応援コメント

ミャンマーの民族問題」への応援コメント

  • 最後の問い。私は、偉そうにすることに関しては人種関係なし、だと思っています。
    しかし、アジア諸国では、遠方の国のなんちゃらに関しては「世界の警察」に任したよ、って感じがします。

    同意する、援助する、支援する、義勇軍を送る… または、その逆は、同胞心や敵対心ではなく、経済的利害の理由によるものだろうと思います。

    日本のニュース報道では、どちらかというと「スーチー=被害者」イメージで報道していて、「スーチー=ロヒンギャ認めず」イメージで報道していないような気がしています。
    そのロヒンギャを何故に毛嫌いするのか、という報道もなされていないので、スーチーの真意はわからずじまいです。

    作者からの返信

     アジア諸国の対外政策は打算的なのでわかりやすいんです。利益になることはするし、ならないことはしない。欧米諸国ももちろん打算はありますが、それだけでなく「人道的」理由で他国に干渉しようとします。自分達の価値観を押しつけようとするのですね。

     価値観の押しつけ自体はどこの国もやっていて、日本も例外ではありません。琉球やアイヌ民族、韓国などでやっていますね。
     ただ、欧米の「それ」はそうした素朴なものではなくて、もっと狂信的なもののように感じます。ローマ教皇が世界中を訪問して融和を訴えることは悪いことではないと思いますし、大筋では正しいことだと思いますが、その根底には、白人社会が優等であり、劣等民族を教導する義務があると考える高慢さがあるのかもしれません。
     ああした振る舞いは文化的・あるいはキリスト教的なものなのか、それとも、もしアジア人が世界を征服したとすれば、同じように教導するのか、どうなんでしょうね。
     ただ、モンゴルが世界を制したときの振る舞いから考えると、やはりどちらかというと放任主義的な統治になるような気がします。

     ロヒンギャ問題を日本の報道機関が報道しないのは、報道すると外交問題に発展しかねないからです。「ロヒンギャ」という言葉を使うだけでもミャンマーとの関係を悪化させかねません。それは、「ロヒンギャ」という民族があることを認めてしまえば、彼らに正当性があることを認めることになるからです。ミャンマーの立場としては、あくまで彼らは不法滞在者であり、ミャンマーに住む民族のひとつではありません。
     日本はミャンマー寄りなのであまり報じないですが、スーチーがロヒンギャ問題に消極的なことは世界的には周知の事実で、ノーベル平和賞にふさわしい人物ではないとして取り消すように訴える活動もあります。

     スーチーがロヒンギャを嫌う理由は、家の庭に知らない人が棲み着いている状態を考えるとわかりやすいと思います。誰だって自分の家の庭に関係ない人がうろついていたら嫌ですよね。ミャンマーにとってロヒンギャはまさしくこれ。国際社会は「かわいそうだからそこに住むのを認めてやれば?」と簡単に言うけれども、なんで言葉も宗教も異なる、勝手に棲み着いた不法滞在者を受け入れなきゃならんのよ、と思うのもわからなくはないでしょう。仏教徒ですらロヒンギャを嫌っています。日本の仏教のイメージからすると信じられないことですが。