ロジカル ケアタッチ B6 5mm方眼ノートとライフ ヴァーミリオン、ピスタチオ

 ナカバヤシのロジカルノートシリーズに、いつの間にかケアタッチというのが追加されていた。表紙が抗ウィルス加工されているシリーズ。


 それだけだったら私が紹介するまでもないのだが、このノートには見過ごせないラインナップがある。

 糸綴じ製本、綴じ数40枚の、B6の5mm方眼があるのだ。しかも、表紙は薄い灰色で、黒ペンで書き込み可能。



 5mm方眼ノートユーザーの悩みのひとつは、黒ペンで書き込める表紙のノートが少ないこと。なぜか方眼ノートは黒や赤の表紙が多く、たまに白いのがあったと思えば、英文字ででかでかごちゃごちゃ何か書かれていて書き込みしづらかったりする。

 そのため、方眼ノートユーザーは白ペン必携なのだが、白ペンはすぐ使えなくなる。


 ここで呼びかけても仕方ないと思うが、頼むからノートメーカーは表紙に黒ペンで書き込みができるノートを作って欲しい。本当に困っている。



 また、B6サイズのノート自体が珍しいが、特に5mm方眼のB6ノートは貴重。

 数年前ならダイソーがB6方眼ノートを販売していたし、アピカのCDノートにB6の5mm方眼ノートがラインナップされていたから、そこまで困ることはなかった。

 しかし今では、ダイソーのB6方眼は売り切れのまま再販される様子が一向にないし、CDノートのB6方眼は正式に廃番がアナウンスされた。


 アピカは2022年にプレミアムCDノートONEという、プレミアムCDノートの薄い版を発売した。それに伴い、普通のCDノートは整理されたようである。

 B6方眼のプレミアムCDノートONEを作ってくれたら文句なかったが、残念ながらない。



 つまり、表紙に黒ペンで書き込みができるB6方眼ノートは非常に貴重な存在。そんなノートをいつの間にかナカバヤシはリリースしていたのである。


 しかしこのノート、文具屋で見かけたことがない。私はネットで調べ物をしていて初めて知った。

 そこで、ヨドバシのネット通販で注文することにした。



 気になる人のために、ざっと注目ポイントを挙げる。


 枚数は40枚、糸綴じ製本。紙質はロジカルノートと同質。

 ダイソーのノートと枚数は同じだが、こちらの方が薄くてしっかり閉じる。ライフのヴァーミリオンよりも薄い。システム手帳に差し込むサブノートと同等の厚みで、バッグに忍ばせるノートとして都合がいい。


 方眼罫は全面通し罫ではなく、上下に7mmほど余白がある。本当は通し罫の方がいいが、余白はそこまで広くないので許容範囲だと思う。


 方眼罫の色は薄いグレー。よく見ると破線になっている。邪魔にならない、いい塩梅の色。


 表紙はつるつるしているので、ペンで書き込んだ場合にインクが剥がれてくる可能性がある。ただ、一部書き込み用につるつる加工がされていないところがある。そこを使えば問題なし。


 角が丸くなっているのは余計なお世話だが、使用感に大きな影響はない。バッグに忍ばせる用のノートとして使うのであれば、角が丸いほうが都合がいいこともある。


 価格は160+税。B6方眼は高いノートが多いので、この価格はありがたい。


 型番はNB605S。JANコード4902205742494。



 さて。これだけ盛り上がっておいてなんだが、使い勝手のいいB6の5mm方眼罫ノートなら、以前からずっと存在している。ライフのヴァーミリオン、ピスタチオのシリーズである。

 名前は罫線の色を表していて、ヴァーミリオンは赤、ピスタチオは緑となっている。ヴァーミリオンの方が人気があるのか、比較的文具屋でよく見かけるが、ピスタチオはあまり見かけない。

 綴じ数32枚で、定価は330円。ちょっと高い。ノーブルノートとだいたい同じ(100枚990円)。


 たぶん、B6方眼ユーザーの多くはこれを愛用していて、実はさして困っていないだろう。


 私がこのノートを敬遠している理由は、表紙の背にクロステープが貼られていないこと。

 たいがいのノートには、背表紙に保護用のクロステープが貼られている。しかしヴァーミリオン、ピスタチオにはなく、綴じ糸がむき出しなのである。これはあえて職人技を見せるためにそうなっている。

 そのせいでノートが分解することはそうないが、やはりクロステープなしだと耐久性が心配になる。それで私はあまり信用して使えなかった。何冊か持っているが、ほとんど使っていない。



 しかし、ふと気づいたのである。自分で貼りゃいいんじゃないかと。


 私は中学生の頃、背表紙が破れてバラバラになりがちなコクヨのキャンパスノートを保護するために製本用のクロステープを買った。しかし、貼ってもバラバラになることがわかった。無線綴じがバラバラになるのは内側から剥がれていくケースが多く、背から破れていくケースは少ない。背表紙をいくら補強しても無駄なのである。

 そして、製本テープはお役御免となり、ほとんど使わないまま、引き出しの奥底にしまわれたままになっていた。


 せっかく余っているんだし、これをヴァーミリオン、ピスタチオの背に貼ればいいのではなかろうか?


 やってみた。作業は簡単で、サイズを測ってテープをカットし、貼るだけ。きれいに貼りたいなら、ノートに鉛筆でアタリを付けて垂直に貼れるようにすればいい。今回はそこまできちんとせずに目測で貼ったために、よく見ると少し曲がっているが、実用に問題はない。

 簡単な作業で背表紙の耐久性という懸念は解消された。なぜ今までこんな簡単なことに気づかなかったんだろう。


 なお、ヴァーミリオン、ピスタチオの表紙は、背クロスを貼らないことを前提にデザインされているため、テープを貼ると表紙が左右非対称に見えるようになる点は注意。表紙の見栄えを重視するなら貼らないほうがいい。

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