カフェランテ プレミアムブレンド

 カフェランテは、イオングループの、コーヒー豆や酒、輸入食品の販売を行っている店。イオンモールに行けば必ずと言っていいほどある。


 言ってしまえば、イオンのカルディみたいなものと思えばいい。品揃えも似ている。

 ただ、敷地面積はカルディよりも広い店舗が多く、特に酒類の品揃えが豊富。


 コーヒー豆の価格やラインナップもカルディと似ている。



 私はこのカフェランテのコーヒー豆を挽いて淹れたコーヒーを飲んだことがあるが、その時は母親が淹れたものだった。


 この母親というのが凝り性なくせに雑な性格で、豆にはやたらとこだわり、高い豆を買ったりするくせに、肝心の淹れ方は超いい加減で、豆の量も湯量も適当。淹れる時は一気に1リットルほどハンドドリップしていた。

 当然飲みきれずに残り、冷めるが、そうしたら電子レンジで再加熱して飲んでいた。


 もっとも、当時の私は、コーヒーは牛乳で割って飲んでいたから、コーヒーそのものの味なんかどうでも良かったわけだが。



 今回はちゃんと1杯ずつフレンチプレスで淹れて、ブラックで飲む。



 買った豆はプレミアムブレンド。カフェランテのブレンドの中でも最もバランス型のブレンド。


 お値段は200gで896円 。4.48円/g。

 カフェランテのコーヒー豆の中では、ちょっと高め。



 早速ゴリゴリ挽いて淹れてみた。


 まず驚いたのは鮮度の高さ。挽いた豆にお湯を注いだ瞬間、はっきりわかるほど盛り上がった。


 プレミアムブレンドは少し人気から外れる。たいがいの人はマイルドブレンドかリッチブレンドを買っている。

 なので、売れ残って鮮度が落ちている可能性を危惧していたが、全くの杞憂だった。


 味わいは、なかなかハイグレードなバランス。充分満足できるだけの苦味とコクはあるが、強すぎず、酸味のおかげもあって、すっきりしていて飲みやすい。

 ドドールのブレンドと似ているが、ドドールほど透明感のある味わいというわけではない。もう少しコクの主張が強め。


 ただ、こういうバランス型のコーヒーは淹れるのが難しい。湯量や湯温、抽出時間によって苦味と酸味のバランスが変わるので、ちゃんと計量、計測することが大事。


 基本的には、湯量が少なく、湯温が高く、抽出時間が長いほど苦味が出る。ただ、湯温が高すぎたり抽出時間が長すぎると雑味が出てくるので、あまり苦味を追求しすぎて、熱すぎ、長すぎにはしない方がいい。

 あとは、コーヒーが冷めるとより酸味を感じやすくなる。



 コーヒーの酸味を嫌う人は多いが、豆が古くなって酸化した味を嫌っているだけで、新鮮な豆で適切に淹れたコーヒーの酸味が嫌いという人はそう多くないと思われる。


 ただ、家で飲む場合、焙煎したての新鮮なコーヒー豆を購入して、酸化する前に飲み切るのはなかなか難しい。

 そもそも、店で売っている豆が新しいか古いかなんてさっぱりわからない。袋に焙煎日が書かれていることはまずない。


 今回の豆は、膨らみ具合からして間違いなく鮮度は高かったと思うが、それでも最後の方は少し酸化した酸味が出ていた。袋ごと缶に入れて冷蔵庫で保管していても、やはり2週間くらい経過すると酸化してしまうようである。脱酸素剤でも買って入れるべきなのか。

 だからできるだけ早く飲み切りたいわけだが、私は1日あたり0~2杯しかコーヒーを飲まないので、どうしても2週間くらいはかかってしまう。


([2024.02.07 追記]このとき、古くなって酸味が出たと思っていたのは、コーヒーの粉の味だということが後にわかった。フレンチプレスのフィルターの目は粗いため、ハンドドリップよりも粉が多めに入りやすい。底に沈殿した粉入りのコーヒーを飲む時、苦味系の粉は苦味が強くなり、酸味系の粉は酸味が強くなるのだが、これを私は「豆が酸化した味」と勘違いしていた。)


 一方、深煎りの豆だと、そこまで鮮度に敏感ではないので、家で飲むなら酸味の少ない深煎り豆のほうが扱いやすい、というのも事実ではある。

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