　僕は、誰かの為に生きる事ができるかもしれない。そう思った。それさえできなかったら、僕にはもうできる事などないのだと、そう思った。

　僕はまだ生き続けようとしている。そして、これはそのうちの一環なのだ。だから止めるつもりはない。もし止める時が来たとしたら、それはこれまで何度も言ってきたように、死ぬ時だけだ。今はまだ、その時ではないという事だ。だから死ななかったのだとしたら、僕がこの使命感にも似た気持ちを失えば、すぐにでも死んでしまうという事だ。だから、僕が生きているとしたら、それは使命感ではないのだろうと、そう信じていたい。

　物語はまだ続いていく。今書いている話の話だ。別に、人生を気取った言い方で誤魔化している訳ではない。物語の続きが用意できている訳ではないが、書けば続いていくし、僕はきっと書き連ねていくだろうと、そういう事だ。

　僕はいい人ではないかもしれないけれど、だとしたら、きっとこれからいい人になれるのだ。そう信じていたい。