人生しっちゃかめっちゃか
やらなきゃいけないことばかり。何もする事がないままに、時の流れに飲み込まれていくよりはいいのかもしれないが、せわしない生活は僕の望むところではない。だからこうして愚痴を吐いて、どうにか忙しさを中和させようとしているのだ。少し成功した。後の大部分は、不毛な争いの跡だ。つまりは後悔だ。こんな事をしている間に、何か一つでも終わらせられたろうに……。
焦燥感だけが残っている。時間は過ぎていく。歳も取るだろう。いいことはあっても、発見できなくなっているかもしれない。そんな気分で、実際そうなのだ。そうすると幸福なのかどうか分からなくなってくる。こうしてああだこうだと言ってられるのだから、きっと幸福なのだろうと思った。そう思っていなければ、幸福ではないのだろうと恐れていた。
そんな堅苦しい事を言っているから駄目なのかもしれない。もっとこう、肩の力を抜いて生きていれば、こんなには悩んでいないだろう。文章も連ねないだろう。それもまた、生きられていないと考える原因となるだろう。僕はそんな人間だ。そうやって、悩み続ける割には解決しようとしないのだ。生きづらさばかりの生き物だ。
何度も放り投げようと思った。人生の事だ。決断さえすれば、いつでもそうしていられたはずだ。ただそうしなかった。それだけで生きているようなものだ。だからもう、半分くらいは、とうに死んでいるのだ。だからむしろ生きている方がおかしいような気もしている。それでも、死んでいる方が通常とは思えないのだから、きっと生きているのだろうと思った。しっちゃかめっちゃかの成れの果てだ。ちゃんと生きていれば、こうはならないだろう。僕にはその生き方が分からない。それでいて、ここまで歩いてこられてしまった。これからも、歩かなければならない。ただそれだけで生きているようなものなのだ。
きっと生きているのだろうと思った。やれるだけの事はやってきたのだろうと思った。それでこの自分なのだから、後悔よりも何よりも、さらに努力を重ねる他にはないのだろうと思った。思うばかりだ。僕はだから、こんなところにいるのだと。そして、きっとどこにいても、こんなところなどと卑下するのだ。僕はそんな人間だ。生きづらさばかりの生き物だった。
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