応援コメント

ネットサービスが余計な情報を勝手に寄越す」への応援コメント


  •  大手の新聞の流す情報については、学生の頃からある程度の不信感を持っていました。実家では朝日新聞や毎日新聞をとっていましたが、どちらも日本を代表する大企業(トヨタ・ソニー・キヤノンetc)の広告を見開きにて大々的に出しているからです。こういう状況ですと、これらの企業が政府に対して税制に関する不当な圧力をかけたり、あるいは、到底報道できないような不祥事を起こしてしまったときなどに、果たして正当な報道ができるのでしょうか? 私が新聞社の社主なら、おそらく、それはできません。年間十数億円以上のお得意様の批判記事など、常識で判断すれば書けるはずはないからです。末端の記者がどんなに意気込んでも、デスクなど管理者の一存で屈服させられてしまう世界だと思います。ですから、読者の激減で、利益の多くを広告収入に頼るしかない大手新聞の情報については常に半信半疑でした。

     ZOZOの設立者である前澤氏が、数年前からTwitterにおいて、希望するフォロワーに対して、派手にお金をばら撒いていることが報道されています。まあ、あんな形で配る側も貰おうとする側の心理もよく分からないので、さして興味はないのですが、彼はその際に、「自分にもっと発言力が欲しい」という趣旨のコメントをしています。これがどのような意図を持ったコメントなのかが、いまいち分かりかねています。数千億円の資産を持つ日本有数の大富豪が意見を発すれば、(一般的に考えれば)すでに十分な発言力を有しているのでは、と感じたからです。英国風に『お金より名誉』ということなのかもしれませんが、真意は計りかねます。

     スポーツ観戦が趣味なので、スポーツ新聞のサイトをよく閲覧しているのですが、何らかの外交問題やコロナ関係、あるいは政治的な重要問題が発生したときに、ホリエ○ン氏や2ch創設者のひろ○き氏などが、耳を疑うようなコメントを出したりすると、必ずそれを拾って記事にしやがるんですよね。スポーツ新聞のサイトに真っ当なデータや情報を求めてくる人に対して、そのような趣旨の発言を記事にして紹介すること自体、何らかの不正な意図を感じてしまいます。見出しを見ただけで気分が悪くなり、まったく必要性を感じないからです。彼らはある問題が提起されると、必ず極端な逆張りをして、世間の注目を集めたがっているようにさえ感じられます。大手新聞が右と左でプロレスごっこをしているのは分かりやすい例えです。そうだとすると、(世間的には)有力なコメンテーターといわれている彼らの逆張りは、1970年代のプロレス中継終了間際の場外乱闘といったところでしょうか。

    「おおっと、タイガー・ジェット・シンが、またサーベル(エセネタ)を取り出した! それはいけない! ルール違反です!」
     

    作者からの返信

     新聞がスポンサーにとって不都合なことを書けない事情は絶対にあります。
     ただ、それは、新聞というメディアの仕組み上、どうしても生じる欠陥ですから、私はそこまで問題視していませんでした。本当は良くないけど、どうしようもない問題だと割り切るしかありません。
     それに、トヨタの広告が載っていたらトヨタを強く批判できないだろうことは一目瞭然なので、それほど脅威ではありません。赤旗が日本共産党にとって都合の悪いことを書くはずがなく、読売新聞が巨人の悪口を書かないことと同じ。自明のことだから対処もできる。

     問題は、自民党は読売新聞のスポンサーではない、ということ。なのに読売は自民党にすり寄り、安倍は国会で読売新聞の宣伝をするのです。これは気持ち悪い。
     これは佞臣がやることです。甘い汁を吸うために、皇帝のご機嫌取りをして好かれようとする連中と全く同じ。私が皇帝ならそんなキモい奴は叩き斬ってやりますが、安倍は見え見えのご機嫌取りに乗せられていい気になっていたのだから本当に愚かだと思います。都合の良いことばかり言う奴が一番危険だということになぜ気付かない。
     まさかこの21世紀に、後漢末期の宦官による腐敗政治の再現を拝めるとは思いませんでした。笑ってしまいますが笑い事じゃないです。ほんと。


     前澤氏のお金配りについては知らなかったのでざっと調べましたが、正直よくわからんですね。なにがしか打算があるかもしれないですが、単に変な人なだけにも思える。堀江貴文やひろゆきのように、ご意見番みたいになってきたら鬱陶しいですが、現状ではただ変なだけで、さして害はないように思います。
     ただ、お金を配ると注目が集まるわけですから、宣伝になります。広告費として考えれば配ったお金は高額でもないでしょう。そういう計算はしているとは思います。起業家が何の意味もなくお金を使うとは思えない。


     ネットのゴミ情報垂れ流し問題は本当にどうにかして欲しいです。文房具について知りたいだけなのに、その過程で誰が何を言ったとかのしょうもない情報を知らされるのは本当に不愉快だし迷惑です。誰が何を言うのも勝手だけど、それをいちいち報せるなよと。

  • まったくもって、涼格さんの今作の内容に同意いたします。

    >にわか知識を得て偉くなった気分になるくらいなら、無知でいる方が遙かにマシである。

    言い得て妙なのですが、その一方で、「情弱」という言葉が脅迫してくるのと対峙しなければいけません。
    最早、公害並みの情報過多でありますから、何をもって「情弱」とするのかは、他人が決めるのではなく自分で決めればよい、と思っています。
    むしろ、情弱上等、でもよいのかもしれません。

    「世の中=お金」の公式は、頷きたくないながら、鉄板でありましょう。
    せめて、自分と自分の身の回りでは首を横に振っていたいものです。

    作者からの返信

     ここでいう情弱とは侮蔑語のほうだと思いますが、こういう言葉を使ってくる人の言うことは真に受けないのが得策ですね。攻撃的な言葉を多用する人は、守勢に回ると不利になる自覚があります。攻撃されたくないから攻撃するのです。つまり、その人の言っていることには何か欠陥がある、ということ。

     情報弱者という意味で言うなら、情報を知っているかいないかはさして重要ではないと思います。必要になればその都度知ればいいだけ。知りたければたいがいの情報は手に入る時代ですから。
     それよりは、情報を理解したり、評価したり、処理する能力の方が重要でしょう。あとは、どこでどう調べれば欲しい情報が手に入るかを知っていること。どの情報源ならどの程度の質のどんな情報が手に入るかさえ知っていれば、たとえ今、頭が空っぽでも、すぐに必要な知識を取り寄せることができます。

     シャーロック・ホームズは地動説を知らなかったらしく、それでワトソンを驚かせていますが、ホームズはそれで恥じるでもなく「余計なことを知ってしまったから忘れるようにしなきゃ」と言っています。これはホームズのエキセントリックな性格を描写するための一幕ですが、理に適った考え方だとも思います。必要ない情報は知らなくても問題ないし、それを恥じる必要もない。ロンドンの土を見分けたり、タバコの吸い殻から銘柄を判別できる方がホームズの仕事にとってはずっと役立つわけです。
     もっとも、地動説の知識は、犯罪捜査に役立つこともあるような気もしますがね。具体的には思いつきませんが。