SONY SRS-XG300(Bluetoothスピーカー)

 Amazonのブラックフライデーセールにて、ソニー製Bluetoothスピーカー、SRS-XG300を購入した。


 私はこれまで、SRS-X33、SRS-HG1を購入したことがある。これらは主に車に持ち込んで音楽を聞くために使っていた。



 SRS-X33は、コストパフォーマンスの高いスピーカーだった。小型で安価な割に音質が良くて、使い勝手もいい。

 ただ、母親が使うというからあげて、代わりにSRS-HG1を買った。



 SRS-HG1は、SRS-X33の後継機的な位置付けのスピーカーだった。形状も仕様も似ている。音質はX33よりやや向上。


 ただ、このHG1には音が遅延するという致命的な問題があった。私は音楽を聴くために使っていたから問題なかったが、ゲーム用スピーカーとして使ったりすると音ズレが結構気になる。


 また、Bluetoothでスマホなどと接続するときも、ちょっと時間がかかる。大した時間ではないものの、使おうとする度に挙動がもっさりしていると、意外とストレスになったりするもんである。


 とはいえ、なんだかんだと長いこと使い続けた。



 で、今回のSRS-XG300である。

 なぜXG300にしたかというと、現行のソニー製のBluetoothスピーカーでステレオミニジャックがある一番安いモデルがこれだったから。もっぱら無線接続で使うとはいえ、有線接続もできるほうが何かと便利である。


 ネットで買う前に実物を見ておきたくて家電屋に行ったが、XG300は売っていなかった。代わりにSRS-XE300は売っていて、サイズや音、Blutoothの接続速度などを確認することができた。

 XE300は、カタログによるとサイズは238x105x119mm。HG1よりは大きくなったが、まあ、持ち運ぶには問題ないサイズ。

 XG300も似たようなもんだろうと思って、購入することにした。



 で、無事届いたわけだが、実物を見てびっくりした。思っていたよりでかい。

 カタログでは318x138x136mmと表記されていて、XE300より一回り大きいくらいかな? くらいに思っていたが、最近のミニコンポのスピーカーよりでかい。


 しかも結構重い。3kgあるらしい。人を殴り殺せる重さである。

 一応取っ手が付いていて、持ち運びを想定しているらしいが、こんなでかくて重いのを持ち歩くの?



 ともかく、まずはスマホと接続してみる。HG1は接続までに10秒くらいかかっていたが、XG300は電源を入れて2秒くらいで接続する。めちゃくちゃ快適。というかHG1が遅すぎた。

 音の遅延は、私が聴いた限りでは感じられなかった。FPSとか音ゲーとかも快適にできる。



 音は、同じソニー製なので、方向性としてはHG1と似ている。バランス型。どんな曲でも無難に鳴らす。

 MEGA BASSという低音を強化するモードがあるが、これをオンにしてちょうどいいくらいのバランスになっている。このモードでドンシャリになったりするようなことはない。


 改良されてきた成果もあるだろうし、そもそもスピーカーの大きさが全然違うこともあって、HG1と比べるとだいぶ良くなっている。HG1だと、小さいが故に音がこもり気味だったのが、XG300ではだいぶ改善されている。


 私は家ではヤマハのMSP5を2本使用しているが、1本あたりの性能ならほぼ同等の音質と言っていい。……まあ、値段的にも近いから、そりゃそうか。MSP5は1本2万5000円~3万円くらいだが、XG300は2万6000円だった。

 ただ、やはり2本でステレオにしているMSP5の方が、音の広がりやクリアさは高い。



 スマホとBluetooth接続して音楽を聴くのと、パソコンに接続して同じ曲を聴くのとでは、スマホから聴いたほうが明らかに音がいい。

 これは、私が使っているスマホがソニーのXperia ACEIIIで、LDACが使える影響。このために私はXperiaを選んでいる。

 正直、どうせそんなに差はないんだろうと思っていたが、全然違った。



 音質とか接続に関してはわかったから、次の問題は、車に設置できるかどうか。

 大きさの問題もあるが、XG300は円筒形をしているので、車に置くと転がって危ない可能性もある。

 確認するため、夜のドライブを決行する。



 私が普段持ち歩いてるバッグは3kgある。そこにさらにスピーカーも持つとさらに3kg追加され、なかなかキツいものがある。


 フィットのダッシュボードにXG300を設置してみると、意外と安定した。また、私はダッシュボードにスマホホルダーを設置しているのだが、これがいい感じに転がり防止ストッパーになってくれそうである。

 さらに、両足に滑り止めのシートを噛ませておく。


 1時間ほど運転してみたが、スピーカーが動くことは全くなかった。通常の運転でスピーカーが動くことはなさそうである。めちゃくちゃ急ブレーキを踏んだりしない限りは大丈夫。


 でかくて重いから持ち込むのは大変だが、家のスピーカーとかなり近い音質を車内に持ち込めるのはなかなか熱い。



 このでかいスピーカーを持ち歩くのが現実的なのか、という問題はあるが、HG1と比べて接続速度や安定性が向上し、音質が格段に良くなっているのは嬉しいところ。

 この音質を持ち歩けるなら、3kgくらいなんでもない……かもしれない。

 すくなくとも、一度XG300の音を聴いてしまったら、いまさらHG1に戻りたいとは思えなくなった。



 一応このスピーカーは防水仕様らしいが、持ち歩くならケースがあった方がいいと思う。スピーカーの側面がウーハーになっているのだが、ここに何か当てると破いてしまうかもしれない。

 そうでなくとも、結構値段のするものだから、ケース代くらいケチらないで大事にしたほうがいいだろう。


 ソニー純正のケースはないようだが、AmazonではXG300に対応したキャリングケースが売っていたので、私はそれを買った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る