Shuriken2016でGmailにアクセスできない

 Gmailのセキュリティが強化された影響で、Shuriken2016でGmailにアクセスできなくなった。


 今まではGmailの設定で許可していれば、POP3接続のパスワード方式でGmailにアクセスすることができた。しかし、何ヶ月か前にそれができなくなり、IMAP接続のOAth2認証方式にしなければならなくなった。


 最新バージョンのShuriken2016には簡単設定があり、Gmailなら簡単に登録できるようになっている。そしてその登録時の選択肢ではIMAP接続のOAth2認証方式を選択できるようになっている。

 しかし、手続きを進めると、途中で「このブラウザは危険だから使えません」といった内容の画面が出て、それ以上手続きが進まない。


 Shurikenはジャストシステムが開発していたメールソフトで、最新版は2018。今年だったかに開発が終了してしまったので、アップデートでこの問題が対応されることは望めない。



 困った私は、GmailのメールをHotmailに転送することにした。煩雑ではあるが、これで一応ShurikenでGmailのメールを扱える。


 これで1ヶ月ほどは問題なく使っていたのだが、7月に入った頃から、マイクロソフトから「アカウントに侵入された形跡がある」という内容のメールが届くようになった。アクセスログ(アクティビティ)を確認してみると、確かにアメリカからの謎のアクセスログがあった。

 パスワードを変えた方がいいと案内されたから変えてみたが、それでもなお、不審なアクセスを検知したという旨のメールが度々届いた。


 アクセスログをもっと詳しくチェックしてみると、毎回ではないが、私がアクセスしたのとほぼ同時に、アメリカからのアクセスを受けていた。

 そして、その不審なアクセスのIPアドレスを調べると、どうやらマイクロソフトのアドレスらしいのである。

 もしかすると、Gmailからのメール転送時の挙動が「不審なアクセス」として検知されているのかもしれない。



 いずれにしても気持ち悪いので、Hotmailの使用を控えたいが、そのためにはGmailのメールをどうにかしなければならない。


 それでもう一度、Shuriken2016でGmailを扱う方法はないか調べたら、今度は方法が見つかった。もしかすると見落としていただけかもしれないが、最近新しく追加された機能かもしれない。


 それは、アプリパスワードを使用する方法。

 googleアカウントの管理画面で「セキュリティ」を選択すると、2段階プロセスという項目がある。まずここで2段階認証の設定すると、その下にあるアプリパスワードが使えるようになる。

 アプリパスワードの設定ページでアプリ名(今回の場合はShuriken 2016。たぶんこれは管理用のもので、正確にアプリ名を入力しないとダメということはないと思うが)を入力して登録すると、そのアプリ用のパスワードが発行される。

 あとはShurikenにてPOP3接続でGmail用の設定をし、パスワードとしてこのアプリパスワードを入力すればいい。



 いまどきメールソフトを使っている人がどれだけいるか知らないが、私はなるべくメールデータをオンライン上に置きたくないと思っている。それに、Gmailはメールの管理がし辛い。フォルダによる仕分けができず、ラベルを貼り付けることでしか管理できないのだが、設定が面倒くさいし融通が利かない。

 Shurikenの開発が終了し、今後使えなくなる可能性が高いため、そうなったときのことを考えておく必要はあるだろうが、とりあえずは現状維持でしのげるようになった。


[2022.07.21 追記]

 GmaiからHotmailにメールを転送しなくなってから、不審なアクティビティ警告は来なくなった。やはり本当にハッキングされたわけではなく、メール転送が原因だったらしい。

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