コーヒープレスを買う

 コーヒープレスとコーヒースケールを買った。


 コーヒースケールとは、デジタル式の量りにタイマーが付いたもの。すでにデジタル式の量りは家にあるのだが、1g単位でしか量れないため、コーヒー豆の計量をするには不便だなと思っていた。それで、0.1g単位で量れるスケールを新たに購入した。



 コーヒープレスとは、ガラスカップ式のポットで、蓋にプレス式のフィルターが付いたもの。ドリップ式よりも簡単で、コーヒーの味を安定させやすいらしい。コーヒーの専門家が家でコーヒーを淹れたいという素人におすすめする場合、ハンドドリップよりもコーヒープレスを薦めることが多い。


 私はずっとハンドドリップでコーヒーを淹れてきたが、そんなに高いものではないので、試しに買ってみることにした。



 使い方は、ガラスカップに挽いたコーヒー豆を入れ、熱湯を注いで、蓋をして4分置くだけ。抽出が終わったら、蓋に付いてるレバーをゆっくり下げる(素早く下げるとコーヒーが溢れる可能性あり)。すると、蓋に付いているフィルターが下がって、コーヒーを濾すことができる仕組み。


 コーヒープレスに付いてきた説明書によると、豆は粗挽きにするようにと指示があった。細かいとフィルターが詰まったりして良くないらしい。

 ドリップ式よりも時間をかけて抽出するので、粗挽きでもしっかりコーヒーの味や香りは出る。

 あと、粗挽きだとコーヒーミルの掃除が粉にしたときよりも簡単になるというメリットもある。



 何回か使ってみたが、たしかにプレス式は、ドリップよりもコーヒーの味を安定させやすい。ドリップだと、ちょっとしたお湯の注ぎ方の違いで味が変わりやすいし、透過に時間をかけすぎると雑味が出たりすることもある。一方、プレス式だと、豆の量と湯量さえ同じにしておけば、毎回同じ味のコーヒーが作れる。そして雑味も出ない。なぜかはわからないが。


 私はドリップでもそう失敗せずにコーヒーを淹れられるが、味を安定させられるかというと、それは怪しい。思ったより濃くなったり薄くなったりといったことはままある。

 一方、プレス式なら、狙った味を安定して毎回出せる。となると、プレス式の方がお手軽でいいやとなりそうである。



 欠点があるとすれば、抽出し終わったコーヒー豆の片付けがちょっと面倒なことか。ドリップ式だとフィルターを捨てるだけでいいが、プレス式だとフィルターを洗う必要がある。その際にネットを用意するとかして、コーヒーかすを集めて処分する方法を考えておいたほうがいいかもしれない。何も考えずに洗うと、コーヒーかすが洗い場に散らばることになる。


 あと、プレス式は4分待つ必要があるので、ドリップ式より少し時間がかかる。大した差はないが。



 ハンドドリップはいかにもコーヒーを淹れている気分になり、なんとなくカッコイイが、実利を重視するならプレス式のほうがおすすめ。専門家が勧めるだけのことはある。

 ただ、先にも書いたように、プレス式の場合、豆は粗挽きにする必要がある。挽いた豆を買ってくる場合は挽き方をチェックすること。

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