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2022年2月25日 12:08
こんにちは。今回も楽しく読ませていただきました。さて、福本伸行さんの漫画が流行り始めて久しいですが、幅広い年齢層に支持されていますね。ただ、私の感覚ですと、どちらかといえば男性受けがいいように思えます。稲中やジョジョは(コミックでは)女性受けも良かったらしいですが、その辺りは少し違いますね。 自分は比較的安全な立ち位置にいながら、アウトローな世界を覗き見れる辺りが、高く評価されているのでしょうか。裏社会の人間の行動や思想を支持するつもりは毛頭ありませんが、私も福本漫画は大好きです。 チンチロ編ですと、カイジが地下に収容されて、初めて給料を貰うあたりが印象に残っています。彼は外出券を得たいわけですから、贅沢を必死に我慢するわけですが、その気持ちを打ち崩すべく、大槻班長が缶ビールを一本手渡すんですよね。それを「ぷっはー!」って飲み干すあたりが好きです。その様子を見ていた班長グループが、「あいつはバカですね」と評するわけですが、あれは欲に惹かれた誤りというよりは、人間の本性ですよね。私は血中濃度が高いので、内科医から甘いものを飲むことを禁じられています。この間、セブンにいくと、新製品のバナナオレというものが棚に出ていまして、「まあ、一本だけだし……」と、購入しました。しかし、これに完全にハマってしまい、その後、大して意識もしていないのに、毎日購入する羽目に……。タバコ、甘い物、アルコール、麻薬、何でもそうですが、やめている期間が長ければ長いほどに、それを口にしてしまったときの印象が強力になるのは、意志の弱さではなく、どうしようもないサガのような気もします……。むろん、自己弁護ですが。 強制労働施設が黒字なのか? という問題に関しましては、私なりにやや異論があります。まあ、あの連中がかなりのアウトローであるということが前提の話になりますが。あの地下施設で働いている労働者の維持費や食糧費、また賃金などについては帝愛としては、別に赤字でも構わないのではないでしょうか。カイジの掘っている辺りは、何やら広大なテニスコートとかになるらしいですが、他にも様々な贅沢な施設が造られると仮定すべきでしょう。そうしますと、まあ、どう考えても違法建築物ですよね。そんなに広大な地下施設掘れる場所は関東にはありませんし。当然、付近の住民たちが騒音や治安を心配して警察や法曹界などに通報すれば、いくら帝愛組織が強くても、さすがにヤバいはずです。ですから、基本的にはあそこで働いている連中は、そのすべてが何かあればトカゲのしっぽ切りになりますよね。帝愛とは無関係であると。 そうなりますと、普通のやり方であの地下で働く労働者を集めることがいかに困難か、ということが分かります。何しろ、少しでも、家族や親戚などと繋がりのある人、あるいは、前職との繋がりがある人を雇いますと、長期間の勾留の間に、家族や親戚、あるいは知人などが心配して警察に駆け込む恐れがあります。それが数十件も重なれば、さすがに警察も動くでしょう。ですから、あそこで働ける人材とは、多額の借金があること以外に、ひとり者であること、戸籍が不安定であること、家族や親戚との繋がりが一切ないこと、専門学校や精神科や歯医者や美容室などに長期間通ったことのない人、前職が正社員ではないこと、などの難しい条件が重なります。やや可笑しい表現になりますが、こういった人は福本漫画以外では結構貴重だと思うのです。まあ、言うなれば、『行方知れずになっても、誰も気がつかない人』という条件ですね。これだけの優良な存在なのですから、多少の赤字が出たとしても、とにかく大量に確保して、地下施設に放り込み、なるたけ早く完成させる方に持っていく方が良いのではないでしょうか。でも、逆にいえば、その無茶を通すからこそ、架空のストーリーとは面白いわけですよね。 今でもカイジが大好きなので、くだらない想像を働かせてしまいました。お許しください。また、次の記事を期待しています。ではまた。
作者からの返信
実際のところはわかりませんが、福本漫画が女性向けではないだろうとは確かに思います。話の内容も登場人物も泥臭いですからね。 あの缶ビールの差し入れがいいところは、135ml缶だということです。あんなちっこい缶、お供え物くらいでしか見かけない。あんなの飲むために買う人なんているんでしょうかね? 割高だし。そして、そのしょぼいビールを8ページかけて飲む。 あのシーンがいいのは、セリフとして135ml缶だとは言ってないこと。だから結構多くの人が350ml缶と勘違いしたと思うのです。注意してないと見落とす。 糖分も、カフェインやニコチン、アルコールなどと同じく依存性のある物質なので、一度嵌まるとなかなか抜け出せません。カフェインやニコチンとは違って、全く摂取しなくてもいいわけではないのが厄介なところ。 帝愛にとって、地下労働施設が赤字でもいい、というのはそうだと思います。そもそもまともな方法で労働者を集められない現場ですからね。 私もそう思ってはいたのですが、今回は私がどう思うかではなく、ただ、日給3500円で地下土木工事をさせることが、どの程度の人件費の節約になっているのかを計算してみた、ということです。 本来、地下の掘削には高度な専門知識を持ったスタッフが必要で、あんな寄せ集めの素人だけでできる仕事なわけがありません。元々無理のある設定ではあるので、真面目に考えてもしょうがないのですが、その辺のことは無視して、単に日当1万円分の労働力を3500円で使った場合、どの程度の人件費節約効果があるかを計算したのがあれです。 思っていたよりも利益が出てるんだなというのが私の印象でした。 私は当初、債務者を安くコキ使って浮かせた人件費は、地下担当の黒服の人件費で相殺されるか、赤字になると思っていました。しかし、月1400万も浮かせているなら、黒服の給料を出してもまだ浮くでしょう。 これは大雑把な計算ですが、それでも、帝愛のあくどさが再認識できる結果だったんじゃないかなと思います。
こんにちは。今回も楽しく読ませていただきました。さて、福本伸行さんの漫画が流行り始めて久しいですが、幅広い年齢層に支持されていますね。ただ、私の感覚ですと、どちらかといえば男性受けがいいように思えます。稲中やジョジョは(コミックでは)女性受けも良かったらしいですが、その辺りは少し違いますね。
自分は比較的安全な立ち位置にいながら、アウトローな世界を覗き見れる辺りが、高く評価されているのでしょうか。裏社会の人間の行動や思想を支持するつもりは毛頭ありませんが、私も福本漫画は大好きです。
チンチロ編ですと、カイジが地下に収容されて、初めて給料を貰うあたりが印象に残っています。彼は外出券を得たいわけですから、贅沢を必死に我慢するわけですが、その気持ちを打ち崩すべく、大槻班長が缶ビールを一本手渡すんですよね。それを「ぷっはー!」って飲み干すあたりが好きです。その様子を見ていた班長グループが、「あいつはバカですね」と評するわけですが、あれは欲に惹かれた誤りというよりは、人間の本性ですよね。私は血中濃度が高いので、内科医から甘いものを飲むことを禁じられています。この間、セブンにいくと、新製品のバナナオレというものが棚に出ていまして、「まあ、一本だけだし……」と、購入しました。しかし、これに完全にハマってしまい、その後、大して意識もしていないのに、毎日購入する羽目に……。タバコ、甘い物、アルコール、麻薬、何でもそうですが、やめている期間が長ければ長いほどに、それを口にしてしまったときの印象が強力になるのは、意志の弱さではなく、どうしようもないサガのような気もします……。むろん、自己弁護ですが。
強制労働施設が黒字なのか? という問題に関しましては、私なりにやや異論があります。まあ、あの連中がかなりのアウトローであるということが前提の話になりますが。あの地下施設で働いている労働者の維持費や食糧費、また賃金などについては帝愛としては、別に赤字でも構わないのではないでしょうか。カイジの掘っている辺りは、何やら広大なテニスコートとかになるらしいですが、他にも様々な贅沢な施設が造られると仮定すべきでしょう。そうしますと、まあ、どう考えても違法建築物ですよね。そんなに広大な地下施設掘れる場所は関東にはありませんし。当然、付近の住民たちが騒音や治安を心配して警察や法曹界などに通報すれば、いくら帝愛組織が強くても、さすがにヤバいはずです。ですから、基本的にはあそこで働いている連中は、そのすべてが何かあればトカゲのしっぽ切りになりますよね。帝愛とは無関係であると。
そうなりますと、普通のやり方であの地下で働く労働者を集めることがいかに困難か、ということが分かります。何しろ、少しでも、家族や親戚などと繋がりのある人、あるいは、前職との繋がりがある人を雇いますと、長期間の勾留の間に、家族や親戚、あるいは知人などが心配して警察に駆け込む恐れがあります。それが数十件も重なれば、さすがに警察も動くでしょう。ですから、あそこで働ける人材とは、多額の借金があること以外に、ひとり者であること、戸籍が不安定であること、家族や親戚との繋がりが一切ないこと、専門学校や精神科や歯医者や美容室などに長期間通ったことのない人、前職が正社員ではないこと、などの難しい条件が重なります。やや可笑しい表現になりますが、こういった人は福本漫画以外では結構貴重だと思うのです。まあ、言うなれば、『行方知れずになっても、誰も気がつかない人』という条件ですね。これだけの優良な存在なのですから、多少の赤字が出たとしても、とにかく大量に確保して、地下施設に放り込み、なるたけ早く完成させる方に持っていく方が良いのではないでしょうか。でも、逆にいえば、その無茶を通すからこそ、架空のストーリーとは面白いわけですよね。
今でもカイジが大好きなので、くだらない想像を働かせてしまいました。お許しください。また、次の記事を期待しています。ではまた。
作者からの返信
実際のところはわかりませんが、福本漫画が女性向けではないだろうとは確かに思います。話の内容も登場人物も泥臭いですからね。
あの缶ビールの差し入れがいいところは、135ml缶だということです。あんなちっこい缶、お供え物くらいでしか見かけない。あんなの飲むために買う人なんているんでしょうかね? 割高だし。そして、そのしょぼいビールを8ページかけて飲む。
あのシーンがいいのは、セリフとして135ml缶だとは言ってないこと。だから結構多くの人が350ml缶と勘違いしたと思うのです。注意してないと見落とす。
糖分も、カフェインやニコチン、アルコールなどと同じく依存性のある物質なので、一度嵌まるとなかなか抜け出せません。カフェインやニコチンとは違って、全く摂取しなくてもいいわけではないのが厄介なところ。
帝愛にとって、地下労働施設が赤字でもいい、というのはそうだと思います。そもそもまともな方法で労働者を集められない現場ですからね。
私もそう思ってはいたのですが、今回は私がどう思うかではなく、ただ、日給3500円で地下土木工事をさせることが、どの程度の人件費の節約になっているのかを計算してみた、ということです。
本来、地下の掘削には高度な専門知識を持ったスタッフが必要で、あんな寄せ集めの素人だけでできる仕事なわけがありません。元々無理のある設定ではあるので、真面目に考えてもしょうがないのですが、その辺のことは無視して、単に日当1万円分の労働力を3500円で使った場合、どの程度の人件費節約効果があるかを計算したのがあれです。
思っていたよりも利益が出てるんだなというのが私の印象でした。
私は当初、債務者を安くコキ使って浮かせた人件費は、地下担当の黒服の人件費で相殺されるか、赤字になると思っていました。しかし、月1400万も浮かせているなら、黒服の給料を出してもまだ浮くでしょう。
これは大雑把な計算ですが、それでも、帝愛のあくどさが再認識できる結果だったんじゃないかなと思います。