ホンダ・フィット(GD1)のイグニッションコイル劣化
最近、クルマに乗っていたら、発進時にエンストしかかる症状が出てきた。
私が乗っている車はホンダのフィットの初期型(GD1)。この頃のホンダのCVT車には、クラッチが偏減りして発進時にジャダーが出るという有名な不具合がある。
私のフィットにもこの不具合が出て、今までに2回、対策用のCVTオイルを入れている。
1回目はオイルのみ交換したが、1年ですぐに問題が再発し始めたので、今度は添加剤も入れてもらい、その後は症状は出ていない。
今回起きたエンジンのバラつきは、その、CVTの持病によるジャダーに似ていたので、最初はジャダー問題が再発したのかな、と思っていた。
しかし、そのうち症状は悪化し、アイドリング時に回転数が落ちて、エンストしかかるようになった。
さらに、アクセルを踏んだときの加速感が変で、たまに、妙に吹け上がるわりにパワーが出ていなかったりした。
私の乗っているフィットは無駄に中途半端なスポーツモデルで、CVT車なのにタコメーターが付いている。実は中古で買うとき、それが気に入ってこれを選んだところもあるのだが、おかげで回転数に異常があるとすぐわかる。
これはどうもCVTの問題ではなく、点火系か、吸気系か、あるいはもっと深刻な問題の可能性もあり得る。
私のフィットの走行距離は11万kmで、この走行距離から考えると、イグニッションコイルの劣化が一番ありそうだった。
イグニッションコイルは普通、1気筒に1本使われているが、フィットはなぜか2本使用しており、交換となると8本必要になる。1本8000円くらいするから、これは痛い。
乗り換えるなら今だが、その気はないので、今回は直すことにした。
いつも車検を頼んでいるところに持っていき、1日預けてエンジンを点検してもらったところ、やはりイグニッションコイルの劣化が原因だった。あと、オイル漏れがあるとかで、シリンダーヘッドガスケットの交換も勧められた。点火プラグも交換して、修理費用は10万円近く。そのほとんどは部品代。
点検・修理中は代車を手配してもらった。ダイハツのミライースだった。この車にはエコアイドル機能が付いていて、停止時に自動的にエンジンがストップする。
長い信号待ちにはいいのだが、右折で店に入りたいときなどに、エンジンが止まってまたすぐかかり、一瞬ラグがあったりするのには困った。あと、バックする前にエンジンが止まるのも鬱陶しい。だいたい、1秒くらいしか停止していないのにエンジンをオンオフしたら、むしろ消費燃料が増えるのだが。
この機能をオフにするボタンがあるのだが、ボタンを押しても勝手にすぐまたオンになる。これが仕様なのか、不具合なのか知らないが(この機能が壊れているという理由でオーナーが手放した車を代車として使っている、という可能性がある)、これだとボタンの意味がない。
むしろ逆に、ボタンを押したときだけエコアイドル状態になるようにしてもらえんかね、と思う。つまり、長い信号待ちの時にボタンを押してエコアイドル状態にするのである。その方が理に適っている気がする。
最近の車はみんなこの機能が付いているらしく、なかなか鬱陶しい。買い換えずにエコアイドル機能の付いていない古い車に乗り続けるのも、メリットがあると言えるのかもしれない。
余談だが、私はガソリンエンジンに未練はないから、車がよりクリーンで静かな動力を積むようになることには賛成。ガソリンエンジンの音は確かに官能的だが、騒音公害の原因にもなる。ガソリンエンジンが死滅すれば、馬鹿が夜中にしょぼいバイクのエンジンを吹かして迷惑をかけることもなくなる。
ただ、電気自動車はいまいち惹かれない。充電に時間がかかるし、蓄電池の劣化の問題もある。そして、充電する電気を石炭を燃やして作るなら、ガソリンエンジン車と大差ない気がする。
水素燃料車がすでに実用化されているから、それを推進したらいいのにと思うのだが、盛り上がってこないのはなぜだろう。
コストと燃料補給場所の問題は普及してくればなんとかなるはずだから、国がやる気になりさえすればクリアできると思うのだが。
今でこそガソリンエンジン車は公害をまき散らすものというイメージになっているが、かつてはクリーンな乗り物というイメージだった。
その頃、人類の乗り物は馬車だった。馬はフンをするため、かつての路上は馬糞まみれでかなり不衛生だったのである。
修理が終わったフィットは、すこぶる元気よく走ってくれるようになった。どうやらもっと前からイグニッションコイルの劣化による症状は出ていて、パワーが徐々に落ちていたようである。街乗りだとそんなにパワーは要らないから気付かなかったが、最近の走りと比べると違いは明らか。
あとは水素燃料車が普及するまで持ってくれたらいいのだが。……無理か。
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