなので、毎回きっちり埃ひとつなくきれいにする必要もない。どうせ完璧にきれいにしてもすぐ汚れるんだし。

 であれば、一発できれいにしてくれるけど、持ち運びと片付けが面倒な大型掃除機よりも、気になった都度、すぐ手を伸ばして掃除できる小型掃除機の方が適しているのかもしれない。



 なお、クリーナーが吸ったゴミは、説明書きによると、付属のほうきで掃き取ってゴミ箱に捨てるようにとあるが、付属のほうきというがちゃっちくて使えない奴なので、これはそれこそ、掃除機で吸い取った方が手っ取り早いと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る