甘酸っぱい青春を切り取った作品

ともはっとさん、はじめまして。Noteで活動しております、てーたいおんと申します。
「いつもの二人の帰り道」を拝読いたしましたので、コメントを差し上げます。
①文体や全体を通してのコメント
・田舎に住む二人の高校生を主軸として、ススキの草原や小さな待ち合い場所のあるバス停など、少し懐かしい景色を思い起こさせる描写が美しいです。
・互いに気の合う友達同士とはいえ、少しずつ身体も心も大人になってきている二人の描き方が繊細で、青春の甘酸っぱさを存分に味わう事ができました。
②ストーリーに関する感想
・スマホゲームの事については無邪気に話せていた場面から、相手との関係性や核心に迫る部分は踏み込めない絶妙な距離感へシフト。
・今まで積み重ねてきた関係値を思い起こさせつつ、この後離れた二人がどういった形で交わっていくのか、非常に期待させる締め方が秀逸でした。
③登場人物の魅力について
・主人公→なかなか臆病な性格。踏ん切りのつかない性格を、この引越を機に変える事ができるのか、引越が彼にどういった影響を与えるか非常に楽しみです。根は良い人そうですけど、しっかりした相手に支えてもらわないと、どんどんダメな方向にも行きそうで少し心配かもですね。
・彼女→主人公よりは思い切りが良く、行動力もある女の子。でもきっと、主人公からの言葉を待っていたような節もあるのだろうなと思います。肝心なところではしっかり行動に移す事のできる面も魅力的です。
以上です。何かの参考になれば幸いです。