実はもう100PV超えてました

 四日前か、もっと前だったかもしれない。お礼に唾を吐きかける様な真似はしないが、しかし嬉しいかと聞かれると、複雑な気持ちだ。


 僕は、なんというか、興味を持たれる事はないだろうと思っていた。心からだ。自分に対する絶対的な不信があった。あるいは、自信を他者に担保してもらおうとしていたのかもしれない。とにかく、僕は自分という人間の事を全く信じられていなかった。もし信じられていたなら、目の前の承認欲求を満たそうとするよりも、文字を書くという事に対してもっと誠実に取り組んでいられただろう。つまり、それもこれも全部、自分を信じられていたら連なる事がなかったはずの文章なのだ。


 もし、これまでの文章を読んで、あるいはこの文章を読んで、少しでも尊敬であったり、喜びであったり、あるいは軽蔑であったり、とにかく何か感じるところがあったとしたら、僕はそれらに対して何も返す言葉がないという事だ。それが分かっていればいいのだ。申し訳ないが、読者に何を言われても、僕は読者の代わりに生きていく事はできないと、そう伝えておく。もし僕に何かしてほしい事があるとしても、何も期待しないでいるべきだ。そうでなければ、きっと幻滅するだろう。「こんな奴に期待するなんて、なんて馬鹿な事をしていたのだろう。」そんな風に僕を嫌悪する様になるかもしれないのだから。


 僕は何度も僕の連ねた文章を読み返しているのだが、思うのは、文章が特に読みづらいという事だ。意味が通らなかったり、文章の後や前やに話題がずれていって、最終的にまとまりもないままに結論を出される始末だ。いつもそうだ。いや、そういう文章を書く事をために、わざわざ戯言だのなんだのと言って誤魔化そうとしていたのだろう。全く愚かしい事をしたものだ。そんなに嫌に思っているのなら、全部消してしまえばよかったのに。


 結局、僕は書き連ねるだろう。それだけだ。それだけが、僕をここに存在させるものなのだ。つまり、そういうつまらないものの為に、一生の表面にハサミを触れさせて、切り傷を付けているだけなのだ。次は200PVか? それとも、そうなる前に自分に嫌気がさすのだろうか。




 書き連ねるのなら、どちらも関係のない事だ。

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